2018AWでも発売予定のユニクロユーのウールブレンドジャケットを、定番ジャケットとして個人的には着ています。
このエントリーでは、クリストフ・ルメールがユニクロでつくるウールジャケットを初代ユニクロルメールのアイテムから紹介してみたいと思います。
目次
まず、ユニクロユー2018AWのウールブレンドジャケットをチェックしてみましょう。
ユニクロユー2018AWウールブレンドジャケット(2B)
出典:ユニクロ|Uniqlo U(ユニクロ ユー) 2018年秋冬コレクション
ウールブレンドの2ボタンジャケットです。2016年にも同じタイプが出ていました。
大型の外づきのポケットなど、外見は同じような感じですが、素材が毛50%、ポリエステル35%になっています。以前のものは、毛65%、ナイロン35%でした。
2016年型は、毛玉ができやすい傾向がありましたので、素材の変更はポイントです。
そして、今年はセットアップスーツとして着れるようにパンツも発売予定です。
出典:ユニクロ|Uniqlo U(ユニクロ ユー) 2018年秋冬コレクション
素材自体はザクっとした感じですが、柔らかい感じのウールのスーツです。
このユニクロユーのウールブレンドジャケットの一番のポイントは、シルエットです。ルメールがつくる上品なシルエットが見どころでもあるんですね。
このルメールのつくるジャケットのシルエットを理解するために、一番最初最初のユニクロルメールのカシミア混ジャケットのシルエットを検証してみましょう。
基本的には、ジーンズの上に着るジャケットとして買っていますので、ボトムスは古着のリーバイス501です。1970年代のスモールeです。
シャツは現在売っているユニクロユーのオープンカラー白の長袖です。
ユニクロルメールのカシミヤ混ウールジャケットのシルエット
カラーは、紺と黒がありましたが、2つとも買っています。
紺からです。
ウールカシミアジャケット紺(3B)
3ボタンのジャケットです。ラペルに首元で留めるボタンがアクセサリー的についているのが特徴です。ポケットもジッパー付きだったり、ディテールも凝りまくっています。カシミアが10%入っていて光沢もあります。
特徴的なのはシルエットで、これ以上ないくらいベーシックなシルエットにしています。
ボタンを留めても、ベーシックなシルエットをキープしています。
ルメールの前は、+Jのウールツイルジャケットを着ていました。
ジル・サンダーの+Jからルメールのユニクロユーへ
+Jは、ジル・サンダーが契約上の理由で名前を出さずにデザインしていましたが、+Jのジャケットも相当よかったのです。
ユニクロとジル・サンダーのカップリングが最強のように思いましたが、ルメールとのコラボがはじまったんですね。
ゴリゴリにディテールをつめたカシミア混のジャケットが1万円台ですからね。それまでは、どこかジル・サンダーに後ろ髪をひかれるような感じがユニクロに漂っていましたが、ふんぎりがついたんじゃないでしょうか。
ボタンをあけたまま横向きです。これもベーシックなシルエットです。
後ろで問題が発生します。背中にしわが発生しています。
理由としては、このジャケットの購入時よりこのおっさんは5キロほど肥えており、右肩もかなり下がるなど身体にガタがきていることによります。
このジャケットを着てみて、身体がかなりよれてきたなと気づきましたので、かなり均整の取れた服ではないかと思いました。
ここまで身体がよれますと、フルオーダーか、よほど腕のいいところでないと、パターンオーダーでもあわすのは難しいと思います。
身体を治していくのが、一番経済的なんでしょうね。
次は、黒です。
ウールカシミアジャケット黒(3B)
ジーンズにあわせる場合、紺のジャケットですと、ジーンズのブルーとよくなじみ、黒のジャケットは、コントラストが強くなります。
黒がいいのか、紺がいいのかよくわからなかったので、同じモデルは黒と紺の両方を買うことが多かったのですが、最近は、柔らかい印象の紺に傾いています。
ボタンを留めますと、明らかに紺と黒の印象が違うことが分かります。
ボタンをしめますと、このおっさんの尻がかなり出ていることがわかります。それでも、さすがルメールとしかいいようがない柔らかいラインが出ています。
右肩が下がってきたため、全体にしわがよっています。
ねじれた身体との対比でも、ユニクロルメールのジャケットが均整のとれたベーシックすぎるシルエットになっていることがわかったのではないかと思います。
ものとしては素晴らしいけれど、今となっては、万人が着るジャケットとしては、少し身体的許容度が少ないような感じもします。
そこで登場したのが、ユニクロユーです。
ユニクロユーのウールブレンドジャケットのシルエット
2016AWで発売された、素材は別にして、おそらく2018AWで発売されるタイプです。
ウールブレンドジャケット紺(2B)
2ボタンということはありますが、ユニクロルメールのジャケットに比べてゆったりとしたシルエットになっています。
ポケットも外づきでカジュアルな感じです。
ボタンをかけるとボックスに近いシルエットであることがわかります。
ボタンをしめて着ても、ユニクロルメールほどお尻は出っ張りません。
あいかわらず背中にしわはありますが、このしわの入り方にはナチュラルな感じがしますので許容度があります。身体のゆがみもある程度カバーしています。
問題は素材です。
軽くて暖かいかなり着やすいジャケットですので、デイパックを背負って、毎日自転車に乗っていましたら、デイパックの底とハードにすれて、毛玉ができてしまったのです。
素材は変更されたとは言え、今度のウールブレンドジャケットも毛玉には要注意になるのではないかと思います。
これは、かなりハードユースした後のこのジャケットの袖部分ですが、いい感じにへたれてきています。うまく着ればかなり面白いエイジングも楽しめるのではないかと思います。
実は2016年にはこのウールブレンドジャケットで3ボタンも出ていまして、それは黒を買いました。
ウールブレンドジャケット黒(3B)
一番上のボタンはラペルに隠れて見えません。3つボタン段返りという渋い仕様です。
2ボタンに比べて縦長になります。
2ボタンより細身のためお尻が少し出っ張ります。
かなりしわが出ていますので、身体のねじれというよりも、これは体型が完全にジャケットに合わなくなっています。
3ボタンは、ユニクロルメールのジャケットよりも体型的な条件が厳しいという感じですね。
なぜウールブレンドジャケット2Bがニューベーシックなのか
結論的には、最も体型的許容度の高いウールブレンドジャケット2ボタンが、2018AWのラインナップとして発売されることになります。
なんでそうなのかは、ユニクロユーのコンセプトに簡潔に書いてあります。
ベーシックな服に革新をもたらすコレクション。新しい素材や洗練された技術を取り入れ、他にない服のかたちを探求することで、わたしたちの服を新しいベーシックへと創り変えていく。Uniqlo U それは、ユニクロが目指すLifeWearの未来。
やっぱり万人が着れる服でないと、ベーシックとは言えないと思うんですね。
しかもセットアップスーツにもなるフレキシビリティも加わりました。
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