ZOZOのストレートデニムパンツのレビューです。前回はスリムテーパードでしたのでZOZOのレビューは2回目です。
とりあえず、ザクっとストレートデニムパンツをアウトルックして、その後でスリムテーパードとの比較をしてみたいと思います。
目次
ZOZOのストレートデニムパンツがやってきた
またまた、例によって立派な箱に入れられてストレートデニムパンツがやってきました。
ZOZOアプリの「寸法指定」で注文した
肝であるZOZOスーツ計測によるサイズ発注ですが、今回は、ZOZOアプリのリコメンドサイズをそのまま注文するのではなく、限界まで調整したサイズで注文しました。
ZOZOアプリの推奨サイズから、フィット感に余裕のあるレギュラーフィットのストレートジーンズをおすすめしてきていることが分かりましたが、レギュラーフィットではなくスリムフィットのストレートジーンズが欲しかったので、サイズ調整することにしました。
以前頼んだスリムテーパードやZOZOアプリの推奨サイズを参考にしながら、自分で決めたサイズを直接入力します。
スマホですとこの画面ですね。
通常の「お好み設定」ではなく、「寸法を指定」のタブをクリックしサイズを入力します。
具体的には、ZOZOアプリがリコメンドするウエストをマイナス3㎝、ヒップをマイナス6㎝、総丈を+2㎝でオーダーしています。ヒップマイナス6㎝は限界の数字です。すべての数字をベストサイズとなるよう絞り込んでいます。
ZOZOアプリのリコメンドサイズですと成功すればワンサイズアップのリーバイス501風にカッコよく決まり、失敗すればモンペっぽくなります。
ZOZOアプリを信用してないわけではないのですが、今回はサイズ指定という確実な方法を選択しました。なぜなら、ストレートはスリムテーパードよりも1000円も高いのです。
「寸法を指定」による入力は数㎝刻みになっていますので、そう難しいというわけではありません。自分の具体的なイメージがある場合は、ZOZOアプリと対話的な調整をしてみてもいいんじゃないかと思いました。
こんな経緯で頼んだストレートデニムパンツです。
サイドシームのアタリも裾のアタリもしっかりとついています。5ポケット、リベットはシルバーでこだわりを見せています。
では、いきなり履いてみましょう。前回のスリムテーパードではかなり微妙な事態になってしまったのが記憶に新しいところです。
ZOZOのストレートデニムパンツを履いてみた
トップスは、ZOZOのオックスフォードシャツも頼んでいますが、なかなか来ないので無印良品のオックスフォードを着ています。ZOZO×無印良品という馴染みのないカップリングです。
今回はどうでしょうか。
あれっ? ぜんぜんおかしくないですね。これは一体どうしたことでしょうか。
サイズ調整の効果がかなりあったようです。
よく見ますとストレートジーンズっぽい雰囲気も出ています。
ジーンズのフィッティングとスタイリングが大事なんですね。こちらの記事でメタボなおっさんの惨状を実例で示しているので、あわせて読まれると理解してもらえるのではないかと思います。
ZOZOのTシャツとジーンズ(スリムテーパード)を着る場合の留意点 / 骨格ストレートはジャストサイズをどう着ればいいのか|note
同一人物が履くジーンズによってこうも変わります。
横です。
レングスは、靴にかかるかかからないかぐらいのギリワンクッションを狙っています。
ZOZOの公式では、通常のワンクッションを推奨スタイルとしている感じですが、骨格ストレートの場合には、ギリワンクッションぐらいがすっきりします。
最適なゆとりを実現した ストレートデニムパンツ(ZOZO公式)
ウエストもヒップもジャストにしていますので、メタボ入ったおっさんのデカいお尻もすっきりとまとまります。なんということでしょうか。
ウエストとヒップをジャストにした理由は、骨格ストレート体型がストレートジーンズを履く場合はウエストとヒップに余裕を持たせない方がすっきりする場合が多いからです。ただ、この素材はノーストレッチですので、あんまりピタピタにすると今度はしゃがめなくなります。
ここで、なぜ腰まわりのフィット感が重要なのかもう少し深掘りしてみたいと思います。
なぜ腰まわりをフィットさせるのか?
腰まわりをフィットさせるのは、ジーンズのスタイリングの基本だったからなんですね。別にこの基本に従う必要はないんですけど、知っておいた方が、ルーズにするにしてもよりタイトにするにしても理解がはやいのです。
いつもアメリカのコテコテ事例を見ていますので、たまにはフランスも見てみましょう。
このおフランスなんですが、1977年に出版された「チープ・シック」という本で、ジーンズの良さに目をつけたのはフランスで、カスタマイズしてフィットさせて、それをアメリカでヒットさせたのはフランスなんだと書いています。
- 作者: カテリーヌ・ミリネア,キャロル・トロイ,片岡義男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1977/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 46回
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ほんまかいなという気もしますが、1977年にそういうことを書かれてしまっているので、そうなんだろうと思います。
ジーンズはもともとルーズなワークパンツでしたので、フィット感の原点はフランス的なカスタマイズと、アメリカ的には、オリジナルのリーバイス501は綿の特性を活かした洗って縮ませるタイプなので自然とそうなるだろうということもあります。
ちなみに、1976年にはアメリカ東海岸のパンクバンド ラモーンズがリーバイス505をテーパードにカスタマイズドして履いています。それ以前の1960年代後半に、606というスリムフィットテーパードの型番があります。
【Gina 7月号掲載】LEVI'S(R) VINTAGE CLOTHING/1969モデル/606(TM)/スリムフィット/リジッド/14oz|リーバイス® 公式通販
チープ・シックの話通りであれば、リーバイス606はスタイルとしてのスリムテーパードなのでヨーロッパの影響を受けていることになります。
話は少し逸れましたが、現在のフランスの事例を見てみましょう。
インスタグラムで人気のあるモデルさんです。
股上深めをジャストフィットで履いています。しかもタックインです。
(写真の横の→をクリックしますと、違うカットも見れます。)
サイドから見てもかなりフィットさせています。(骨格ストレート体型はこのフィット感より1~2㎝ルーズにした方がよいと思います。)
これは前の2枚の投稿と違うジーンズですが、リーバイス501T(テーパー)でしょうか。女子には501Tが世界的な流行になっているようです。
最初の写真のしわの入り方から、古着ではなく、新品から育てています。
個人的には、もっとも洗いのかかったタイプを見たかったので、ZOZOはライトインディゴにしましたが、股上の深いジーンズは、もう少し濃い色から味だししていった方が自分なりのエイジングが楽しめます。
ZOZOの例では、ストレートにインディゴブルーというカラーが追加されました。
出典:ZOZOデニムの最新ラインナップ / スリムテーパード・ストレート・スキニージーンズ
ワンウォッシュは色落ちしない染料ということですので、ダークインディゴ、新しく追加されたインディゴブルーぐらいから履いていくと、ライトインディゴになった時に濃淡のある色落ちが楽しめるのではないかと思います。
では、次に、ディテールのポイントを見ながら、スリムテーパードと比較してみましょう。
ZOZOスリムテーパードとの比較
スリムテーパードとストレートのディテールの違い
まず、ライズ(股上寸法)です。
数字だけ言ってしまいますと、左のスリムテーパードの股上寸法が25㎝で、右のストレートが26㎝です。同サイズで、1~1.5㎝長くする設定にしています。
女子もののストレートジーンズはもう少しライズをとっているかもしれません。
次は裾幅です。
左のスリムテーパードの裾幅寸法が16㎝で、右のストレートが17.5㎝です。同サイズで、1.5㎝~2㎝長くする設定にしている感じです。フィット感によって裾幅を変えているというのはあるかもしれません。
次にシルエットの違いです。
スリムテーパードとストレートのシルエットの違い
左側がスリムテーパードで、右側がストレートになります。
スリムテーパードは、このおっさんのふくらはぎが太いために膝の部分でひっかかっています。ストレートはひざでもたつくことなく下までストンと落ちています。
この現象は誰にでも起こるということではなく、下半身太目でふくらはぎが太い体型がテーパードジーンズを履くとこうなることがあります。
細身の方であれば、間違いなくZOZOのスリムテーパードをきれいに履けます。
横です。
やはりこのおっさんのふくらはぎが太いために、スリムテーパードでは尻と太もも裏にねじれが生じています。ストレートでもその傾向がありますが、膝下からの太さがあるために何とか対応しています。
スリムテーパードとストレートのヒップサイズは同じですが、ふくらはぎまわりの寸法の違いによって、尻と太もも裏まわりにこれだけの違いができています。
履いている靴はパラブーツのミカエルです。
まとめです。
ZOZOストレートを限界までサイズ調整した感想
結局、 ZOZOのストレートはどうなのか
ZOZOとしては、ストレートをスリムテーパードと差別化するべく、公式ページでは、フィット感に余裕があるレギュラーストレートとしてスタイリングしているんですが、サイズをつめれば、スリムストレートとしても履くことができます。
それは、完璧にジャストフィットさせたスリムストレートのリーバイス513と重ねてみますとシルエットがほぼ同じになることからも確認できます。
限界まで調整したZOZOのストレートジーンズは、ほぼぴったりとリーバイス513に重なりました。
リーバイス513をサイズ調整した記事です。
リーバイス513が欲深い大人にベストでマストな理由 / 裾上げ長さも厳密検証 - アーキペラゴを探して
(骨格ストレート男子はリーバイス513、骨格ストレート女子はリーバイス501Tがおすすめで、こだわるならばリーバイス501か505になります。)
気になる点は生地ですね。
ストレートデニムパンツの生地は綿100%ですが、ユニクロジーンズがつかっている岡山のカイハラといったような素材の背景がよくわかりません。現在は立ち上がり時期ですので、次第に明らかになっていくものと思われます。
デニム生地の評価をのぞけば、ZOZOのストレートは、骨格ストレート体型が履いてすっきりするスリムストレートジーンズの選択肢に入ってきたかなという感じがします。
ZOZOストレートの最大のポイント
スリムストレートは他のメーカーでも出していますが、 ZOZOの特徴は細かなサイズ調整をできることと、アタリのついた裾が残るという正統性になります。
メーカーを抜きにしても、骨格ストレート体型においてはジャストレングスのオリジナル裾のスリムストレートジーンズは持っておいてよい一枚になるかと思います。
オリジナルの裾を残したジャストレングスのストレートジーンズを入手するのは、意外と手間がかかりますので、ZOZOのストレートで比較的イージーに入手できる一本ができたということにはなります。
s://archipelago.mayuhama.com/entry/2018/08/28/163516">archipelago.mayuhama.com
追記:数日間、ZOZOのストレートを履いてみた感想
ZOZOストレートを数日間、履いてみましたが、限界までフィットさせると動きづらいですね。歩く時も座る時もかなりつっぱり感があります。
長期間、履きこんでいきますとこのつっぱり感は解消されるのかもしれませんが、今の段階では分からないです。
結果的には、ZOZOアプリが推奨する余裕サイズでのレギュラーフィットが正解と言えそうな感じです。(あまり余裕を持たせるとモンペになります。)
こうした寸法を指定して、ジャストフィットしたジーンズを入手した方法に対して、アメリカでは、伝統的にリーバイス501をリジッド(生デニム)から履いて身体にジャストフィットさせてきました。
この直後に、久しぶりにリーバイス501をリジッドから履いてみましたが、手間はかかるものの、自分が満足いくレベルまでジャストフィットさせることができました。
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