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スター・ウォーズ「最後のジェダイ」は傑作であると思う3つの理由(ネタバレなし)

旧作の延長の作品として見る場合は少し辛めの点数になるかもしれない。100点ではないだろう。前作「フォースの覚醒」のにもその傾向があった。
しかし前作の最後の5分はスター・ウォーズを見る意味を再認識させるものはあった。スター・ウォーズ「最後のジェダイ」は傑作映画であると思う。その理由を語ろうと思う。

 目次

 

1.旧作と新作が見事にクロスオーバー

スター・ウォーズ「最後のジェダイ」1

出典:Star Wars: The Last Jedi… | Flickr

スター・ウォーズに何を見るのだろうか。スターウォーズに物事の意味づけや出来事の捉え方、自分の人生に参考になる何かを見るということがある。普通の映画とは少し違うんですね。

前作「フォースの覚醒」 で、ルークは次世代ジェダイの育成において壮大な失敗をしていたことが語られる。それがスノークが仕組んだことにしても。
骨となるストーリーは、今回、失意に沈み離れ星でひっそりと暮らすルークがどのような行動を取るかである。結果的に、それはレイが導くことになるのだが、その前作最後の展開にはルークがヨーダを探しに行くEP5とルークがベイダーの魂を救うEP6がオーバーラップしている。その他にも旧作の印象的なシーンが新たな意味づけをされて数限りなく再構成されている。

旧ストーリーと新ストーリーがオーバーレイしながらクロスオーバーするというのが今回の特徴だ。様々な世代交代が描かれているのがこの映画。ヒューマン&クリーチャーのスペーススクランブル。シーンの寄せ集め的な傾向がそれに拍車をかける…
コラージュ的なつくりにさえなっているとさえ言えるかもしれない。旧作と新作の見事なクロスオーバー、それが「最後のジェダイ」の見どころでもある。

 

2.自分だけの見方をつくる宝石箱

スター・ウォーズ「最後のジェダイ」2

出典:Star Wars - The Last Jedi -  | José Baixinho | Flickr

新作からのファンには、各自のオリジナルな見方ができるように、様々な断片やストーリーが宝石箱のように埋め込まれている。自分だけのスターウォーズの見方をこれからつくりあげるためのサジェストになってるんですね。一見、意味不明なコード破りのエピソードも、後の伏線となるであろうひとりの少年や何のために出てきたのか分らない名優デル・トロにつながっている。
意外とおいしいキャラだったのがファースト・オーダーの最高指導者スノークだ。ジャバ・ザ・ハットのニュアンスさえある。これは見てのお楽しみといったところだろう。

ルークファンは、ストーリーの骨となる部分をしっかり見て、あとはスペース冒険ファンタジー活劇をシンプルに楽しめば良いと思う。新作のドタバタぶりに意味があることは、ルークのストーリーを骨太に理解することで見ているうちに分かるだろう。

 

(以下、ややネタバレあり)

 

3.人生は失敗の連続、生き方を変える映画

スター・ウォーズ「最後のジェダイ」3

出典:null | The Last Jedi Luke Skywalker… | Flickr

もう少し言うと、ルークのように大きな失敗で失意を持って暮らしている人に見て欲しい映画である。
ひとつだけヒントを言ってしまうと、ルークの師匠が少しだけ登場する。旧作からのDNAをこのシーンに集中させている。ここだけまるでルーカスが撮ったような感じだ。

この人生の師匠の言葉に耳を傾けることで、この新作「最後のジェダイ」の理解の助け(上手くいかなかったりやたら失敗のシーンが多いこと)になるだろうし、ルークが最後にとった行動を直視することで、これからの生き方のしっかりした指針になるだろうと思う。ルーク・スカイウォーカーという物語をまぶたに焼き付けるのである。これは生き方を変える映画だ。

 

 

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