2019年に、ニューバランスが美しく見えるパンツということで、WTT(ウエスト トゥ トゥ)が発売されたわけなんですが、その時に、シュータン上1インチ空きが最も美しく見えるという見解も開陳されたんですね。
この記事では、この見解が本当なのかを、レングスの違う4本のリーバイス501で検証してみたいと思います。
目次
ニューバランスのWTT(ウエスト トゥ トゥ)とは
まず、ニューバランスのWTTを簡単におさらいしておきましょう。
WTTの概要
WTTです。
出典:NB
WTTとは、腰からつま先まで(WAIST TO TOE)という名のついたニューバランスのシューズを最も美しく見せるパンツです。
公式ページはこちらになります。
ニューバランス |WAIST TO TOE: New Balance
ニューバランスのシューズとのバランスを考えたレングスとシルエットになっており、機能性あるファブリックやディテールが特徴となっています。
シルエットです。
現在は、ストレート、スキニー、スリムテーパード、ワイドテーパード、ワイドの全5型あります。
しかもストレートにはML574、スリムテーパードにはM996など、各シルエットへの推奨モデルも示されています。
また、このWTTには、INCOMPLETEというトップスも用意されており、ニューバランスだけでコーデ一式が完成されるようになっています。
シュータン上1インチ空き説を検証する理由
ベストレングスはシュータン上1インチ空き説を検証してみようと思った理由は、1980年代に、スニーカーをかっこよく見せるためには、短めのレングスの501を履いた方がよいと考えていたことがあります。
かなりマニアックな話になりますが、501が赤耳から脇割になった時に、バックポケットの位置が少し上につけられたため、レングスも少し短めにした方がバランスがよかったこともあります。
しかし、レングス短めの501にスニーカーをあわせて履いてますと、「そのレングス短くね?」みたいなことをよく言われたんですね。
そのまま、うやむやになった話ではありますが、35年ぐらい経過して、ニューバランス公式がそうした見解を出したことで、驚きとともにそれほど間違ってなかったことが分かり、もう一度、検証してみたいと思ったというわけです。
ニューバランス M1300JP3とリーバイス501で検証
検証としては、シュータン上1インチ空きを含めて、グレーカラーのニューバランスM1300JP3と4本の異なるレングスの501で比較してみたいと思います。
パターン①:シュータン上1インチ空き
ニューバランス公式が推奨するNBのシューズが美しく見えるパンツ丈です。
1インチは2.54㎝になります。
ニューバランスのシューズが完全に露出して見えますので、シューズはかっこよく見えます。
パターン①のNBと501のバランス感
NBと501のバランス感については、シューズとパンツが分離して見えます。
写真のおっさんは、太ももが太いため、微妙な感じになっていますが、脚が細目な方は似合うスタイルだと思います。
パターン②:シュータンタッチ
シュータンにタッチするぐらいのパンツ丈です。
シューズのアッパー部分との空きは確保されてますので、見た目はすっきりします。
NBの見え方については、シュータンは見え隠れするため、パターン①と同レベルではないかと思います。
パターン②のNBと501のバランス感
NBと501のバランス感については、シューズとパンツがタッチしている感じになります。
写真のおっさんの太ももが太いためあまり説得力はありませんが、普通の脚の太さの方が履いてもかっこいいスタイルではないかと思います。
パターン③:アッパーノークッション
シューズのアッパー部分でクッションしないパンツ丈です。
直球ストレート的なジャストレングスになります。
NBの見え方については、シュータンが隠れているため、パターン①や②よりはかっこよくはないですが、許容範囲ではないかと思います。
パターン③のNBと501のバランス感
NBと501のバランス感については、シューズにパンツが少しかかった感じになります。
501のレングスがあるため、体型もある程度カバーされています。
現在の501のレングスとしては、ジャストになります。
パターン③:アッパーワンクッション
アッパーでワンクッションするパンツ丈です。
伝統的に好まれてきた長さであり、ジーンズカルチャーを感じさせるレングスになります。
NBの見え方については、シュータンとヒールが隠れているめ、NBのシューズを見せるというよりもコーデ全体の雰囲気を見せる感じになります。
パターン④のNBと501のバランス感
NBと501のバランス感については、 シューズにパンツが被さってみえます。
シューズとパンツが一体的に見えますので、体型もある程度カバーされています。
この長さを好む方は多いです。
検証の結果
ニューバランスのベストレングスはシュータン上1インチ空きは本当なのかについては、1インチ空けた方がニューバランスが完全に見えるということはありますが、シュータン上にタッチするぐらいの長さでも、近い見せ方ができるのではないかと思います。
ただ、下半身がすっきりするほど、短めレングスが履きやすいということはあります。
結論的には、それぞれのレングスに味わいがあり、全体コーデとのバランスを考えて、マイ・ベストレングスを履くことでいいのではないかと思います。
動画でも、ニューバランスと異なるレングスのリーバイス501を4パターン比較しています。
4パターンで履いた501のモデル名は、こちらの動画にクレジットを入れています。
考えるべきはむしろ色目では
ニューバランスを履くときに考えるべきは、むしろ色目ではないかと思います。
個人的には、グレーカラーの996がカッコいいと思っていますが、色目が上品なため、グレーカラーの996を履きたい場合は、80~90年代の均一に色落ちしたリーバイス501をあわせています。
濃淡ある色落ちした501の場合は、M1300JPをあわせています。
M1300JPですと、色目のトーンが、デニムが色落ちした時のトーンに近いため、多少濃淡した色落ちの501にもあわせやすいです。
M1300JP3は、依然として人気があり、プレ値となっています。
996にあわせて、色落ちがきれいなリーバイス501を探す方がコスパを含めた総合評価では優れているかなと思います。
個人的には、アジア製のCM996を履いていますが、グレードにこだわるなら、米国製のM996がありますね。
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