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リーバイスLVC501の66前期復刻をリジッドから履いてみた / 激戦区の1976モデル

このブログでは、LVC501各モデルのレビューをしてきているわけなんですが、これまで紹介してきたモデルは、よくできていると思います。

特に、ホワイトオークの工場閉鎖前のラストモデルについては、LVCの完成モデルと言っていいと思います。

ホワイトオーク以後のカイハラも、何点か着用していますが、506XXと1944モデルについては、ホワイトオークの流れを汲んだつくりになっていて、個人的には、満足できるレベルになっています。

カイハラでは、1944モデル以外では、1966モデルと1976モデルを履いていますが、この2モデルは、ホワイトオークとは明らかにディレクションを変えています。

この記事では、カイハラの1976をリジッド状態からセットアップするまでを、個人的な見解を交えながら紹介してみたいと思います。

目次

  

リーバイス501 LVC1976モデルのアウトライン

まず、1976モデルとは、いわゆる66モデル(66前期)ですが、どのようなモデルなのでしょうか。

時代背景的には、1966年ににベトナム戦争が始まり、1976年に終結しました。

ベトナム戦争期の両端に、1966モデルと1976モデルがあります。

1966モデルは、それまでの501のイメージを引きずっていますが、1976モデルは、それまでの重さを払拭するようなスタイルになります。 

つまり、501からオールドテイストが消えたんですね。

 

古着の66前期(ロクロク前期)

時代背景的には、ベトナム戦争後のモデルということなんですが、一般には、ロクロクと呼ばれるモデルになります。

30年ぐらい前ですと、関西では、501の赤耳をオールドと呼んで、オールドのワンランク上がロクロクでした。

古着屋さんに行くと、バックポケットの裏を見て、ステッチがシングルだとロクロクなんですね。

その当時買ったロクロクです。

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 赤タブはスモールeですが、ビッグEの66前期もあります。

最も履いたモデルは、この66前期ですが、最も好きなモデルではありません。

個人的には、足腰がしっかりした労働者体型のため、ロクロクはあまり似合わないのです。

逆を言えば、501は好きだけども、細身体型のため、オールドスタイルのストレートシルエットに余裕がありすぎる場合は、ロクロクがベストなパターンになります。

 

激戦区の1976モデル

日本人の体形はだんだんとスリムになっていますので、66前期の人気は今後も高まると思います。

そのため、他メーカーも66前期をベースにしたモデルを発売しています。

代表的なのが、次の2つのモデルです。

RESOLUTE リゾルト "710" 66type

知合いからジーンズで相談があった場合は、リーバイスをすすめたいということはありますが、結果的に、リゾルトをすすめることも度々あります。

今の日本人の体型にあわせて、うまくシェイプしているのではないかと思います。

レングスも豊富に揃っていますので、裾上げなしのシルエットで履けます。

 

(追記)現在は、リゾルト710がモデルとしているのは、66前期よりもう少し前の66モデルと判断しています。 

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もうひとつは、旧ドゥニームを復刻したドゥニームの66モデルです。

DENIME ドゥニーム" 66 MODEL

 

旧ドゥニームは、何度裾上げしても、その度にパッカリングが入るというおそろしい生地でした。

66タイプではありませんが、旧ドゥニームのXXタイプをこちらの記事でレビューしています。 

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つまり、1976モデル周辺は激戦区になっているのです。

 

 LVC1976モデルのアウトライン 

 リーバイス501 LVC1976モデルの現行品です。生地はカイハラです。

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 ホワイトオーク生地に比べると、色味がかなり青みがかっています。

もっとも、同じモデルのホワイトオークでも購入時期によって少し違っていることがあります。手作業でつくってるからなんでしょうね。

こちらのモデルです。

LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1976モデル 501® JEANS RIGID

   

前です。 

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実際の色味はもう少し濃いですが、だいたいこんな感じの青さです。

裾のステッチ幅が少し太いのは、裾上げにつかったミシンが他のモデルと違うということになります。

このあたりの理由は、いまのところ解明できていません。

 

後ろです。

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 紙パッチに管理タグがつきます。

ついたままですと、紙パッチはとれやすくなりますので、レギュラーですと、カットしますが、LVCはそれほど洗濯しませんので、つけたままにします。 

 

フラッシャー類を外してみます。

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やはり青いですね。

 

 お手紙が入っています。

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英語のレターとリジッドからの履き方を書いたペーパーです。

 

 

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 手紙の最後に、スタイルの本質は品質なんだぜみたいなことが書いてあります。(違うかもしれませんが。)

 

毛羽立ちはどうなのか

 1976モデルと言えば毛羽立ちです。生地を毛焼きしていないため、表面に産毛みたいな毛羽立ちが残っています。

他の毛羽立ちがあるモデルとしては、1955モデル、507XXのホワイトオークになります。カイハラもこのモデルは毛羽立ちだと思いますが、確認はできていません。

 

ホワイトオークとカイハラの毛羽立ちの違いを見てみましょう。

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 左がホワイトオークで、右がカイハラです。色はかなり違います。

 

 拡大写真です。

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 パット見では、ホワイトオークの方が毛羽立ちが多いですが、カイハラもかなりの毛羽立ちがあります。

 

 ホワイトオークの1976モデルは、ビームスの40周年モデルでもあり、こちらの記事でレビューしています。 

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66前期の重要なファクターとしては、色落ちしていった時に、縦落ちするという特性がありますが、リアルな66前期でも、縦落ちするものとしないものがありますので、LVCでは特に考慮しなくてもいいのではないかと思います。 

 

リジッドのまま着用

セットアップ後の 縮率の変化を見るために、リジッドまま履いた写真です。 

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 リジッドのままでも履けそうなシルエットです。

 

ちなみに、リジッド状態で、1966モデルと比べてみましょう。

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1966に比べると、股上が深くなって、テーパードはよりシャープになってますね。

 

 横です。 

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 テーパーしています。

 

 1966モデルとの比較です。

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横から見るとはっきりしますね。

1976モデルは、1966モデルであった腰まわりの余裕をとったために、すっきりしたテーパードになってるんですね。

   

 後ろです。

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バックポケットが少し下についています。
伝統的なヒップラインをみせるというより、アウターも含めての全体でのシルエットをつくるような処理かと思います。

 

 1966モデルとの比較です。 

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 1976モデルは、尻と足の境界ラインをカバーしています。

 後ろから見ると、1976モデルはコーデ全体でシルエットをつくり、1966モデルはシンプルに素で履けるような違いがあります。

  

 こちらの記事で、LVC1966モデルの現行品をレビューしています。 

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501 LVC1976モデルをリジッドから履く方法

 では、リジッド状態からセットアップしてみましょう。 

まず、気象条件をチェックします。 

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 気温は約212℃、湿度は48%ですが、室内で暖房していますので、参考になるのは湿度ですね。湿度が少し高いですが、やりましょう。

日付は1月18日。今年は暖冬なので、1月に入っても、リジッドからセットアップしています。

 

水通しします。

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基本的には洗面器で水通しします。洗面器に水を貯めて、水に浸すだけです。 

生地全体に水を浸みわたらせます。念のため、裾から水を入れたりします。

 

 時間的には、水に浸けてから、3~4分ぐらいになります。そのぐらいしますと、水に薄く色が出始めますので、全体が水に浸かったことを確認して、脱水機に入れます。

脱水時間は、あまり絞りすぎない3~5分以内ぐらいの感じです。

 

脱水機から取り出した状態です。 

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 わりと原型を保ったまま脱水機からでてきました。

アウトシームが開いているか確認して、閉じていましたら、一応開きます。

  

かたちを整えたら、そのまま干してもいいですが、着用して余計なシワを伸ばします。 

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テーパードのラインが出ています。レングスもかなり縮んでいます。

   

横です。

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やはりかなりスッキリしたモデルであることがわかります。

  

後ろです。

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個人的には、お尻が大きめだと思いますが、1976モデルでもパンパンということはありません。

 

この後は、ヒゲを入れる場合は、一度椅子に座ってから、しゃがんでシワを入れます。

シワを入れても入れなくても、脱ぐときは、脱皮のイメージで、極力余計なシワを入れないように何とか脱ぎます。

  

シワをキープするために平置きで乾かします。

1976モデルは生地が厚いため、ハンガーで乾かしてもいいですね。

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ある程度、水分が飛んで、重量が減りましたら、ハンガーで干します。

 

乾きました。

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この段階でウエストの縮みは3㎝、レングスの縮みは、3.5㎝となっています。

 

リジッドからの縮み寸法や水通し後のサイズは、他モデルの縮み寸法とあわせて、こちらの記事でまとめています。 

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501 LVC1976モデルをセットアップ後に着用

 完全に乾いたので着用します。

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確かに66前期っぽいシルエットになっています。

昔のジーパンみたいに、乾燥後はごわごわしています。

この状態だとちょっとよく分かりませんね。

 

1週間ほど履いてごわごわがとれた状態です。

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丈を調整するために裾はダブルで巻いています。

このモデル以外は、何も考えずに履いてもそれほどおかしくないんですが、このモデルはそれなりにコーデを考えた方がいい感じのシルエットになっています。

トップスとのバランスもそれなりに考える必要がありますね。

確かに、30年前に、ロクロクの古着をよく履いていた時は、コーデにもそれなりに気をつかっていたことを思い出しました。

個人的な見解になりますが、66前期はコーデであわせるモデルだと思います。

LEVI'S® VINTAGE CLOTHING 1976モデル 501® JEANS RIGID

   

 

 

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