ふだん無地のシャツを着ていますと、休日などに無性にチェックシャツを着たくなる時があります。ネルシャツが適した秋冬や春先などはその傾向が強くなります。
しかし、無造作にチェックシャツを着てみても、思ったイメージとは違ったなんてことは良くあります。そこには理由ががありました。TPOにあわせて、コーデの傾向をまず絞る必要があったのです。
そこで、2017年秋冬に発売されたユニクロのネルシャツを使って、カジュアル、コンサバ、グランジと3つのコーデを検証してみました。
目次
ユニクロ2017のフランネルシャツ
今シーズン発売されたユニクロのネルシャツです。カラーの発色が良かったので、3枚買いました。赤のチェックシャツが1枚とインディゴのチェックシャツが2枚です。メンズは24種類あります。
生地もそれぞれ違っていて、赤のチェックが一番ソフトな起毛感がある厚手の生地です。次が左の水色の水色のインディゴです。中央のインディゴが一番薄い生地でした。
赤のチェックシャツはどうなのか
赤のチェックシャツは確かに派手な傾向があるんですが、ネルシャツは、年数を着ますと、色落ちなどの経年変化で風合い感が出てきますので、買ったままの状態ではないというのがポイントになります。経年変化を考えると赤のチェックシャツを買うという選択もあると思うんですね。
経年変化したネルシャツの魅力
出典:vintage plaid flannel shirt lumberjack navy blue light sof… | Flickr
80年代のネルシャツも風合い感が出てビンテージになります。
本当に味が出るのはヘビーウェイトのネルシャツですが、色落ちや風合いが出るまでに時間がかかる傾向があります。
ライトウェイトのネルシャツですと、ヘビーネルシャツに比べて早めに経年変化による風合い感が出てきます。インディゴのネルシャツはジーンズと同じインディゴ染めですので、経年変化がより楽しめる仕様になっています。
ネルシャツのコーデと言えば、ハードなアメカジですが、 ユニクロのネルシャツがライトウェイトということもあり、選びましたのはシンプルなコーデを3つです。すべてユニクロという100%ユニクロのコーデです。
ネルシャツ カジュアル系コーデ
買い物や新しく知った仲間内で遊ぶ時などファッションを決めすぎてはいけない場合があります。そうした場合にはカジュアル系コーデです。
ネルシャツとチノパンというシンプル極まりないコーデです。ある意味大胆なコーデとも言えます。新品なのでかたい雰囲気がしますが、着なじんで風合い感が出てくるまで育てる必要があります。
このネルシャツは発売された中では厚い生地ですので、着ていてあったかいです。
赤のチェックシャツは2種類ありますが、こちらは微妙にローズ色が入ったタイプです。
ユニクロ|フランネルチェックシャツ(長袖)|MEN(メンズ)
ちょっと赤すぎたかもしれませんね。もう少し地味なネルシャツを選んでもいいかと思いました。
多少落ち着いた色です。地味でシンプルなチェックから品切れになる傾向があります。
ボトムスは、ヴィンテージ・レギュラーフィットチノです。誰でもはけるユニクロの大定番チノです。
レングスが76cmと85cmの2種類になっていて、レングスがあえばそのまま買って帰れるというのが便利です。
カジュアルと言っても、本場アメリカのフィールドで着られ続けたDNAは残す必要があります。ポイントはしっかりしたベルトです。
イタリアンレザーベルトです。サイドが斜めにカットされていて最も厚く見えるサドルレザーのタイプです。イタリアンレザーベルトには他にもいいベルトが揃っています。
サイズもMとLがあり、以前のようなワンサイズではなくなっています。
アウターは、カジュアルなので、ベーシックなシームレスダウンパーカです。このアイテムもユニクロの大定番になりました。
表地が耐久性あるリップストップ素材になるなど、年々ディテールが改良されています。
ネルシャツ コンサバ系コーデ
チェックシャツを着たいけれど、美術館やホテルのラウンジに行ったりする場合は、コンサバ系コーデです。
コンサバなので、上にジャケットを着た状態がベースになります。ジャケットが暑い場合は、カーディガンなどなるべくチェックシャツを露出させない方が望ましいですね。
買った状態ではインディゴ染めのにおいも残っています。
ボトムスは、ブロックテックスリムフィットチノです。
防風パンツですね。
この状態がベースとなり、ジャケットの開き方でチェックシャツの見え加減が変わります。ボタンは閉めた方がいいでしょうね。留めるボタンはひとつだけです。座るときは外しましょう。コンサバということですね。
ジャケットは去年のユニクロQのコンフォートジャケットです。3つボタン段返りという渋い仕様でした。
冷える場合は、この上にチェスターコートを着て、マフラーを巻くような感じです。
ネルシャツ グランジ系コーデ
ひとりで趣味の時間を過ごしたり、休日の昼酒や近場をぶらぶらする時はグランジ系コーデです。
何度か着ましたインディゴのネルシャツです。すでにくたっとした感じが出始めています。グランジなのでできるだけくたっとした方がグランジのルーツに近いです。
同じチェックのタイプで濃い色のインディゴネルシャツもあります。
インナーは、2017秋に発売されたカリフォルニアメモリーズグラフィックTです。
カルフォルニア出身のクリエイターがデザイン。ウォッシュ加工がして最初から着なじんだ風合感があるモデルです。全部で5種類あります。ユニクロの公式サイトで「カリフォルニアメモリーズ」と検索すると現在のところ出てきます。1290円(税別)に値下げされています。
ボトムスは、ユニクロのレギュラーフィットのダメージジーンズです。穴があいてるタイプですが、評価がわかれたこともあり、現行品としてはなくなりました。
現在は穴に裏地をあてたスリムフィットタイプになり、ダメージ加工もソフトになる方向となっています。ダメージ加工からヴィンテージ加工に移行中ですので、発売待ちの状態になります。
アウターはイネスのモッズコートです。ウィメンズですが、大きめなつくりなのでメンズでもなんなく着れてしまいます。
イネスのモッズコートは、しばらく店頭にありましたが、現在は品切れのようです。紺色のモデルもありました。
モッズコートはいろんなブランドが出しています。
モッズコート(フイッシュテイルパーカー・全2色)(フレッドペリー)
モッズコート(AVIREXオリジナルディティール・全2色)(アビレックス)
モッズコート(ミリタリーコート・全2色)(アルファインダストリーズ)
フレッドペリーなどが有名です。ミリタリーメーカーも気合が入ってます。
フランネルシャツの小ネタ
ユニクロのネルシャツの着丈
ユニクロのネルシャツは着丈も短く、外出しでなんなく着ることができます。
XSからLまでのフランネルシャツのサイズです。XLから4XLもあります。
ボタンダウンのネルシャツは、パンツインしても着やすいように1cmサイズを長くしています。
参考までに、ファインブロードシャツとサイズを比べてみましょう。
Mサイズの着丈を比べますと、フランネルシャツが74cmで、ファインクロスブロードシャツが78cmとなっており、フランネルシャツが裾出しして着ることを想定した着丈寸法になっていることが分かります。
小さいサイズを選ぶと、着丈も短くなり、裾出しして着る場合はよりスタイリッシュになる傾向があります。
無地と地味なネルシャツはどうなのか
無地のネルシャツの人気も高いです。ビジネスでも着れますので汎用性があるんですね。
白からオリーブまで10色揃っています。毎日着れるので、風合い感の変化を楽しむこともできます。
ネルシャツの腰巻き
ネルシャツの腰巻きは、西海岸が発祥という説もありますが、レイヤードに取り入れるとコーデのポイントになりますね。
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全体的には、最初にTPOに合せたコーデを選びますと、イメージに近いチェックのネルシャツの着こなしが出来るという傾向があります。
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