リーバイス501を履き始めて、35年以上になるが、ジーンズは履いてみないとよく分からないということがある。
そのため、リーバイスのタブがついていれば、生地の生産国や縫製の製造国に関わらず、色々なモデルを履いてみたいと思う。
それと同時に、ディテールや素材感と同じくらいシルエットに関心を持ってきたということがある。
501には色々なモデルがあり、モデルごとにシルエットは変わるが、ウエストの選び方によっても、当然と言えば当然だが、シルエットは大きく変わる。
一例として、このエントリーでは、1950年代のリーバイス501XXダブルエックスのウエストサイズ別のシルエットの違いを比較してみたいと思う。
目次
501ギャラ入りダブルエックス(ユーズド)での比較
革パッチと紙パッチという違いはあるが、ギャラ入りダブルエックスのユーズド(古着)で比較してみたいと思う。
シルエットを比較するダブルエックス。
上から、ウエスト78㎝、80㎝、82㎝。
ウエストは、後ろの横幅を2倍した寸法としている。一番上の個体は、かなり引っ張って78㎝なので、実質は77センチ以下かなと思う。
個人的な現在のウエストは、80㎝でジャスト。
では、それぞれを履いてみよう。(身長170㎝、体重68kg程度が着用)
リーバイス501XXのシルエット(W78㎝:ワンサイズ下)
ウエストがワンサイズ下のダブルエックス。
タイトなストレートシルエット。
このサイズは、30年前以上に履いていたサイズだが、最近は体重が増加傾向にあり、ツーサイズ下に近くかなりパツパツ。
リーバイス501XXのシルエット(W80㎝:ジャスト)
ウエストがジャストのダブルエックス。
上がジャケットなので、ベルトをしているが、ウエストがジャストなので、腰まわりから太ももに余裕があり、膝下でテーパーする1950年代のダブルエックスのシルエット。
リーバイス501XXのシルエット(W82㎝:ワンサイズ上)
ウエストがワンサイズ上のダブルエックス。
ワンサイズ上げると、50年代のシルエットの特徴が強まり、いわゆるオーバーサイズのダブルエックスを履いているという感じになる。
元の古着の個体差やつくられた年代にもよるが、1950年代のダブルエックス(501全般でも)は、ウエストサイズによって、シルエットが大きく変わるということが言えるのではないかと思う。
結論的には、シルエットを意識した場合、ウエスト選びが特に重要ということになる。
(シルエットのラインをきれいに出すためには、レングスもポイント。)
これは、LVCの1955モデルでもあてはまる内容だが、現在履いている501のギャラ入りダブルエックス(1955モデル)も見てみよう。
LVCの501ギャラ入りダブルエックスの比較
シルエットを比較するユーズドのダブルエックスとLVCの復刻。
LVCのリジッドから水通し後のウエストサイズは84㎝。
縮んだ後にジャストを狙ったつもりが、2サイズ近く上になってしまった。
リーバイスLVC501XXのシルエット(84㎝:実質ツーサイズ上)
ウエストが実質ツーサイズ上のLVC55モデル。
この写真を撮った時は、かなり体重があったので、わりと普通に履けている。
リジッドから履いたので、現在は、まだ生地にハリがあり、クタっとしたラインは出ていない状態になる。
なぜ、ジャストを狙ったつもりが、オーバーサイズ気味になったかと言うと、LVCの1955モデルは、他のモデルに比べてつくりが大きくなっているからだ。
現在履いているLVCの水通し後の実測値の一覧表。
水通しは、どれも1回程度なので、縮みきっていない状態だが、1955モデル以外のW33は、水通し後、だいたい80㎝のウエストサイズになり、1955モデルだけが、4㎝程度大きくなっている。
詳しい内容は、こちらの記事で紹介。
ただ、この1955モデルは、ホワイトオーク生地なので、現行のカイハラ生地とまったく同じとは言えない。
ホワイトオークのリジッドのW33の公式寸法は、ウエスト88㎝(実測値は86㎝)で仕上がっていて、カイハラ生地の現行品のW33の公式寸法は、ウエスト86㎝で仕上がってい
て、若干、小さめに寄せた寸法設定になっているのではないかと思う。
LEVI'SR VINTAGE CLOTHING 1955モデル 501R JEANS RIGID
こうしたことから、LVCの1955モデルについては、ジャストのシルエットが確認できていない状態になり、次履く時は、現行品のW32を狙う感じかなと思う。
1944モデルや1947モデルについては、ある程度ジャストのシルエットが確認できて、個人的には、よく仕上がっているのではないかと思う。
こちらの記事で、現在履いている1944モデルを紹介。
こちらの記事で、現在履いている1947モデルを紹介。
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