最近、チャンピオンのリバースウィーブが売れ行きが好調で、古着市場の価格も上がってきているという。
リーバイスの古着を買う人の一定層は、だいたいチャンピオンの古着も買っているようなところがあるが、リバースウィーブには、デニム以外のパンツがあわせられることが多い。
リバースにリーバイス501はあわないと言われることもあるが、リーバイス501しか履かないという人も一定数いるため、この記事では、あえてリバースウィーブとリーバイス501のコーデを検証してみたいと思う。
目次
USMA(単色タグ)とLVC501のコーデ
USMA(単色タグ)のリバースウィーブ
9割以上はトリコと刺繍のカレッジプリントのリバースウィーブを買っているが、例外的にusmaの単色タグとトリコは買っている。
usmaは前ガゼがついたりする別注仕様ということがあるが、特に単色タグの2トーンの濃い部分の生地が他のリバースの生地と全然違うのである。
セーターみたいに生地がふかふかしている
70sのusmaを初めてみた時は、ダブルエックスを最初に見た時の衝撃に近いものがあり、触ってみると抗い難い魅力があって、結局、買ってしまうことになるため、うかつに手にとらない方がいいモデルになっている。
80sのusmaは、通常のリバースよりは縦落ちの霜降りが強くでて雰囲気あるモデルであるが、他のリバースと一緒に置いてもわりと馴染みがいいので、カレッジが苦手な人にはおすすめのモデルになっている。
ただ、最近はusmaの古着自体が少なくなってきていることもあり、金額も高騰していきている。
USMAには1944モデルがあうのでは
LVCの1944モデルには、これまで557XXをあわせていたが、557XXにはバレンシアの551Zで丁度いい感じのが入手できたので、上物がなくなってしまった。
上物をリバースウィーブの中から選んでみると、USMAの方があいそうな感じがするので、USMAと1944モデルのコーデにしてみた。
USMAリバース(青単)とLVC501 1944モデルのコーデ
USMA(青単色タグ)と501のコーデ。
そもそもリバースウィーブに501は合うのかということはあるので、あわせてみて、目をむくほどおかしくなければOKにしている。
カレッジプリントもいろいろあわせてみたが、明らかに1944モデルの持つ雰囲気には、USMAがあっていた。(よく考えると、リバースに1944モデルはあわないような気がしてきました。)
↓LVC501 1944モデル
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公式以外では、リジット状態を1940年代のユニオンスペシャルで裾上げしてくれるショップもある。
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LVC501 1944モデルは、こちらの記事で紹介しています。
USMAのM問題
欧米人はやたらシンメトリー(左右対称)にこだわるようなところがあって、USMAのプリントでもそれにこだわったと思われる形跡がある。
USMAの場合、前Vがあるので、プリントがシンメトリーかどうか分かりやすい。
Mの字体はUやSやAよりも幅があるので、USとMAの中間をセンターにすると、シンメトリーではなくなってしまう。
上は赤単(70年代前半)で、下は青単(70年代後半)だが、上のUSMAは上付きで、下は通常の位置にプリントされている(すべての赤単が上付きというわけではない)。
位置としては、前Vの頂点から少しオフセットした位置がベストだと考えていた人がいたようで、なんと、どセンターのベスト位置にプリントするために、Mの左上の形状を変形させて、位置決めに使っているのである。
フォントが歪んでいることも考えられるが、前Vのステッチにかかっているので、前Vと変形させたMの左上をあわせて刷った可能性が高い。
違う解決法として、通常の青単の位置のようにUSMAを前Vから離せばシンメトリーかどうかは分かりにくくなるので、このパターンが正式に採用されている感じがする(アメリカの合理主義を考えると明らかにこのパターン)。
面白いのは、チャンピオンのUSA企画でUSMAを復刻した時は、赤単の位置で、Mを変形させないパターンだった。
現在販売しているバズリクソンの別注USMAはMのヴォリュームを考えて、視覚的なシンメトリーであるもうちょい左寄りにしているような感じ(縦位置は下付き)で、1970年代からUSMAのプリントをベストの位置に入れたい人が度々あらわれている。
ミシガンと66前期・LVC501のコーデ
ミシガン(トリコ・刺繍タグ)のリバースウィーブ
ミシガンのリバースも、むかしほどは見かけなくなっているような気がする。
ミシガンもフォントデザインがいろいろあって、写真は上が80年代のトリコで、下が90年代の刺繍タグ。
ミシガンは、チャンピオン社が1924年にカレッジ系で最初に契約した大学で、チャンピオンの社史にも明記されている
チャンピオンの歴史 [HISTORY] ヘインズブランズ ジャパンの公式サイト
ミシガンでの評判の高さが、コーチからコーチの口コミでひろがり、他の大学への受注につながっていったのだという。
そんなヒストリーがあるために、チャンピオン好きの古着屋さんが、アメリカで選んで買ってきていただけなのかもしれない。
トリコも刺繍も、凝りまくったフォントデザインになっており、フォントの完成度では、アイビーリーグ(私立)の代表がYALEならば、パブリックアイビー(公立)の代表はミシガンではないかと漠然と考えてきた。
ただ、それはアイビーに限定した話で、ユニバーシティやカレッジまで枠を広げると、実はコレがカッコ良かったというフォントデザインはたくさんあるんじゃないかと思う。
トリコのミシガンがLで刺繍タグのミシガンがM
このミシガンのリバースウィーブは、トリコのミシガンがLで、刺繍タグのミシガンがMサイズとなっている。
縮み方には個体差があり、身幅はトリコLの方が大きくなっているが、着丈は刺繍のMの方が大きくなっている。
ただ、つくりとしては、明らかにLサイズの方が大きいので、個体差があるぐらいの認識でいいのではないかと思う。
というのは、リバースウィーブの場合、袖を折ったり、裾を内側に折り込んだりと、寸法調整がわりと簡単だからである。
このように、以前は、縮み方の違いぐらいに考えていたが、よくよく調べてみると、トリコと刺繍でシルエットが変わり、もともと、トリコはボックス、刺繍は縦長のシルエットでつくられているような感じである。
ミシガン 80sリバースLと66前期のコーデ
ワンサイズアップのトリコタグのミシガンとジャストの66前期のコーデ。
おっさんがワンサイズアップで着ても、部屋着に近い着方をしているリバースなので、極めて普通な感じであるが、何にでもあわせてくる66前期の許容力に今さらながら驚かされる。
ミシガン 90sリバースMとLVC501 1955モデルとのコーデ
ジャストの刺繍タグのミシガンと1~2サイズアップした履き倒したLVC501 1955モデルのコーデ。
個人的には、サイズアップしたLVC501 1955モデルのシルエットが、80年代~90年代の袖がたぽっとしたリバースにはあうのではないかと考えている。
↓LVC501 1955モデル
LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1955モデル 501® JEANS RIGID - リーバイス公式オンラインストア
楽天でも同じモデルを買えます。
LVC 501XX 1955モデル 501550055 リジッド ユニオンスペシャル 43200G 裾上げ無料 - 楽天市場
このモデルは、こちらの記事でも紹介しています。
KINGS POINTとLVC501 のコーデ
KINGS POINT(単色タグ)とリーバイス501 LVC 1944モデルのコーデ
- sweat : 70's reverseweave vintage
- jeans : Levi's LVC S501XX 1944 model
- shoes:alden vintage
単色のKINGS POINTとLVC501 1944モデルとのコーデです。
1944モデルがあわせやすい傾向が出ています。
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