4月20日にユニクロとJWアンダーソンの2018春夏コラボが発売され、22日にユニクロ店舗にチェックに行ってきました。
デニムジャケットの実物を見て買うことにしました。一見、ユニクロのノーマルのデニムジャケットと似ていますが、まったく違うと思ったからです。
このエントリーでは、ユニクロのデニムジャケットとの比較とともに、JWアンダーソンのデニムジャケットのポイントをユーザー目線で徹底レビューしたいと思います。
目次
まず、JWアンダーソンのデニムジャケットを軽く見てみましょう。
JWアンダーソンのデニムジャケット
JWアンダーソンのデニムジャケットです。
リーバイスのサードをベースにしています。デニムジャケットはオリジナルであるリーバイスやリーやラングラーのどのモデルをベースにするかがお約束になります。
リーバイスのサードは1961年に発表されますが、JWアンダーソン氏はそれを1950年代のイメージで解釈するわけですね。それが、左右非対称のアンシンメトリーのデザインです。
背中を見てみましょう。
センターに継ぎ目が入っています。ジーンズやデニムジャケットのデザインは同じモデルでも年代で微妙に変化しますので、微妙に年代の違うデニムジャケットを中央で継いだようなデザインになっています。
エルボーのパッチもデザインが違っており、右肘のパッチにはリペアしたような跡をJWアンダーソンのロゴで表現しています。
こちらがJWアンダーソンのデニムジャケットの公式ページになります。
(メンズと表記されていますが男女兼用です。)
パッと見はこんな感じですが、直感的に理解するために、ユニクロのデニムジャケットと比較してみましょう。
ユニクロとJWアンダーソンのデニムジャケットの比較
ユニクロのデニムジャケットについてはこちらの記事でレビューしています。
参考:ユニクロのデニムジャケットはGジャン入門の定番だと思う(感想・レビュー)着こなし・コーデ
まず、色味の比較です。
カラーの比較
両端がユニクロのデニムジャケットで、中央がJWアンダーソンのデニムジャケットです。ワイルドなビジュアルです。
色味的には、ユニクロのデニムジャケットの淡色と濃色の中間ぐらいのブルーになっています。
裏も見てみましょう。
JWアンダーソンのデニムジャケットは、中央の継ぎ目があることで、背面にもかなりの表情が出ています。
次はシルエットの比較です。
身幅の比較
JWアンダーソンのデニムジャケットの上に、ユニクロのデニムジャケットを並べてみました。
シルエットはほぼ重なりますが、身幅は、JWアンダーソンの方が少しゆとりを持たせてあります。
このユニクロのデニムジャケットはひとつ前のモデルですので、最新バージョンとJWアンダーソンの公式のサイズを確認してみましょう。
Mサイズで比較してみましょう。
ユニクロ:着丈60/肩幅44.5/身幅52/袖丈61
JWアンダーソン:着丈61/肩幅42.5/身幅52/袖丈62
Sサイズも見てみましょう。
ユニクロ:着丈58/肩幅43/身幅49/袖丈59
JWアンダーソン:着丈59/肩幅41/身幅49/袖丈60
着丈、袖丈はJWアンダーソンが1㎝大きく作っていますが、身幅は同じで、肩幅は2㎝小さく作っています。Aシルエットになるように調整しています。このため、女子にも着やすいシルエットになっています。
次はディテールの比較です。もっとも特徴的な襟のデザインを見てみましょう。
襟の比較
上がユニクロで、下がJWアンダーソンです。JWアンダーソンの襟の方が、ユニクロのデニムジャケットよりも大きく、質感が出るようにつくられています。
襟を大きくしたことで、ユニクロユーのクルーネックTを着た時も、クルーネックTの太いネックラインに負けることなくしっくりとおさまります。
ユニクロのデニムジャケットですと、ユニクロユークルーネックTの太いネックラインはやや主張が強いように見えます。
ユニクロユースーピマコットン白Tシャツなどのネックラインの細いものですとすっきりとおさまります。
JWアンダーソンのデニムジャケットですと、太いネックラインでも、大き目な襟なのでバランスよくおさまります。
次が最も重要な比較になります。
生地の比較
ユニクロのデニムジャケットの上にJWアンダーソンを置いていますが、一見、同じようなデニム生地に見えます。しかし、生地の特徴が根本的に異なっているのです。
生地の違いが、ユニクロのデニムジャケットとJWアンダーソンのデニムジャケットの最も大きな違いであり、それを理解することで、サイズ選び、着こなしが大きく変わってきます。
ユニクロのデニムジャケットの生地は、素材は、99% 綿,1% ポリウレタンのストレッチ素材です。メーカーは、リーバイスにデニム生地を供給し続けるコーンミルズ社です。
ユニクロのデニムジャケットがよく出来ていると感じる多くの原因がコーンミルズ社のデニムを採用したことにあります。質感がありながら軽くてタイトに着てもストレッチで伸びるので着てて気持ちいいんですね。
JWアンダーソンの生地は、100% 綿のノーストレッチ素材です。公式ウェブサイトにもストレッチとは書いてありませんし、実際にストレッチ感もないです。メーカーは世界のハイファッションにプレミアデニムを供給する日本のカイハラです。
このデニムジャケットで、縦糸の太さを変えるなどヴィンテージ感を表現しています。
実際に、重さを測ったところ、ユニクロのデニムジャケットが607gなのに対し、JWアンダーソンは787gありました。JWアンダーソンはかなり厚手の生地になっており、その分、重量が増えています。
そのため、一見、ユニクロのデニムジャケットと似て見えますが、実際はかなり高級なデニムジャケットになっています。
サイズ選びのポイント
JWアンダーソンはストレッチ素材ではなく、肩幅もタイトにつくられているので、ユニクロのデニムジャケットと同じサイズを選びますと、長時間着た場合には、ツッパリ感を感じる可能性があります。
デニムジャケットの着方として、オーバーサイズを着るというのも現在は一般的ですが、ジャストサイズかやや小さめのサイズを着た方がスタイリッシュということはありますので、サイズ選びは慎重に行う必要があります。
スタイル優先の場合は、ジャストサイズかやや小さめ、着用感重視の場合は、ジャストサイズか余裕のあるサイズを選ぶのがいいかと思います。
個人的には、デニムジャケットの場合、シャツ感覚で着たいこともあり、肩とか袖の長さでサイズを決めていますが、女子の場合は、手の甲に袖がかかっても、よく見える傾向がありますので、インナーにどのくらい着るのかもあわせて、試着してみてよく見えるサイズを選ぶのがいいだろうと思います。
JWアンダーソンのデニムジャケットのコーデの考え方
コーデもユニクロのデニムジャケットとは変わります。
まず、ボトムスですが、JWアンダーソンの2018春夏のコレクションで出しているのがレギュラーフィットかワイドなので、基本は、レギュラーフィットのボトムスということになります。
女子は、通常のデニムジャケットのコーデになります。
このブログでは、靴についてあまり言及していませんでしたが、これだけ表情のあるアウターですと、靴がコーデの要になります。
一例としては、レッドウイングの靴がこのデニムジャケットの質感にあいます。
レッドウイングにもマッチするデニムジャケット
レッドウイングのオックスフォードです。
レッドウイングのメインはブーツですが短靴(オックスフォード)もあります。短靴と言えども軽作業用のブーツなので重いです。ただ、どんな服にも負けません。
[レッドウィングシューズ] RED WING SHOES ブーツ ワークオックスフォード 8103 ORO RUSSET(Oro Russet/8)
黒もあります。
[レッドウィングシューズ] RED WING SHOES ブーツ ワークオックスフォード 8106 BLACK(Black/9)
レッドウイングぐらいの靴を選びますと、丁度、今回のコレクションで同じ仕様と思われるレギュラーフィットのジーンズを出していますので、上下ともデニムでもおかしくありません。
出典:ユニクロ|レギュラーフィットストレートジーンズ+E|MEN(メンズ)
このレギュラーフィットも縦糸の太さを変えてあるカイハラデニムです。
ユニクロのウェブサイトにカイハラデニムの説明を書いています。
革新と伝統の融合ユニクロを支えるカイハラデニム|Today's Pick Up|ユニクロ
裾の長さは34インチ(85㎝)ありますので、ロールアップか裾上げとなります。
JWアンダーソンのおすすめではロールアップな感じですね。
ちなみに、リーバイスの裾上げの種類はこれだけあります。
FIND YOURs 裾上げ無料サービス | リーバイス® 公式通販
有料ですが、アタリのついた裾をつぎあわせるOriginal Hemという手法も受けつけています。今回のデニムジャケットは継ぎをデザインにしていますので、Original Hemの裾上げもいいですね。通常の裾上げは、ユニオンスペシャルというミシンでチェーンステッチの裾上げをして手作業でアタリをつけていきます。
東京でしたら「ユニオンスペシャル 東京」で検索しますと、そうした手仕事をやってくれるショップが見つかります。カットオフなんかも面白いですね。
このコーデでインナーを白Tシャツ(裾だし)にしますと、定番中の定番的なコーデになります。
靴をベースにコーデを考えると考えやすいですが、結果的に存在感があるアイテムばかりが集まってくることになります。
よそ行きのデニムジャケット
シャツはユニクロのオックスフォードシャツが質感的にはあいます。
ボトムスに、ホワイトやブラックのジーンズを選べば、ホテルのラウンジでお茶してもおかしくないよそ行きのデニムジャケットになります。
腕時計はGショックのシルバーフルメタルをあわせるときれいかもしれません。
価格的には、ユニクロのデニムジャケットが3990円で、JWアンダーソンのデニムジャケットが5990円になっています。
ストレッチ素材ではないために、購入対象はややせばまった感もあり、どういう場合に、このJWアンダーソンのデニムジャケットを購入するのがいいのか検証してみました。
購入価格と購入パターンの検討
1.JWアンダーソンのデニムジャケットのデザインが好きな場合
服は好きなものを買ったらいいので、この場合は買うという選択になります。
ストレッチ素材ではないけれど肩幅を2㎝つめているので、ガッチリ体形はサイズ選びに要注意です。女子にはうれしいサイズ調整になります。男女兼用にしていますが、どちらかというと女子に寄せたサイジングになっているような感じです。
2.デニムジャケットを持っていない場合
ユニクロのデニムジャケットがおすすめです。フィット感の気持ちよさとストレッチ素材の軽さが感じられて、コーデもしやすいデニムジャケットとなっています。
3.ユニクロのデニムジャケットの他にももう一枚欲しい場合
この場合は、JWアンダーソンのデニムジャケットを買うか、価格的に近い他メーカーのデニムジャケットが選択オプションに入ってきます。
自分に似合うサイズでツッパリ感がなければJWアンダーソンは買いになります。
サイズがあわない場合は、リーバイスのデニムジャケットもじわじわと復活中です。オンラインの購入でも返品、交換、店舗受取りもできます。現在セール中です。
JWアンダーソンの事前レビュー記事です。
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