この記事では、主に、セントジェームスのウエッソンの考察や 旧タグを含めたタグの見方を年代別に紹介しています。
目次
- セントジェームスの旧タグはヴィンテージなのか
- セントジェームス ウエッソン 年代別 タグの見方
- セントジェームス ウエッソンの選び方 ポイント
- フランス製も米国製のように頑丈だった
- 開催中の特別オファー
セントジェームスの旧タグはヴィンテージなのか

70年代から現行品までのセントジェームス ウエッソンを日常着として着ていますが、70年代~80年代前半の旧タグはその生地感からヴィンテージと考えています。
80年代以降の旧タグ製品については、現行品がEU環境規制適合の環境配慮型染料なのに対し、従来型の染料であることから、今後ヴィンテージとして評価される可能性があります。
従来型染料は均一な色落ちをするため、エイジングできれいに色が抜けていきます。
環境配慮型染料は、扱いによって色むらになったり、ソリッドの黒は反応染めのように日焼けで茶変します。
ウエッソンの主力カラーであるボーダーについても、従来型染料の方がボーダー部分のカラーがきれいに色抜けしていくということはあります。
アメリカ古着のようなエイジングに価値を置く場合は、ヴィンテージや従来型染料のモデルの方が好みだろうと思います。
ただ、ウエッソンはワークウェアからお洒落着のような扱いに変わってきていますので、きれいめのカジュアルの場合は新品の状態を好むため、色褪せたウエッソンにそれほど価値を置くことはないだろうと思います。その場合、味が出た個体を手放しますので、ヴィンテージのウエッソンが安く出品されているケースが多々あります。
ウエッソンはバスクシャツとも言われ、バスク地方で漁師や船員のワークウェアとして生まれ、フランス海軍の制服としても採用されたため、頑丈さにも定評があります。
ボーダー柄はに落ちた場合、見つけられやすいような柄ですが、フランス海軍の場合、上官は無地のソリッドを着ることができました。
また、海外ではバスクシャツよりも、ブルトンシャツ、ブルトンマリンという呼び方が主流です。
ボーダーは日本人の方が着ている?
アジアで小さなボートをチャーターして海に潜ったり素潜りしていましたが、ボーダーの服を着たお洒落な人を見たことがありません。
たまたまなのかパリのカフェでもボーダーの服を着た人を見ませんでしたし、ようやくベネツィアでゴンドラの漕ぎ手がボーダーを着ているのを発見して歓喜しました。
80年代のマリンルックブームから、ボーダーを着た人は日本の方が多いのではないかということなんですが、セントジェームスのウエッソンは日本の気候では薄手のスウェットとして重宝します。
サングラスや眼鏡をかけている場合、通常のスウェットですと、着脱で外す必要がありますが、ウエッソンは首廻りがパカッと開いているので、かけたまま着脱できるんですね。(なんだこんな顔だったのか! と思われることがありません)
セントジェームス ウエッソン 年代別 タグの見方
セントジェームスのウエッソンの分類と年代別 タグの見方です。
モデル名はウエッソン(OUESSANT)でフランス製ですが、2010年代ぐらいから正規代理店ルートではない並行輸入品のギルド(GUILD)というモデルもあり、タグ以外はウエッソンとほぼ同等と言われています。
2026年6月時点で、ウエッソンの年代は、おおまかに分けると、次の4種類があると考えています。
- 70年代のヴィンテージ(縮率の高い生地)
- 80年代前半のオールド(縮率の高い生地)
- 80年代後半~2000年代(従来型染料)
- 2000年代~現行品(環境配慮型染料)
80年代後半以降の縮まない生地も、綿100%なので、洗い後、多少縮みますが、70年代~80年代前半の生地のように、ワンサイズ近く縮むことはないと思います。
80年代以降のモデルは古い年代の物は、ヴィンテージとして見直される向きも出ています。
モンサンミシェルのロゴマーク
セントジェームスの製品は、ノルマンディー地方のサンジャム(セントジェームス)で1889年に創業され、縁が深いモンサンミシェルがロゴマークとして使われています。
モンサンミシェルのロゴがないタグもありますが、モンサンミシェルの位置で年代を見分けるのが簡単です。
以降は、ウエッソンの年代別のタグです。
年代は、公式に発表された資料がないことと、個人的な記憶に基づいているため、今後の調べにより、前後する場合があります。
70年代~80年代初期 プリントタグ

70年代のプリントタグです。サイズもこのタグに表記されます。
これ以前の物は、ほとんど流通していないため、ウエッソンの古着を探す場合、このタグぐらいから見ていくことになるかと思います。
また、このタグの復刻品が出ていますが、タグのプリントが新しいこと等から判別できると思います。

左袖タグは「St James」の表記です。一般的にこのタグがヴィンテージとなっています。
タグの素材は、古い物は縮む素材で、現行品とは違った感じがします。
ボーダー部分の上に縫いつけて目立たないようにしていますが、現行品に近くなるとぼだー部分から外して目立つようにしています。

裾上に洗濯表示タグがつきます。
80年代以降の生地はエイジングするとドライな感じになりますが、70年代の生地はぬめっとしていて、しなやかな感じがします。
毛羽立ちも少なく上質なコットンが使われています。
80年代前半 プリントタグ(枠あり)

80年代前半のプリントタグです。紙タグと言われることもあり、紙のように見えるナイロン系の素材です。
セントジェームス社の正式名称が、トリコ・セントジェームス「TRICOT SAINT JAMES」であるため、トリコが表記されています。(このタグでトリコがないバージョンもあります。)
70年代の物より、コットンの質感が少し変わるのでオールドとしていますが、今後はヴィンテージ扱いになっていくだろうと思います。

左袖タグは「St James」の表記です。
左袖タグの表記が「St James」か「SAINT JAMES」で見分けるのが簡単な方法です。

サイズタグは内側の肩位置につきます。肩の位置にサイズタグがついていることを知らない場合もあります。

洗濯表示タグは裾上につきます。
80年代のヴィンテージっぽいざっくりした生地ですが、70年代と比べるとやや毛羽だった感じがします。
80年代後半~90年代前半 刺繍タグ(枠あり)

80年代後半から90年代前半の刺繍タグです。モンサンミシェルのロゴがセンターに配置されます。
80年代後期からあったように記憶していますが、90年代のタグと認識されている場合もあります。
70年代のプリントタグを見る機会が少なくなるにつれ、このタグを旧タグと呼ぶ場合も増えています。

左袖タグの表記が「SAINT JAMES」になります。タグは縮む素材です。

肩の位置にサイズタグがつきます。

洗濯表示タグもついた3枚タグになります。
80年代の生地の表面は、エイジングするとドライ感があり、70年代に比べるとガサっとした感じになります。
80年代特有のドライ感も好まれる場合が多いです。
90年代前半 刺繍タグ(枠あり)

90年代前期の刺繍タグです。モンサンミシェルは左側に配置され、枠のついたデザインとなっています。
外国語の洗濯表示タグはこの裏に表記されます。
社名にR表記がついていないことから、R表記がついたものにするため、採用された期間はわりと短ったと思います。

左袖タグの表記はが「SAINT JAMES」です。
この頃から、左袖タグは縮まない素材に変わっていきます。

肩の位置にサイズタグがつきます。
90年代前半の生地も、80年代後半に比べるとやや少なくなりますが、ドライ感があります。
そのため、タグに枠があるのかないのかも年代の見分け方として用いられるだろうと思います。
90年代後半~2000年代 刺繍(タグ枠なし)

90年代後半から2000年代以降の刺繍タグです。タグのデザインから枠が消えます。
90年代前半までのウエッソンと比べると、色の落ち方がだいぶ変わります。
鮮やかな感じが消え、少し濁った感じの色落ちになりますが、マットな感じがするので、レギュラー古着として好まれる場合もあります。
また、90年代後半と2000年代以降に製造されたものでは、色の落ち方も生地感も変わりますので、個体ごとに見ていくのが安全だろうと思います。

左袖タグの表記は「SAINT JAMES」です。

サイズ表記が肩位置についたものは初期につくられた個体で、生地も90年代前半に近いです。

サイズタグが裾位置についたものは後の方につくられた個体で、生地にソフト感があります。
ワークウェアからおしゃれ着に変わってきたため、生地の表面はドライ感からソフト感が増していきます。
その他のタグ

ギルドと呼ばれる並行輸入品のタグです。新品を買う場合、こちらの方が安く買えることが多いです。
また、正規代理店ルートの製品でも、モンサンミシェルのロゴがつかないタグは複数あります。
2019年以降~現行品 刺繍タグ(新ロゴ)

2019年以降のプリントタグです。
2019年にログマークの変更があり、モンサンミシェルの横についていた波とかもめのマークが変わります。
従来の丸い波かもめマークは消えましたが、波は白い水平線、かもめは赤いラインに抽象化されています。

左袖タグの表記は「SAINT JAMES」です。

裾上に、サイズタグ、洗濯表示タグ等がつきます。
2019年頃の生地はわりと厚かったですが、2020年頃から薄くなったような気がします。
現行品もわりと買っていますが、きれいめなカジュアル着として、エイジングさせずに新しいまま着ることが多いです。
セントジェームス ウエッソンの選び方 ポイント
セントジェームスのウエッソンを古着で選ぶ場合のポイントです。
選択のポイント
- 年代
- ボーダーかソリッド(無地)か
- サイズ
- コンディション
- ネックの開き
タグ判別の目安
- 70年代のプリントタグ:ヴィンテージ
- 80年代前半のプリントタグ:準ヴィンテージ
- 80年代後半の刺繍タグ(枠付き):オールド
- 90年代前半の刺繍タグ(枠付き):オールド
- 90年代後半以降の刺繍タグ:レギュラー古着
- 2019年以降の刺繍タグ:現行品
ポイント的には、つくられた年代によってヴィンテージかオールドかレギュラー古着か現行品かということになります。
ウエッソンを古着という観点で入手する場合は、ヴィンテージからオールドあたりとなります。オールドは、2026年5月時点では2000円~4000円とまだ価格がおさえられているため入手しやすいです。
ウエッソンは頑丈につくられているため、日常着としても有用で、コンディションのよい90年代のレギュラーを安く入手するのもありだと思います。
その他のポイントとして、ボーダーかソリッドについては、ボーダーの方が人気があるような感じですが、ソリッドの人気も年々高まっています。
サイズは、個人的にはT4を着ていましたが、現在はT5を着ていますので、着ていくうちにサイズアップする傾向がある感じです。(新品は洗濯で縮みます。)
古着の相場については、全体的に、サイズの方が高くなります。
コンディションについては、色落ち以外はダメージのない個体が多いですが、ステッチのほつれ、小穴がないか等がチェックポイントになります。(ただ、簡単に手縫い糸でリペアできますので、それほど気にする必要はないのかもしれません。)
経年変化の縮みや変形については、着る人の体型もありますので個別に見ていく必要がありますが、縮率の高い70年代から80年代初期の生地以外は、極端な縮みや変形はないような感じがします。
ネックの開きについては、着古されて開きが大きくなったものがありますが、下に同色のTシャツ等を着ることで、見た目をある程度カバーできます。
メルカリでの出品(2026年5月時点)
参考までに、2026年5月時点でメルカリで出品されているウエッソンです。
↓80年代前半 ボーダー サイズT6
(メモ:プリントタグ、準ヴィンテージ、身幅54㎝、ダメージあり)
↓80年代前半 ボーダー サイズT3
80's セントジェームス St James バスクシャツ SM
(メモ:プリントタグ、準ヴィンテージ、身幅47.5㎝)
↓90年代前半 無地ネイビー サイズT4
80s 90s オールド 旧タグ フランス製 セントジェームス
(メモ:刺繍タグ、色落ち、身幅54㎝)
↓90年代前半 無地ネイビー サイズT4
(メモ:刺繍タグ、色落ち、身幅54㎝)
最近は、80年代後半から90年代前半のオールドも価格が上がってきているような感じです。
フランス製も米国製のように頑丈だった
個人的には、主に米国製の古着を買っていて、アメリカ製品ばかり身に着けていることが多いですが、フランス製でも極めて優れた製品であれば使ってきました。
そうした製品として、セントジェームスのウエッソンの他には、ラコステのL1212(フレラコ)とパラブーツのミカエルがあります。
これらの製品を使い続けた理由としては、見ためによらず頑丈だったということがあり、その頑丈さとエイジングした時の表情が、アメリカの古着と組み合わせても違和感がなかったことがあります。
こちらの記事で、フレラコの詳しい内容を紹介しています。
こちらの記事で、パラブーツのミカエルを紹介しています。
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