この記事では、主に、フレラコと呼ばれるフランス製ラコステ ポロシャツの考察やタグの見方を年代別に紹介しています。
目次
フレラコのポロシャツはヴィンテージなのか
フレラコ(フランス製ラコステ)は、製造年ごとの癖や、古い工場で、ひとりがハンドメイドでつくっているので、ひとつひとつに、その人の好みが出ていて楽しいところがあります。
確かに、トップスの501とも言えるL1212という型番はありますが、製作者の個性が型番を越えてしまうような時があるので、個人的には、ラコステの古着は個体ごとの世界と考えています。
リーバイスやチャンピオンやM-65とは少し違いますが、デニムやミリタリーにも合わせられる不思議さがあるので、普遍的なデザインと考えていいかと思います。
フランス製ラコステはヴィンテージなのかという疑問に対しては、古い年代のフレラコについては、経年変化によって味が出るヴィンテージ的特質を備えているため、ヴィンテージとして考えてもよいのではないかと考えています。
フランス製ラコステの年代別 タグの見方
フランス製ラコステの分類と年代別 タグの見方です。
年代は、おおまかに分けると、フラレコには、次の4種類があると考えています。
- 70年代のヴィンテージ(縮む生地)
- 80年のヴィンテージ・オールド(縮む生地・縮まない生地)
- 90年代のオールド・レギュラー(縮まない生地)
- 復刻
- フランス流通モデル(現行品)
以下、ヴィンテージ(縮む生地)
70年代初期頃 下赤文字
70年代初期頃のタグは、タグ下に赤文字でMADE IN FRANCEの表記が入ります。
70年代中期頃 Rマークなし
70年代中期頃のタグは、MADE IN FRANCEの表記がタグ上に移動し、緑文字となります。
まだ、この時期は、タグにRマークはついていません。
70年代後期頃 赤Rマーク
70年代後期頃のタグは、70年代中期頃のタグに赤いRマークが入ります。
この時代ぐらいまでは、経年変化で味の出ている個体が多いです。
以下、ヴィンテージ~オールド(縮む生地・縮まない生地)
80年代初期頃 黒Rマーク、サイズ表記
80年代初期頃のタグは、70年代後期頃のタグの赤Rマークが、黒Rマークになります。
色目や生地が80年代テイストのオールドになっていきます。
タグ上のMADE IN FRANCEの表記の横にサイズ表記が入ります。
サイズ3で日本サイズのMという感じですが、大き目に着ることを好む方が多いということもあり、サイズ4以上の人気もあります。
80年代中期頃 赤Rマーク、サイズ表記
80年代中期頃のタグは、80年代初期頃タグの黒Rマークが、赤Rマークとなります。
以下、オールド~レギュラー(縮まない生地)
80年代後期〜90年代前期頃 2枚タグ
80年代後期〜90年代前期頃のタグは、2枚タグとなります。
この時代になると、それまでの時代とは、だいぶ質感が変わってきます。
フランス製 復刻
このタグは、2014年頃に、80年代のイメージでトロワ工場で復刻もののタグです。
デザイン的には、Rマークがないだけで、80年代タグと同じになりますが、ワニの刺繍などが明らかにオリジナルとは違います。
品番はL1212Lで、着やすいので、ユーズドが安く売っていれば、持っていてもよいモデルになります。
その他に。フランス製の復刻はL1212Lの他にもL1212Fがあります。
フランス流通モデル(現行品)
現行品のタグです。(他のデザインもあります。)
デザインがフランスで身幅が広くさらっとして着やすいです。
フランス製ではありませんが、フランスデザイン(フランス企画)ということで、フレラコとして認知されることもあります。
フレラコの選び方
一般的事項
- ボロいヴィンテージはジーンズとの相性がいい
- コンディションのいいオールド以降は軍パンとの相性がいい
- サイズ的には縮む生地は縮まない生地プラスサイズ+1
- 90年代でも乾燥機で縮んでいる場合がある
- ユーズド相場:1000円~7000円程度
- フランス流通モデルは色がたくさんある
- 街中でワニ被りしても最近は恥ずかしくない
選択のポイント
- 縮む生地か縮まない生地か
- ボックスシルエットかスリムフィットか
- ちょうちん袖かラッパ袖か
- リサイズされていないか
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