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アーキペラゴを探して

archipelago - 群島、島嶼、多島海、そのニュース。 脱領域への考察と情報

白シャツ女子が仕掛けるボタンダウンの圧倒的なかわいさ(無印良品 白ボタンダウンの洗いざらし感に震えた)

ボタンダウンの着こなしは難しい。ボタンダウンには歴史があるからだ。しかし、女子が白のボタンダウンをうまく着こなしたとき、それは抗いがたい魅力になる。

この秋、白シャツ女子が仕掛ける白いボタンダウンの圧倒的なかわいさについて語ろうと思う。(無印の白シャツのパートからも読める内容になっています。)


目次

 

まずは、ボタンダウンのイメージや歴史、雑学です。

 

 A.ボタンダウンのイメージと歴史と雑学と

ボタンダウンは、ポロ競技の時、襟がはねてじゃまなのでボタンで留めたのがはじまりとされます。

つくったのはブルックス・ブラザーズ。だからブルックス・ブラザーズではこのシャツをポロカラーと呼んでいます。アイビーリーグの若者に好んで着られました。アメリカ人好みのシャツです。

具体的にボタンダウンを見てみましょう。 

ブルックス・ブラザーズ


ブルックス・ブラザーズのボタンダウンです。オックスフォード生地です。作家のフィッツジェラルドが好んで着ました。

このブルックスのシャツは定番ですが意外と着こなしが難しいのが事実です。スリムフィットもありますがトラディショナルフィットは少し日本人には見ごろが大きいのかなと思います。アメリカ人の体格にあったシャツです。

写真は25年以上前のモデルなのでかなりくたっとしていますが、襟まわりのロールに特徴があります。イタリアのハンドメイドのシャツ・メーカーがその襟のロールをうまく再現しています。 

 

ルイジ・ボレッリのボタンダウン

ルイジ・ボレッリ

ルイジ・ボレッリのボタン・ダウンです。ブルックス・ブラザーズのポロカラーのイタリア流オマージュです。

ナポリの伝統的シャツメーカーが思わずつくりたくなるほど完成したモデルのシャツなんですね。

  

ボタンダウンのデイリーな着こなし

ボタンダウンをビジネスで正統に着るのもいいのですが、日常着としてカジュアルに着る場合、ある程度着くずす必要があります。

1960年~1970年ぐらいまではボタンダウンにはエリートのイメージがつきまとっていました。わずかに残ったエリートのDNAをやわらげて着る必要があるのです。

 

ボタンダウンと反知性主義

故ケネディ大統領は日常ではボタンダウンのシャツが好きでしたが、人前で着ることはありませんでした。エリートのイメージで見られることを避けたんですね。*1

 

ケネディが人前でボタンダウンを着なかったように、ビートの詩人ケルアックやアンディ・ウォーホルが逆説的にボタンダウンを着たように、ボタンダウンのシャツとの距離を意識しました。それはある意味、反知性主義的な着こなしです。

 

反知性主義とは、最近では「バカ」といった意味で使われることが多いのですが、もともとは、権威主義的でない健康的でソバージュな知性主義といったイメージです。

 本来『反知性主義』は、知性そのものではなくそれに付随する『何か』への反対で、社会の不健全さよりもむしろ健全さを示す指標だった
出典:反知性主義――アメリカが生んだ「熱病」の正体』(森本あんり 著 新潮選書) 

反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体 (新潮選書)

反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体 (新潮選書)

 

白シャツ女子は、現在、使われている「バカ」という意味ではなく、オリジナルなイメージで反知性主義を理解しましょう。

 

 いざ、反知性主義的な着こなしへ

ボタンダウンを日常でうまく着こなすためには、こうした文脈をある程度理解する必要があります。はじめは軽いシャツだったんですけどいつのまにか重くなってしまったんです。現在でもフォーマルに使えるシャツではありません。カジュアルなのに扱いにくいシャツなんです。まるでアメリカのようです。

極端なことを言うとボタンダウンのシャツはアメリカを象徴しています。ボタンダウンを着るということはアメリカを着るという隠された意味があるのではないかと思います。

だから、反知性主義本来の意味で、ボタンダウンを着くずす必要があるんです。

この扱いにくいシャツを軽くみえるように着こなすのが魅力的なんですね。価値観を脱構築する反知性主義的なかわいさと言えるかもしれません。そのためにはそれにふさわしいボタンダウンが必要になると思うんです。

(なんだか難しい話になってしまいました。雑学と言ってもいいんですが、こうした文化的な背景がボタンダウンをつかったコーディネートの理解につながるんです。)

 

そんなことを考えながら、理想の白いボタンダウンを探して街場を歩いていました。

そうして発見したのが無印良品の白いボタンダウンだったのです。しかも無印週間に購入したので10%オフです。もちろん女性物もあります。

 

B.無印の白いボタンダウンの洗いざらし感に震えた

無印の白いボタンダウン

 これが無印良品の白いボタンダウンです。生地の厚さは本家ブルックス・ブラザーズ以上です。しかもやわらかくソフトな素材です。それでいて、くたっとすることなく、スリムフィットのシルエットも崩れることがありません。ありそうでなかった白いボタンダウンです。

この白さ、そして洗いざらし感に打ち震えました。この洗いざらし感が反知性主義的な身ぶりだと思いました。無印の公式ページからそのポイントを見てみましょう。

 

正式名称は「オーガニックコットン洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」です。

レディースの説明では「素材やシルエットにこだわった着心地のよいシャツ」となっています。メンズの説明では「毛羽の少ない糸で織りあげたコシのある生地」ということです。 

オックスボタンダウンシャツ1

 

レディース商品ページ

オーガニックコットン洗いざらしオックスボタンダウンシャツ 婦人・白 

裾はラウンド形状です。女性のシャツでは人気ランキング3位です。価格は、1980円です。サイズがあえば、メンズのXSを試してみるのもありかもしれません。 

オックスボタンダウンシャツ2

 メンズ商品ページ

オーガニックコットン洗いざらしオックスボタンダウンシャツ 紳士・白 

裾はスクエア形状です。着丈の実寸はMサイズで74cmです。外出しで着るシャツより1cm短めです。価格は、2980円です。

 なかなかこのシャツの魅力を写真や言葉で伝えることは難しいので、ぜひ店頭で一度手にとって確かめられることをおすすめします。

無印の白シャツは他にもたくさんありますので間違わないようにすることが大事です。ついでに、無印の白シャツで、おっ、これはいいなと思ったものを紹介します。

 

無印の注目すべき白シャツ

 オーガニックコットン洗いざらしブロードシャツ

 

洗いざらしブロードシャツ

レディース商品ページ

オーガニックコットン洗いざらしブロードシャツ 婦人・白 

 ブロート生地の洗いざらしシリーズ白シャツです。この洗いざらしシリーズは人気が高いようで入荷待ちのような感じです。メンズもあります。

 

オーガニックコットンブロードシャツ

レディース商品ページ

オーガニックコットンブロードシャツ 婦人M・オフ白

無印にはMUJI Laboという国内で生産したクオリティの高い商品があります。その白シャツです。これもなかないい感じです。価格は6980円です。メンズもあります。

 

最後には、無印良品の白いボタンダウンを使ったコーディネートです。

アメリカ映画を見ていましたら良く出てきます3人の女優をモデルにコーデを考えてみました。かなり似合うのではないかと思いました。

 

C.ボタンダウンの着こなしは「あの人」に学べ!

着目したのは、キルスティン・ダンスト、スカーレット・ヨハンソン、ジェーン・バーキンの3人です。

キルスティン・ダンスト(Kirsten  Dunst)

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の少女役が印象的でした。「スパイダーマン」のメリー・ジェーン役ではちょっと下品なぐらいの大人の女性になっていてびっくりしました。
画像検索しますと本人はフェミニンな印象の服を好むようなんですが、ボーイッシュなスタイルも女性らしいかわいさが出てくるのではないかと思うのです。 

カーキのチノパンとのコーディネート

 シンプルにカーキのチノパンとのコーディネートです。

ボタンを3つ開けて着たい人もいるようですが、それは「恋愛工学」であって「反知性主義的なかわいさ」とは違います。開けるボタンは2つまでにした方がいいでしょう。キャメロン・ディアスっぽくなっちゃうんですね。

 

スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)

スカーレット・ヨハンソンは普段、露出度の高い服でボディラインをアピールすることが多いですので、想定したのは「ロスト・イン・トランスレーション」出演時のイメージです。
この映画のファッションのイメージよりもっと抑制してみました。

白のボタンダウンに紺色のVネックセーター

白のボタンダウンに紺色のVネックセーターをあわせたシックなコーディネートです。
紺のセーターの胸元にのぞく白い襟元まわりがかわいいのです。 全体的に柔らかいラインの出るカシミア素材がおすすめです。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

 

 非肉食系女子がファッションを何度も確認したい映画です。よく調べていませんが、監督のソフィア・コッポラの趣味が入っているのではないでしょうか。

 

ジェーン・バーキン(Jane Birkin)

 ジェーン・バーキンです。この人は何着ても似合いますのでシンプルにジーンズとのコーディネートです。 

ジーンズとのコーディネート

 表参道ではワイドなパンツが流行っているというネット記事を見ました。少し流行を取り入れて、ウエストが2サイズ上のリーバイス501(レプリカ)をあわせてみました。

裾をロールアップしてワイドなパンツのシルエットに近づけるとかわいいでしょう。イメージ的にはアメリカンスタイルを目指してみたパリジェンヌです。

ジーンズに白ペンキや絵の具をほんの少し飛び散らせたりするのもアーティストっぽいです。

白シャツをめぐる旅 gose On

前回のエントリーでユニクロの白シャツがベストみたいな記事を書いてしまいました。しかし、無印良品の白シャツの世界を抜きには語れなかったようです。

今回の白シャツをめぐる旅は「白シャツ女子が仕掛ける反知性主義的なかわいさ」がテーマでした。

もう少しだけ白シャツをめぐる旅は続きそうです。

 

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*1: ”IVYリーグの名門ハーバード大学出身のケネディは、私生活以外では、決してこのシャツを着ませんでした。60年当時、IVYリーガーの代名詞だったボタンダウンシャツは、「鼻持ちならないエリート意識と取られて大衆から反感を買う」と選挙参謀が禁じたからだそうです。” 出典:http://www.tbs.co.jp/f-hakken/bknm/20140208/p_3.html 

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