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僕はリーバイス501 LVC1955モデルのリジッドをセットアップしようと思う / 1950年代のヴィンテージとレプリカの比較

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1950年代のリーバイス501は、あまたある501系統の中でも、ズシっと重量感ある立ち位置を占め続けている。1950年代の中頃に、西海岸でしか販売されていなかったリーバイスが、東海岸でも買えるようになった。アメリカンカルチャー黄金期の501でもある。

このエントリーでは、1950年代のリーバイス501やLVC1955モデルリジッドのセットアップを紹介したいと思う。

目次

 

1950年代のリーバイス501とは

1940年代の501が最もカッコいいと思うし、1960年代のモダンストレートもグッとくる。1970年代の66前期は情感に深く訴えかけてくるし、1980年代のカントリーテイストが好きだったりする。

だが、ダブルエックスと言った時に、個人的にイメージするのは1950年代の501だ。501の中では生地も厚く感じ、強烈すぎるシルエットをしているからだ。

1955モデルのユーズドとレプリカの比較

ユーズドを持ってる場合は、その年代のレプリカは買わないし、ある年代のユーズドを持っていない場合は、そのレプリカを買ってきた。

例外的に、1950年代の501については、ユーズドとレプリカの両方を履いてきた。

1955モデルのユーズドとレプリカの比較

左側がユーズド1954年製のダブルエックス。右側はLVC(リーバイス・ビンテージ・クロージング)の1955年モデルの501。太ももの渡りが太い強烈なシルエットだ。

 

日本製LVCは1950年代の501を再現できたのか

右側はレプリカになるが、アウトシームのねじれ具合を見ても見事に再現していることが分かる。2つのアウトシームとインシームのラインを目で追うと分かるように、レッグ部分が、履く方向から見て、まったく同じ角度で時計まわりにねじれている。

 

同サイズの古着とLVCの重さを測っても分かるように、重量は変わらない。つまり、生地の厚さはほとんど変わらないが、実際に60年以上経過したモノが持つ風合いや質感の差が出てしまうということはある。LVCも同程度の時間の経過によってそうした風合いが出ていくのだろうと思われる。

シルエットも含めよく再現していると思うが、色の再現が難しい。濃い色が抜けてきた時にあらわれるダブルエックス独特のブルーが難しいのかもしれない。

 

体重やウエストがかなり増えたので、左側のダブルエックスは現在かなりぴたぴたの状態である。60年以上も生き残ったヴィンテージをぴたぴたで履いてしまうのは、破れるリスクがあり日常的に履くのは控えている。履くためには減量するしかないだろう。

右側の55501は、購入時は3インチオーバー(現在は2インチオーバー)のサイズであり、高温多湿の東南アジアへ履いていって、帰った時にはボロボロになっていた。現在では、履くたびにどこか破けてしまい、その度のリペアが必要になる。

 

要するに、現在、日常的に履ける1950年代のモデルがないので、1955モデルをセットアップすることにしたのだった。

 

まずは、ネットで注文。 

LVCの1955モデルリーバイス501リジッドのオーダー

サイズは、現行の501米国流通モデルのリジッドは、W32×L32を買っているが、腹が出てきたのと、少し余裕を持って履きたいことからW33×L32を買うことにした。(身長170㎝、体重64㎏程度が着用)

L32だと縮みすぎた時に、ロールアップできない可能性があり、L34が標準的なサイズとなっているが、日本の場合はやはりL32がなくなりやすい。

L32を買う場合は、日本の公式サイトではほとんどなくなっているので、個人輸入するか、日本のネットショップで残っているものを買うことになる。

このブログでLVCのレビューを書き始めた頃は、日本の公式でも大量にL32が残っていたが、最近は短いレングスを好む傾向もありほとんどなくなってしまった。

 

話のついでに、日本で今現在買えるL32をチェックしてみよう。

現在購入できるホワイトオークもののL32

楽天のショップでL32が残っているところがある。

 1955モデル(W32×L32)

LEVI'S VINTAGE CLOTHING リジッド 501XX 1955年モデル 米国製 - 楽天ショップ

 1976モデル(W34×L32)

LEVIS VINTAGE CLOTHING リーバイス 501 1976年モデル 復刻版 リジッド - 楽天ショップ

 

日本リーバイスでも時々、新ロットが入荷しているので、こまめにチェックすると全サイズが揃っていることもある。ホワイトオーク工場でLVCの生地を大量に作って閉鎖したと思っていたがどうもそんなことはなく本当になくなってしまうような感じだ。

というのも、各年代のモデルごとに生地が違うので、モデルごとに生地をストックしておくというのも現実的ではないからだ。

ストックしているとすれば、1947モデルであろう。それ以外のモデルは生地ストックはつくっていない可能性が高い。

 

LVC501の1955モデルリジッドが届いた

LVC501の1955モデルリジッドが届いた

他のLVCとの違いは、重量感を感じることだ。実際に、LVCの他のモデルと重量比較してみたところ最も重かった。つまり生地が厚いということだ。

 

フラッシャーを外してみよう。

LVC501の1955モデルリジッド フラッシャー

アーキュエイティドステッチをチェックすることはあまりないが、1955モデルのアーキュエイティドステッチはパーフェクトな感じがする。

 

お手紙にも軽く目を通そう。

LVC501の1955モデルリジッド 手紙

最後の”Right for school"の意味は正確なところは分からないが、501の直球ド真ん中みたいなニュアンスだろうか。

 

平置きでもシルエットを見てみよう。

LVC501の1955モデルリジッド 平置き

リジッド状態でも太ももの渡りがかなり太いことがわかる。

1955モデルは、腰からひざにかけてテーパードで、ひざから裾がストレートなシルエットと言われてるが、腰から膝と膝から裾のテーパードラインを変えることで、レッグのねじれの曲率が変わるところに特徴がある。

 

LVC501の1955モデルリジッド 後ろ

ポケットの大きさのバランスもいい感じだ。

 

リジッドでも履いて感じを見てみよう。

LVC501の1955モデルリジッド リジッドのまま履いてみる

 生地のつくりこみが伝わってくるような光沢感だ。

 

10月になって気温も低くなってきたこともあり、次の晴れた日に、このリジッドをセットアップしようと思う。 

 

 LVCの1955モデルリーバイス501リジッドのセットアップ

18日は晴れではあったが、朝方は湿度が50%以上あり高かった。次第に乾燥し40%台となり、セットアップを決行することにした。

湿度は45%まで下がってきた。

リーバイス501セットアップの気温・湿度

個人的な感覚では、湿度は40%台かそれ以下が乾燥しやすい感じである。

 

1955モデルのセットアップ方針

自動洗濯乾燥機が普及した1950年代以降のLVCは、水通しだけでは縮みにくいイメージがある。水通しだけで、1947モデルはレングスで6㎝縮むが、1950年代以降だと5㎝というイメージだ。おそらく乾燥機をかけた時に最大縮むような生地設計をしているのだろうと思われる。

ただ、旧式の織機でおられた生もの感の強い生地だけに、初期段階から乾燥機は使いたくないこともあり、水通しだけで縮ませる方針とした。

初期段階で糊を落として、最大限縮ませてから、後で糊づけする方法も推奨されているが、素早くすませる方法とした。

 

では、水通しだ。

1955モデルのセットアップ方針

 表面が高密度なのか、水をはじいている。こうしたことからも、1955モデルの生地がかなりしっかりしているということがわかる。

 

リーバイス501の1955モデルのセットアップ 水通し

表裏内部にまで水が浸みわたるように、3分程度は水に浸けた。生地が厚い分だけ他のモデルより長めにしたので、インディゴ色が少し溶け出ている。

生地が厚いといっても、国産レプリカメーカーの生地よりは薄く感じる。生地の厚さにこだわらないのがLVCのヴィンテージだ。

 

水が浸み渡ったら、素早く脱水機にかける。脱水の実質時間は3分程度の設定だ。

リーバイス501の1955モデルのセットアップ 水通し2

脱水機から取り出すと、とんでもない姿に変形していた。

いったんこの状態をひろげて、濡れたまま履いて、カタチを整え、太もものつけ根などにシワを入れる。しゃがむと入りやすくなる。

 

シワが入ったら、天日で乾燥。

1955モデルのセットアップ 天日乾燥

そろーっと脱いでいるので立体的な感じになる。糊をほとんど残しているので、ハンガー干しでもシワの形状はキープされると思う。

裏表乾かせて、90%ぐらい乾いたら、もう一度、履いてシワを入れる。余裕があったら履いたまま乾燥させてもよい。

天日で98%ぐらい乾いたら、ハンガー干しにして、完全に水分を飛ばして完了。

 

水通し乾燥後に着用して状態チェック

まず、レングスの縮みを確認してみよう。

レングスを測ると、80.5㎝あったものが、75.5㎝に縮んでいた。約2インチ(5㎝)縮んだわけだ。LVCについている説明書通りの縮み寸法である。

最近同じ方法でセットアップしたLVCモデルの縮みをまとめると、1947モデルは6㎝、1955と1966モデルは両方とも5㎝縮んだということになる。

乾燥機を使えば、あと1.5㎝は縮むだろう。

 

天日乾燥するのを待っている間、ご飯を食べたり、ビールを飲んだりしたので見事に腹がでてしまった。

履かないわけにもいかないので、バリカタ状態のまま履いてみよう。

リーバイス501水通し乾燥後に着用して状態チェック1

ちょっとシワを入れすぎたかなという感じもするが、すっきり仕上がったと思う。ウエストは1インチ弱程度は縮んでいるだろう。

1950年代のリーバイス501のニュアンスが出ている。

濡れたまましゃがんだりしたのでひざが出ている。ひざでテーパードの角度が変わるためひざがでやすいシルエットということもある。履いているうちに解消されるだろう。

 

リーバイス501水通し乾燥後に着用して状態チェック2

このおっさんは、ふくらはぎが後ろにバナナ形状で大きく膨らんでいるために、ひざ部分でひっかかりやすいということもある。

1940年代のオールストレートがもっともすっきり履けるシルエットということはある。

  

リーバイス501水通し乾燥後に着用して状態チェック3

 膝下の生地のあまりは、おいおい解消するかロールアップするかして、悪くはない仕上がりである。

思ったよりも裾が長く仕上がったということはある。

 

裾丈をどう考えるか

思ったより丈が縮まなかったので、丈をつめるかは難しい判断となる。

洗いを重ねたり、乾燥機にかけたりして丈がどんどん縮んでいく場合があるからだ。L33が最大限縮んで丁度いいユーズドが何本かある。L34のユーズドでもワンクッションで履けるユーズドもある。裾丈をどうするかは、履いているうちにわかってくるだろう。

 

それにLVCの場合は、オリジナルの裾に特ににこだわる必要はないという考え方もある。

というのはLVCのレングスのもともとの設定が2インチ(5㎝)ピッチだからだ。現行品の米国流通モデルの1インチピッチと違って、厳密にレングスを追及するとどうしても調整しきれない場合が出てくると思われる。

実際、1インチ違えばレングスの印象は大きく変わる。(1インチピッチのウエストとレングスのパターンから選ぶのがベスト) 

裾が長くて履いていてなんとなく気持ち悪い場合もあるので、その場合は、LVCの裾を上げてしまってもいいと個人的には思う。LVCは、ヴィンテージクオリティが実際に現実的に履かれることを想定してつくられているからだ。

 

ロールアップしては履かない場合で、裾がジャストにならないケースは、何回かウォッシュした後の裾上げを推奨しているショップが多いだろうと思う。 旧ドゥニームもそういう考え方をしていたし、ビームスもリーバイスストアもウォッシュ後の裾上げを推奨していると思う。

LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1955モデル/501XX/リジッド/CONE DENIM/WHITE OAK/12.52OZ - リーバイス・オンラインストア

  

最近は、1インチの折り返しではなく、きちんとロールアップをした方が個性的に見えるため、長めの裾が好まれる場合も多いということもある。

 

LVC1955モデルは毛羽立ちとスラブ感のあるデニム生地

他のLVCとの大きな違いは、1955モデルの生地は、毛羽立ちに特徴があり、太さにムラのある糸で織られたスラブ感あるつくりとなっていることだ。

LVC55501 スラブ感のあるデニム生地

写真の矢印で示した部分の生地表面にところどころ毛玉のような綿の小さな粒があって、履いていくうちにこれが味になっていくと思われる。毛羽立ちもすごく表面にもやがかかったようだ。

1947モデルの多少のざらつきを残しつつも洗練された感じや1966モデルのシルクのような肌触りとはかなり違う。

1955かなりこだわりをもってつくられたLVCだと思う。どのようにエイジングしていくか想像しにくい楽しさはある。

  

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