ヴィンテージTシャツのブームは過去にもありましたが、現在のブームは、主に1990年代から2000年代につくられたTシャツを指すようです。
1990年代以降、主に変わったのはサイズで、XLのサイズ感です。
個人的には、従来のサイズ感で着ることが多いですが、たまに、今のサイズ感でも着ます。
この記事では、前半でヴィンテージTシャツのコーデを紹介し、後半でヴィンテージTシャツに関わる内容を紹介しています。
目次
ヴィンテージTシャツとリーバイス501とのコーデ
特に、ヴィンテージTシャツにリーバイス501をあわせる必要はないと思いますが、個人的には、リーバイス501にバンドTをあわせてきました。
日常的に着ているTシャツはヴィンテージのチャンピオンですが、1990年頃から、自分の関心のあるバンドTもチェックしていました。(数はそれほど持っていないです。)
現在、高騰しているヴィンテージTシャツは主に90年代以降で、主に海外のセレブが着用したために人気となっているようです。
リーバイスもバンドTに力を入れ出したようで、最近は限定Tシャツを販売しています。
Levi’s® Band Teeコレクション New Order(ニュー・オーダー) | リーバイス® 公式通販
70年代のヴィンテージTシャツと501のコーデ1
- t-shirt:70s Hanes vintage
- jeans : Levi's 501XX 1953model vintage
- shoes:alden987
70年代のピンクフロイドの当時ものです。
タグのサイズはLですが、XL相当です。サイズ感は、このぐらいの感じだと思います。
70年代のヴィンテージTシャツと501のコーデ2
- Levi's 557 1967 vintage
- t-shirt:70s unknown hotel california 1976 vintage
- jeans : Levi's 501 66e 1976 vintage
- shoes:jackpurcell
1970年代のイーグルス「ホテルカルフォルニア」の当時もののサイズLですが、いわゆるむかしのサイズとシルエットです。
こういうTシャツも味があるので、デニムジャケットなどのインナーに着ています。
80年代のヴィンテージTシャツと501のコーデ
- t-shirt:80s Hanes vintage
- jeans : Levi's 501XX 1953model vintage
- shoes:alden987
トムペティ&ハートブレイカーズのツアーTシャツです。
ヘインズのXLで、普通のTシャツとしてみた場合、着丈がジャストですが、ヴィンテージTシャツとして見た場合、若干、着丈が短いかもしれません。
90年代のヴィンテージTシャツと501のコーデ1
- 90s Hanes vintage
- jeans : Levi's 501XX 1953model vintage
- shoes:alden987
イギリスから送られてきたので、おそらく90年代にセックスピストルズが再結成された時のTシャツだと思います。
Tシャツのアートワークは、ジェイミーリードによる1976年アナーキーツアーのポスターデザインです。
サイズはXLですが、少し大きめです。
90年代のヴィンテージTシャツと501のコーデ2
- outer: junglefatigue 3rd pattern 1967 gas-flap model vintage
- t-shirt:90s Brockum vintage
- jeans : Levi's 501XX 1953model vintage
- shoes:alden987
ジャングルファティーグのインナーに、ヴィンテージTシャツを着てみました。
ファティーグを脱いだ状態です。
タグは欠損してますが、ブロッカムのLです。
さすがブロッカムという感じですが、ヴィンテージTシャツのサイズ感はやはりXLという感じがします。
Tシャツのプリントは、イエスの1973年のアルバム「海洋地形学の物語」(Tales from Topographic Oceans)のアートワークで、デザインはロジャー・ディーンです。
ヴィンテージTシャツのサイズ感
90年代に入ると、一部のTシャツメーカーボディの大きさとシルエットが激変したと言われています。
横方向に体格が良くなりすぎたのが、理由のひとつですが、それまでの身幅がタイトで、着丈が長い縦長型から、身幅が広く、着丈がやや短いボックス型が多く出現しました。
ただ、本来の70年代ロックTな80年代メタルは、縦長型をピタピタで着るのがスタイルで、横幅対応でつくられた90年代のボックスを着てカッコいいというのは、特に意図されたことではなかったように思います。
実際、バカでかく感じたアメリカ人もいたようですが、平均的な体型で着ると、ボディの中を身体が泳いで、抜け感があるという副次的効果も生じ、その後の人気に影響を及ぼしたのではないかと思います。
状態やコンディションだけでなく、やれ感やダメージ、フェードといった古着本来の魅力も同じぐらい重視されるため、むかしからの古着好きも共感しやすいジャンルとなっています。
また、プリントごとに多大な知識や情報、背景を持っているため、その人にとっては価値があるけど、別の人にとっては価値がない場合があることが、面白いところだと考えています。
丸胴、黒ボディのプリント白抜きなど、仕事の丁寧さから、最後は、総合的判断になりますが、ヴィンテージTシャツの実体はあると、個人的には考えています。
ヴィンテージTシャツの定義が曖昧なことはありますが、基本的な知識があまり発信されてこなかった理由として、Tシャツの価値観は人それぞれということにプライオリティがあり、それが共通認識としてあるため、積極的に蘊蓄を垂れ流すことが難しい分野なんだろうと思います。
そのため安値で放置されている古着のTシャツはまだまだ多く、そうした個体を探すことは、費用はかからず、スペースもとりませんので、今後も趣味として成立する分野ではないかと思います。
タイなどのアジア圏でもヴィンテージTシャツのマーケットが形成されているようで、90年代にフェードした黒いTシャツを着てタイを旅行していましたが、Tシャツに関心を示す人が何人かいました。(1年中Tシャツを着ている国なので)
ヴィンテージTシャツの参考図書
左上:70年代から80年代のヴィンテージTシャツの写真集(洋書)
右上:左上の翻訳版(Metal Up Your A〇〇の和訳が秀逸)、バンドT、メタル、映画T等のクラシックな個体中心
現在も新版で発売中のようです。
↓こちら
左下:90年代のニルヴァーナTシャツの写真集(いま見てもカッコいい)
↓こちら
定価55oo円 NIRVANA T-SHIRT BOOK 写真集 ニルヴァーナ - メルカリ
右下:古着屋さん(Pigsty)が作ったTシャツ写真集(有名T以外も多数掲載)
チャンピオンTも含めたヴィンテージTシャツの本です。
個人的には、チャンピオンのTシャツは、いわゆるヴィンテージTシャツとは別枠で考えています。
続刊のオールドロックのTシャツも含めたロックTシャツの本になります。
いまのヴィンテージTシャツに近いのは、こちらの1990年以降のロックTシャツの写真集です。
その他に、悶絶ロックTシャツ秘宝館(1997年出版の音楽出版社発行)があります。
メタル、グランジ中心のロックTシャツ本、ボディやタグ等の情報はゼロですが、音楽系のライターが経験と思い入れで書いているので、Tシャツの本としては一番面白かったです。
ヴィンテージTシャツブームで、かなり高騰してしまったようです。
↓こちら
タイなどのアジア圏でもヴィンテージTシャツのマーケットが形成されているようで、90年代にフェードした黒いTシャツを着てタイを旅行していましたが、Tシャツに関心を示す人が何人かいました。
1年中Tシャツを着ている国は、日本とはTシャツのプライオリティが、少し違うように思いました。(別の国では、そのTシャツを譲ってくれというリクエストが何度かありました。)
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