現在、4本のリーバイス501をリジッドから同時並行で履きこんでいます。(※2021年は合計8本)
内訳は、LVC(リーバイス・ビンテージ・クロージング)が3本と現行の米国流通モデルが1本になります。
4本同時に履きこむため、色落ちやエイジングの進展はゆっくりとしたものですが、各モデルの違いや特徴が鮮明に見えてきます。
このエントリーでは、途中経過という前提はありますが、同時期に履きこみ始めた4本のリーバイス501の色落ちレポートを定期的に紹介したいと思います。
目次
- LVC1947モデル501(W33×L32)の色落ち
- LVC1955モデル501(W33×L32)の色落ち
- LVC1966モデル501(W34×L32)の色落ち
- 米国流通モデル501(W32×L32)の色落ち
- 501コーデの鉄板アイテム
まず、LVCの1947モデルの501です。(身長171㎝、体重64㎏程度の体型が着用しています。)
LVC1947モデル501(W33×L32)の色落ち
セットアップから履きこみ3日目です。1947モデルは、色落ちやエイジングを着にせずに履くときの状態がベストという感じできれいに履いていく予定です。
LVC1947モデル501(履きこみ3日目)
セットアップで入れたシワはまだ残っていますが、ジャストフィットしているために、シワはなくなりつつあります。3日目なのでアタリはまだついていません。
履きたては生地が薄く感じますが、動きが加わる部分については生地がほぐれ生地に風合いと厚みを感じるようになります。動きが加わらない裾部分の記事は依然として薄い感じです。
3日目ぐらいでホワイトオーク・コーンデニムのリジッドは、履きこむことで風合いが出てくる生地ということが理解されます。
写真のため青味が強くなっていますが、LVC1947モデルは実際はもっと黒味が強いです。
LVC1947モデル501(履きこみ3~4ヶ月)
リジッドから履きこんで3~4ヶ月目の状態です。
ヒゲ位置のシワが白くなりはじめています。だいたい3ヶ月ぐらいの日数で白くなってくる感じです。501特有の右回りのねじれがかなり出ています。
ヒゲ部分の拡大写真です。
1947モデルは毛焼きされた生地ですが、履きこんでいるとそのうち白くなってくる感じです。
この状態で着用した写真です。
履いた状態では、ヒゲはまだ目立たたない感じです。すれやすいポケットや裾は白さが目立ってきています。サイズはジャストになっています。
LVC1947モデル501(履きこみ4ヶ月程度)
リジッドから履きこんで4ヶ月ぐらいの状態です。
一度、シワの凸部が白くなりはじめると、その後の色落ちの進行は早く進む感じです。
前の段階よりヒゲがはっきりしてきています。
もう少し色落ちに時間をかけてもいいので、月に数日は履くペースを落としてもいいかなという段階です。
LVC1947モデル501(履きこみ5ヶ月程度)
リジッドから履きこんで5ヶ月ぐらいの状態です。
同じサイズのリジッドと比べてみましょう。
実際には、4ヶ月+2週間程度の状態ぐらいの状態なので、4ヶ月とそれほど変わりません。
上が同サイズのリジッドで、下が着用している個体です。
1947モデルはよく縮みますので、大きさの比較です。
思いっきり縮んでいます。
1947モデルは身体から出る湿気でも縮みが進行するため、フィット感は強くなります。
かなり縮んでいますね。
裾部分のアタリです。これは、履きこみ程度の状態になります。
LVC1947モデル501(履きこみ6ヶ月程度)
リジッドから履きこんで6ヶ月ぐらいの状態です。同じサイズのリジッドと比べています。
ゆっくりとエイジングが進んでいます。
フロント部は、明らかにヒゲがついたという状態になっています。さすが本家というかLVCらしいビューティフルな色落ちです。
膝裏も見てみましょう。
はちの巣も濃淡がつきはじめています。
後ろは、隠しリベットの部分がダメージとなっていますが、特に色落ちが進行したという感じはしません。
全体的にはいい感じで仕上がってきているのではないかと思います。
1947モデルは、ホワイトオーク生地は終了し、現在はカイハラに切り替わっています。
LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1947モデル 501® JEANS RIGID
楽天でも買えます。
LVC 501XX 1947モデル 475010200 リジッド シュリンク・トゥ・フィット ユニオンスペシャル 43200G 裾上げ無料
この47501に施したセットアップ方法はこちらの記事になります。
次は、47モデルと同サイズの55モデルです。
LVC1955モデル501(W33×L32)の色落ち
セットアップから履きこみ3日目です。これもきれい目に履こうと思っていたモデルです。
LVC1955モデル501(履きこみ3日目)
生地の毛羽立ちやスラブ感などの特徴もすごいのですが、シルエットがとにかくすごいですね。
1947モデルと同じW33×L32でセットアップ方法もほぼ同じなのに、なぜか全然大きさが違っているというのが現状です。
1947モデルはわりとぴたぴたで、1955モデルはわりとぶかぶかです。
同じ履きこみ3日目の1947モデルと1955モデルを重ねてみましょう。
LVC1947モデルと1955モデルの同サイズ比較
下が1955モデルで、上が1947モデル。同じリーバイス501の同サイズでもこんなにサイズ感は変わります。1947モデルは、折り返しできない長さまでレングスが縮んでいます。
これも写真の青味が強く出ています。1947モデルの方が黒い感じにはなりますが、1955モデルももう少し黒味が強いですね。
後ろから見ても、レッグがものすごくぶっといことがわかりますね。
マーロン・ブランドが映画「ワイルド・ワン」で履いた501を彷彿とさせます。きれいに履こうと思っていましたが、個性がありすぎますので、もう少しラフに履いていくかは状態を見て決めたいと思います。
1950~60年にかけてつくられた501ですが、ラフに履いていく場合はこういうイメージを頭に入れておくことになります。
ここまで持っていくのは時間もかかりますしかなり難しいものはありますが、完全にそのジーンズのエイジング傾向が出てから、洗濯では、洗濯機と乾燥機を使うこともあります。
ただ、リジッドから履く場合はひとつとして同じジーンズにならないため、基本的には、結果は想定できないものになります。そのあたりがリジッドから履く場合の面白さになります。
何年履いても分からないことが多いです。その分、新しい気づきと発見があるということでもあります。
LVC1955モデル501(履きこみ実質3~4ヵ月程度)
履きこみ実質3~4ヵ月程度のフロント部分です。
1955モデルは腰回りがルーズフィットのため、ヒゲの間隔は大きいですが、履きこみ3ヶ月ぐらいで白くなりはじめました。
ヒゲ部分の拡大写真です。
1955モデルは毛焼きされていない生地のため、1947モデルより先にヒゲは白くなりはじめました。
履いた状態です。
履きこみ3ヶ月程度で、ヴィンテージデニム的な雰囲気が出はじめています。
LVC1955モデル501(履きこみ実質4ヵ月程度)
リジッドから履きこんで4ヶ月ぐらいの状態です。
シワの凸部が白くなるのが進行していますが、寒くなって、上に着た上着(デニムジャケット)が擦れて、ポケット下が白くなってきています。
色落ちサンプルのようにはなりませんが、実際に色落ちしたままでもいいかと思いますので、上着による擦れは気にしない方針でいこうと思います。
こちらも47モデル同様、月に数日レベルで履くペースを落としてもいいかなと思います。
LVC1955モデル501(履きこみ5ヶ月程度)
リジッドから履きこんで5ヶ月ぐらいの状態です。
こちらも同じサイズのリジッドと比べてみましょう。
実際には、4ヶ月+2週間程度の状態ぐらいの状態なので、4ヶ月と比べて、ヒゲが少し白くなった程度かなと思います。
インディゴは光と空気に反応して、時間とともに青みが進行します。
上の写真は青みが強く出ていますが、現在の状態では、実際は黒みの方が強いです。
表面が少しかすれてきた感じもしますね。
同サイズのリジッドと縮みの比較です。
47モデルと比べると、1回の水通し程度では縮みきらないような感じです。
ダブルエックスの復刻なので、濃淡のつく色落ち傾向になります。
バックポケットにはスマホを入れるため、アタリがついています。
1回しか水通ししていないため、裾のパッカリングとアタリはそれなりという感じです。
全体として見ても、多少、雰囲気が出はじめています。
デニムジャケットの方は、オールシーズン着れるわけではないため、色落ちの進行は遅いですね。
1955モデルは、ホワイトオーク生地は終了し、現在はカイハラ生地に切り替わっています。
LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1955モデル 501® JEANS RIGID - リーバイス公式オンラインストア
この55501に施したセットアップ方法はこちらの記事になります。
3番目は、オーバーサイズの1966モデルリジッドの事例です。
LVC1966モデル501(W34×L32)の色落ち
セットアップから履きこみ4日程度です。現在、オーバーサイズで履ける501が手元になく、66前期以前のヴィンテージでいいものはかなり高くなっていますので、自分でオーバーサイズの古着をリジッドからつくってみようという感じです。
1966モデルでは、立ち飲みやホルモンも食べに行ってしまうというラフな履き方です。
LVC1966モデル501(履きこみ4日目)
色味は、1947モデルや1955モデルよりも青味がかっています。
シルエットが1950年代の501に見えるのは、初期状態のシワをコントロールするために、ウエストを絞っているからです。
オーバーサイズのためなのかバックポケットが巨大です。
生地の質感はすいつくように滑らかでかなりいい感じです。1955モデルとの質感の違いは、ウールとシルクぐらいの違いを感じます。
LVC1966モデル501(履きこみ実質2~3ヵ月程度)
履き始めてから、約1年、履いた日数としては、約2~3ヵ月の LVC1966モデル501です。
うっすらとアタリがつき始めてはいます。
これを履いた状態です。
2サイズアップしたことと、複数回、水通ししたことで、シワの定着が弱いです。
そのため、この直後、糊付けしました。
こちらの記事で、糊付けした方法を紹介しています。
糊付けした後に撮った写真です。
生地は、糊付けされてバシッと硬くなっています。
上に着ているのは、カイハラの方のLVC506XXファーストです。糊付けすると、1966モデルでも、ファーストやセカンドの持っているハードな感じにも負けない感じです。
こちらの記事でセットアップ方法を紹介しています。
LVC1966モデル501(履きこみ実質4ヵ月程度)
糊付け後、1ヵ月程度履いた状態の LVC1966モデル501です。履き始めから実質4ヵ月程度になります。
フロントまわりに余裕があるために、普段履きで履いてしまいますと、いろんな方向にシワが入って、独特の感じになります。
着用した状態です。
糊付けのゴワゴワがとれはじめ、シワの凸部の色落ちがはじまっています。
やはり糊付けすると、オリジナルの風合いは変わりますが、色落ちは早い感じですね。
LVC1966モデル501(履きこみ5ヶ月程度)
リジッドから履きこんで5ヶ月ぐらいの状態です。
こちらはウエストがワンサイズ下のリジッドとの比較になります。
4ヶ月+2週間程度の状態ぐらいの状態ですが、途中で糊付けしたため、ハードな色落ちになっています。
全体の比較です。
糊付けはフロントから太ももにかけて行っています。
後ろです。
後ろは、糊付けしていないため、糊付けした部分よりもナチュラルな色落ちになっています。
1966モデルは、ホワイトオーク生地は終了し、現在はカイハラに切り替わっています。
LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1966モデル 501® JEANS RIGID
この66501に施したセットアップ方法はこちらの記事になります。
LVC1966モデル501(履きこみ6ヶ月目)
6ヶ月目です。
汚れが限界になったため、ファーストウォッシュをすることにしました。
ファーストウォッシュの方法はこちらの記事で紹介しています。
LVC1966モデル501(履きこみ8ヶ月目)← NEW
6ヶ月後に完全なファーストウォッシュをして、2ヶ月履きこんだ状態。
2サイズアップで履いているため、きれいなヒゲは入りませんでしたが、さすがにダブルエックスの生地をつくっていた工場の生地だけあって、濃淡がついて、ジーンズらしい表情が出てきました。
途中で、糊付けしたために、多少、ハードな色落ちになっています。
後ろは、糊付けしていませんが、わりといい感じになってきたのではないかと思います。
サイズが大きいのと、ワンウォッシュの時期が早かったため、ハチの巣は入っていません。
今後、洗わずに履き続ければ多少は入りますが、汚れたら洗う感じにしていますので、ハチの巣は定着しないのではないかと思います。
最後は、現行品の米国流通モデルの501です。
米国流通モデル501(W32×L32)の色落ち
8月にセットアップした501ですが、家でも履くなど日常的に履いてしまっているので何日目かというよりも単純に月計算での経過になります。
USモデル501(履きこみ2ヶ月目)
リーバイス独特の鉱石のようなブルーの輝きを出しています。青い炎のような光沢です。リーバイスブルーです。
LVCよりもはるかに手間暇をかけたセットアップをしています。
色落ちよりもフィッティングを重視して、この状態ですでに4回の水通しをしています。
そのため初期状態でつけたシワはほとんど残っていません。ジーンズは履きこんでいきますと急に色落ちが進行する段階がありますが、その時に初期状態でつけたシワが色落ちの強弱となってあらわれるかです。
ただ、色落ち等にこだわるのであれば、LVC(リーバイス・ビンテージ・クロージング)のモデルを選ぶのがオーソドックスになります。
オールマイティーに履こうとしますと、現行モデルになります。生地がしなやかで強度があります。
日常履きしているジーンズだけに、パッと見ではやはり説得力があります。
USモデル501(履きこみ3~4ヶ月目)
履きこみ3~4ヶ月目のフロント部です。
水通しを複数回しているため、パキッとした色落ちにはなっていません。現在のレギュラーは普通に履くとだいたいこんな感じになります。ちょっと普通に履きすぎたということはあります。
もう少ししたら、ファーストウォッシュをかけて、糊付け等の処理を加えるかもしれません。ちょっと様子見ですね。
4ヶ月目程度を履いた状態です。
全体的にやわらかめに色落ちしていく感じになります。
USモデル501(履きこみ5ヶ月目)
5ヶ月目は、4ヶ月目とそれほど変わりなく、全体的に色落ちしている感じです。
太ももの部分の色落ちが少し進んだ感じですね。
ただ、5ヶ月履き続けますと、全体に緩んできますので、そろそろファースト・ウォッシュをしてもいい頃かなと考えています。
この状態で、水通し3回で、3回とも自然乾燥という状態です。
USモデル501(履きこみ6ヶ月目)
6ヶ月目の状態です。
まだワンウォッシュをしていないため、汚れが目立ってきました。
色落ちは意識していないため、ヒゲ等はナチュラルな感じです。
後ろを見ると、それほどなので、もう少し履きこんでみたい感じです。
裾はシングルステッチですが、ばっちりとパッカリングが入っています。
このジーンズを集中して履きこんでみたい感じもしますが、複数のリジッドを履いているため、進行が遅くなっているのがいたしかゆしです。
このUSラインの501に施したセットアップ方法はこちらの記事になります。
リジッドからのセットアップ方法について
リジッドからのセットアップ方法については、こちらのエイジングレポート速報版で、個人的な考え方をまとめています。
501コーデの鉄板アイテム
Tシャツ
ジャストで着る場合はポケット付きの方がしっくりきます。 サイズは2種類用意すると便利です。
ベルト
日本製ですが現在はこちらのベルトに落ち着いています。デザインは色々ありますが、それぞれかっこいいです。
靴
代表カラーである赤茶と黒を持っていますが、黒を履くことの方が多いです。
レッドウイング ワークオックスフォード(赤茶) - 楽天市場
完全にアメカジの場合は赤茶の方がマッチします。
ワイズがひろいということはないため、はじめての場合は、サイズ合わせをして買った方がよいかと思います。
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