リーバイスのファースト(506XX)やセカンド(507XX)は、もともとは作業着としてつくられたために、ジーンズよりサイジングが難しいところがあります。
特に、ファーストの古着は高価になってしまい、個体差もあることから、現在は、サイズやシルエットを細かく分析するほど集められなくなってしまったということがあります。
そのため、デニムジャケットについては、リーバイスの復刻ラインであるLVC(リーバイス・ビンテージ・クロージング)とオリジナルのチェックや位置づけが重要になると考えています。
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この記事では、506XX ファーストについて、LVCとオリジナルの506XXのサイズ感やエイジングレポートを紹介したいと思います。
目次
リーバイス 506XX / LVCとオリジナルのサイズ感
LVCのファーストは、36(XS)と38(S)のリジッドを揃えていますが、現在着ているのは、36がホワイトオークで、38がカイハラを着ています。
身長170㎝程度、体重62㎏程度の状態で、36がジャストで、38がワンサイズアップという感じです。(現在の体重は69㎏あり、36はきつく、38がジャストに近くなっています。)
あわせて、36・38・40インチのオリジナルのサイズ感をあげています。
リーバイス LVC506XX(36)のサイズ感
リジッドから水通しした状態の506XXの36インチ(XS)です。
この状態でタイト目のジャストで、ここからワンウォッシュして糊を落としますと、かなり縮みますので、38インチぐらいからのサイズが縮んでも安全なサイズ感になると思います。
リーバイス LVC506XX(38)のサイズ感
リーバイス LVC506XX(38)の水通し後のサイズは、肩幅47、身幅54、裾幅45、着丈58、袖丈59となります。
今後、洗濯をするともう少し縮むかもしれません。
このLVC506XXを着用した状態です。
38ですと、ワンサイズ上げているために、裾は折り返していますが、身幅は丁度です。
ただ、体重が7㎏オーバーしているために、ボディ部分の裾幅45㎝がきつく一番下のボタンを留めることができません。そのため、通常は真ん中ボタンをとめているため、ボタン側の身立て部分がまっすぐになっていません。
そのため、ツーサイズアップして、40の方がラインはきれいに出る可能性があります。
ただ、ツーサイズアップまでは考えていないため、体重を落とす方向で考えたいと思います。
こちらのLVC506XXです。
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ボトムスはLVCの1947モデルです。
こちらの記事でセットアップ方法を紹介しています。
ワンウォッシュ後の状態です。
カイハラの506XXは、ワンウォッシュして糊を落とすとかなり縮み、ほぼジャストになりました。
ワンウォッシュ後の縮み寸法は、ページ後半のエイジングレポートのパートで記事リンクを貼っています。
リーバイス 506XX(36)オリジナルのサイズ感
シンチバックが針付きの時代のものですが、肩幅42、身幅50、裾幅40、着丈55、袖丈59となります。
この506XXを着用した状態です。
ジャストですと、着丈がベルト位置ぐらいにきます。
すっきり着れる状態から5㎏程度オーバーしていますので、多少きつめになります。
506XXはボディの裾幅がタイトにつくられているため、サイズアップするか体重を落とすかして着る必要があるのではないかと思います。
47モデルとあわせたコーデです。
ストレート感が強いため、丈短めであわせています。
タイトな1955モデルとあわせています。
体重が8キロぐらい少ない時にしていたコーデのため、かなりきつめになっています。
ジャストの1953モデルにあわせています。
リーバイス 506XX(38)オリジナルのサイズ感
現在の体重では38インチがジャストです。
ファーストをジャストで着る場合、個人的には、股上寸法の短めの501をあわせています。
この事例は、MADE IN THE USA 501(2019)をあわせています。
MADE IN THE USA 501は、こちらの記事で紹介しています。
インナーにアロハシャツを着たパターン。
ファーストの着丈の短さがそんなに気にならないのではないかと思います。
ビッグEの初期型をあわせてます。
上のパターンでジーンズとダイレクトにあわせてます。
斜めから見たアングルです。
1980年代はジャストが好まれていましたので、当時の着方になります。
リーバイス 506XX(40)オリジナルのサイズ感
LVCはジャストか少し大きめぐらいで着たいということがあり、36インチと38インチを着ていますが、最近は、Tバックとなる46インチなど、オーバーサイズが好まれる傾向があります。
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個人的には、40インチのLVC506XXも欲しいと考えていますが、現在持っている数が多いため、断念しています。
古着の40インチを着た感じです。
袖はあましますが、このぐらいのサイズ感を好む方も多いようです。
ジーンズは1953モデルで、サイズは2サイズぐらいアップの感じです。
同じ上下で、ファーストのボタンを閉じて、53年モデルをワンロールして丈を短くして履いたた感じです。
これもむかしのオーバーサイズの着方という感じですね。
ジーンズを1953モデルのジャストサイズにした感じです。
リーバイス LVC506XX のエイジングレポート
LVC506XXの38インチのエイジングレポートです。
リジッドから3週間ぐらいの状態
デニムジャケットは、3週間程度着た状態では、ほとんど色落ちはないですね。
よく擦れる部分が少し落ちてきたぐらいです。
506XXの復刻は、バレンシアの時はかなりぶ厚い生地ですが、時代考証が進んだのか、ホワイトオーク、カイハラで生地は薄くなっており、その分、色落ちはしやすいのではないかと考えています。
リジッドから4週間ぐらいの状態
4週間程度着用した状態では、全体的な見た目は同じですが、パッカリングが入った部分の擦れが多少進行しています。
下は、実際のヴィンテージの古着ですが、ファースト特有のウネウネが少し入っているのが分かるかと思います。
4週間ぐらい着用した状態です。
ボトムズは、同じカイハラの1944モデルです。
この LVC506XX復刻(38)のセットアップ方法です。
リジッドから2ヶ月着用した状態
2ヶ月着用すると、部分的に擦れが目立ってきました。
袖の擦れる部分が少し白くなってきています。
ただ、色落ちとは別に、違う部分が気になってきました。
リジッドから2ヶ月着用しても、生地の目が詰まってくる感じがしないんですね。
ジーンズであれば、素肌との接触面積が大きいため、着ているうちにある程度縮みますが、ジャケットの場合はそうした縮め方は難しいんでしょうね。
ワンウォッシュして、なかば強制的に生地を縮めることにしました。
こちらの記事で、ワンウォッシュ後のビフォー・アフターと縮み寸法、ワンウォッシュの方法をレポートしています。
リジッドから3ヶ月着用した状態
ワンウォッシュ後は、裾のパッカリングがだいぶ強くなってきました。
オリジナルと同じような入り方をしているのではないかと思います。
リジッドから5ヶ月着用した状態
色も落ちてきました。リーバイスがつくっているからなのか、かなり着古されたボロい506XXのフィーリングがあります。
各寸法のサイズ体系をあまりモデファイしていないことが大きいのではないかと思います。
ウエストにもしっかりパッカリングが入っています。
袖の色落ち傾向も似ています。
ボロいファーストしか着てこなかったことはありますが、オリジナルとの親和性を感じる復刻となっていると思います。
LVC506XXは、前ロットはトルコ製でしたが、現在は日本製にきりかわっていっています。
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ウエアハウスでも、ファーストタイプのデニムジャケットを出しています。
ウエアハウスは、大戦タイプのデニムジャケットをDD(ダッグディッガー)、DSB(デッドストックブルー)で計3着持っていますが、所有する満足感のある製品だと思います。
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