ユニクロのチノを一年通して履くために、防風パンツやヒートッテックを活用しながら日本の厳しい四季に対応していると、ユニクロのチノパンには全部で7つの気温対応パターンがあることが分りました。
そこで、一年を通してユニクロのチノパンを履き続ける7パターンを紹介してみたいと思います。
目次
- 歴史背景:チノパンとは何か
- レベル1:春夏:チノ1枚
- レベル2:秋冬:チノ+ステテコ(エアリズム)
- レベル3:冬A:防風チノ1枚
- レベル4:冬B:チノ+ヒートテックタイツ
- レベル5:冬C:チノ+極暖ヒートテックタイツ
- レベル6:極寒A:防風チノ+ヒートテックタイツ
- レベル7:極寒B:防風チノ+極暖ヒートテックタイツ
まずは、簡単にチノパンの歴史と背景から。
チノパンとは何か
チノパンとはコットンのパンツです。コットンのトラウザーといった方がいいでしょうか。ウィキペディアを見てみましょう。
チノ・パンツ(英: Chino pants)とは「チノ・クロス」と呼ばれる綿やポリエステル(稀に麻)の生地で出来たズボン(スラックス)の一種である。略して「チノパン」「チノ」(Chinos)とも呼ばれる。主にカーキ色、茶色またはそれに類する色のものが多い。ネイビー・ブルーや黒のものもある。綿の生地は基本的に綾織りで、防水加工が施されているものもある。
チノパンの起源はどうでしょうか。
インドに駐屯していたイギリス陸軍のカーキ生地の軍装が起源で、その後アメリカ陸軍にも採用された。米西戦争の戦地であったフィリピンから帰国した兵士より1900年代にアメリカ国内に広まった。
チノパンはミリ(ミリタリー)ものだったんですね。基本的は汎用品ということになります。汎用性の高さが重要なポイントとなります。
チノパンはチノと略して呼ぶのが普通なので以下はチノと表記します。
では、本題に入りましょう。
【レベル1】春夏:チノ1枚
ヴィンテージ・チノのベージュです。左側は2010年頃のモデルで、右側は現行品です。他の色の方がスタイリッシュなんですが春夏はどうしてもベージュを履きたい気分が多いんです。
左側は3年ぐらい履き倒したものです。エイジングしたということはありますが、最近のヴィンテージ・チノの生地は以前に比べてよりしっかりした厚手になっています。
また、色目的にも最近は薄いベージュと濃いベージュの2種類あります。
左はヴィンテージチノのネイビーと右はスリムフィットのチノの黒です。
ヴィンテージとスリムフィットでは、ディテールの細かな違いはあるのですが、毎年マイナーチェンジするので大きな違いだけおさえておくことがポイントになります。
全体の印象としてはヴィンテージはハードな感じでスリムフィットはどちらかと言えばスタイリッシュです。
シルエットの違い
ヴィンテージレギュラーフィットチノのシルエット
出典:http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/146138
ヴィンテージはレギュラーフィットです。もものつけ根に若干の余裕があります。
ユニクロの商品でも初期からDNAをほとんど変えていない代表的なアイテムではないかと思います。根強いファンがかなりいる感じです。
商品ページ
ユニクロ MEN ヴィンテージレギュラーフィットチノ - UNIQLO ユニクロ
スリムフィットノータックチノのシルエット
出典:http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/146140
シルエットはヴィンテージより微妙にシルエットが細いスリムフィットです。もものつけ根もフィットしています。
商品ページ
ユニクロ MEN スリムフィットノータックチノ - UNIQLO ユニクロ
生地の違い
ヴィンテージの方がいわゆるチノ生地になっています。肉厚ウエポン素材ということです。ウォッシュ加工がほどこされており購入時から味出しされています。
スリムフィットの生地は昔はペラペラ感がありましたが最近は多少厚みのある上質感あるストレッチ生地になっています。ハードな感じがしませんのでジャケットのパンツとしても使用可能です。現行品の黒はソフトな感じさえします。
ディテールの違い
左がヴィンテージ・チノで右がスリムフィット・チノです。
ディテール的にはレングスの外側と内側の縫い方が違っています。ヴィンテージの縫い方がダブル(巻き縫いWステッチ仕様)で、スリムフィットは縫い目を見せない仕様になっています。ヴィンテージにはコインポケットもついてます。
レングスの違い
ヴィンテージチノは以前は股下寸法が細かく設定されていましたが、最近は76cmと85cmの2種類があります。サイズがあえば裾上げなくそのまま買えます。
レギュラーのチノは全部長めのレングスですので裾上げしてもらうことになります。ウエストだけあわせて裾上げ寸法はあらかじめメモした数字を伝えるのがイージーです。
ユニクロのチノはヴィンテージとスリムフィットがおすすめですが、他にも、イージーケアツータックチノ、スキニーフィットノータックチノ、ウルトラストレッチチノがあります。
その他のチノのページ
ユニクロ MEN イージーケアツータックチノ - UNIQLO ユニクロ
ユニクロ MEN スキニーフィットノータックチノ+E - UNIQLO ユニクロ
ユニクロ MEN ウルトラストレッチチノ - UNIQLO ユニクロ
【レベル2】 秋冬:チノ+ズボン下(エアリズム)
秋になって少し寒くなってきましたら、下にズボン下を履きましょう。エアリズムのズボン下も販売していますが、売り切れていることが多いような気がします。
個人的にはズボン下が苦手でしたが勧められて履いてみると、意外とハマるアイテムであることがわかりました。日本人はもっとズボン下(ステテコ)を履くべきなのではないかと思います。エアリズムも名前をステテコにしたのは英断でしたね。
ステテコ(エアリズム)のページ
ユニクロ MEN エアリズムステテコ - UNIQLO ユニクロ
ステテコは膝までの長さですので、足首までのものはズボン下とかモモヒキという呼び方になります。
足首までのエアリズムの呼び方はタイツとなっています。現在の仕様はスポーツタイプのみのようです。
ユニクロ|エアリズムパフォーマンスサポートタイツ|MEN(メンズ)
チノ一枚とステテコでは寒い冬がやってきました。冬は3パターンあります。
【レベル3】冬A:防風チノ1枚
まずは防風チノ1枚です。実際にはこれ1枚だと寒いかもしれません。
冬に沖縄に行く場合、防風チノの下にヒートテックタイツを履いて、那覇に着いたらヒートテックを脱ぐと丁度いいぐらいの感じでした。
沖縄の12月は最低気温が16℃ぐらいですが、風が冷たいのでこの防風チノがぴったりです。1枚履きなので暑くなることもありません。これは便利だということですぐにもう一枚買いました。
正式名称は「防風ストレッチスリムフィットチノ」です。以前はシルエット的にはレギュラーフィットでした。トレンドに合せてスリムフィットになっておりますが、いろいろな意見があるだろうと思います。スリムフィットになったことでストレッチする素材になりました。
では、普通のチノとどう違うのでしょうか?
普通のチノと防風チノの違い・比較
左がビンテージチノで右が防風チノです。
同じ色の場合、パッと目では判別は難しいものがあります。一番簡単な判別方法は、裾をペラッとめくりますと、裏地が明らかに違うことがわかります。
普通のチノの場合は表面と同じ生地ですが、防風チノの場合はフェルトのように起毛した生地になっています。この素材が、冷たい風は通さないのに内側の湿気は逃がすという3層構造のラミネート生地です。
この生地は、樹脂を使っているので3年ぐらいで生地が劣化(剥離・べたつき)するという話もありますが、どの程度劣化するかは今後検証してみたいところです。乾燥機が使えないのも注意点です。そういう意味でも2枚欲しいところです。
ただ、この記事の最後で触れていますが、3年ぐらいガンガン履いて履き倒すぐらいがチノパンツ的な在り方ではないかと思います。
防風ストレッチスリムフィットチノのページ
ユニクロ MEN 防風ストレッチスリムフィットチノ - UNIQLO ユニクロ
【レベル4】冬B:チノ+ヒートテックタイツ
11月の終りぐらいから、普通のチノの下にヒートテックタイツを履きます。防風パンツはもっと寒くなるまで温存します。年内はこの組合せで頑張りたいところです。
右側のヒートテックタイツは去年のモデルになります。このヒートテックタイツも毎年マイナーチェンジをしてます。歴代のヒートテックタイツを少し見てみましょう。
歴代のヒートテックタイツの感想・レビュー
左が2007年ぐらいまでのモデルで、当時は「ヒートテック プラス」という名前でした。ラベルも現在のデザインとは異なります。生地ももてっとした厚い生地でした。右が2010年頃のモデルで現在のものと近くなっています。中央が去年のモデルでより滑らかなすべすべした素材に変わっています。生地は薄くなっているのにだんだんと暖かさ感は増してきているような気がします。
今季からは保湿機能がプラスされていますので、膝下の肌が乾燥する人にはおすすめかと思います。
【レベル5】冬C:チノ+極暖ヒートテックタイツ
12月は風がまだ冷たいということはありませんので、普通のチノの下に、極暖ヒートテックを履きます。風邪をひきそうな時や普通のヒートテックでは寒いかなという場合のパターンになります。まだ普通のチノで頑張るわけです。ですが、体感は人それぞれですので無理は禁物です。
また、極暖ヒートテックは生地が少し厚めですので、ぴったり感が苦手な人は、チノはウエストがワンサイズ大き目のものを買うという選択肢もあります。
普通のヒートテックと極暖ヒートテックの違い・比較
左側が普通のヒートテックタイツで、右側が極暖ヒートテックタイツです。普通のヒートテックとは生地の厚さが違いますので、極暖ヒートテックは見た感じもしっかりしています。裾を折り返した感じが良く分るのではないでしょうか。極暖ヒートテックは足首のリブもしっかりし、起毛した裏地になっています。
タイツの場合は、すぐ判別できるように、極暖ヒートテックはブルーのものを買いました。朝急いでいる時など便利です。
公式では1.5倍の暖かさですが、個人的にはもう少し暖かいのではないかと思っています。
極暖ヒートテックタイツのページ
ユニクロ MEN ヒートテックエクストラウォームタイツ - UNIQLO ユニクロ
【レベル6】極寒A:防風チノ+ヒートテックタイツ
1月も過ぎて北風がぴゅーぴゅー吹き始めますと、普通のチノではきつくなってきます。防風チノとヒートテックの組合せになります。
だいたいこの組合せ厳しい冬を越すようにしています。
【レベル7】極寒B:防風チノ+極暖ヒートテックタイツ
この寒さはいかん! というような極寒時には、防風チノの下に極暖ヒートテックタイツを履きます。これは最強の組合せになります。風邪をひいてるけど外出しなければならない時の組合せになるのではないでしょうか。
以上、ユニクロのチノを一年通して履ける7パターンを紹介しました。
気候や気温の体感は基本的に違いますので、季節に合わせて組合せパターンを試行錯誤することが大事になると思います。
ユニクロのチノをオールシーズン履き倒すということ
使い倒すとか履き倒すという言葉は、徹底的に使いこむという意味で、最近はいい意味で使われるようになってきました。
カバンなんかも使い倒したくなりますし、服ではチノパンに履き倒す感覚があるような気がします。アウトドアで活動する場合も、チノの方がジーンズより便利なような気がしました。特にカーキだと、砂の汚れが目立ちにくいんですね。それがもともとの起源なんですが。
左が3年以上履いたビンテージ・チノの紺で、右側が半年くらい履いたビンテージ・チノの紺です。
紺色は履きこむことで特にエイジングして光沢が出てくるような気がします。これは裾が擦り切れてたため一度リペアしています。センターバックのベルトループもきれかけでやばくなっています。もう少し履けるのではないかと思いますが、一応、履き倒したレベルではないかと思います。
ちなみに、ユニクロのチノパンにあうシャツを一枚だけあげますと、ユニクロのファインクロスシャツのボタンダウンオックスフォード生地になります。色はライトブルーとグレーがチノパンにあうと思います。
ユニクロ MEN ファインオックスフォードシャツ(長袖) - UNIQLO ユニクロ
チノパンを履くようになってから、時計もGショックに変えました。チノパンにはGショックが似合うようです。
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アマゾンレビューからの引用。
初代G-SHOCKを最新の技術でリニューアルしたと言ってもいい機種です。
G-SHOCK好きな人のツボのど真ん中を、突いてきた直球勝負の機種です。
ソーラー電波時計。ベルトがソフトウレタンで柔らかく毎日するのに適したGショックです。(ハードユースには少し柔らかめ。)スクリューバック仕様だったりして同型では価格高めのモデルです。チノパンの上にジャケットを着て、細めのネクタイをして、ビジネスでこのGショックをしても全然おかしくありません。チノパンもGショックも直球勝負なんですね。
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