京都駅から少し歩けば、東寺や水族館があるものの、京都駅直近には、これといった見どころがない。そのため、新幹線の出発時間まで、巨大な京都駅ビルや近鉄名店街で時間をつぶすことになる。しかし、B級グルメこてこて愛好家であれば、京都駅周辺を歩いてみれば、そこがB級グルメの聖地であることに気づくだろう。
そんな京都駅前のB級グルメの聖地を紹介しようと思う。
目次
ラーメン「新福菜館 本店」と 「第一旭 たかばし本店」
まずは、ラーメン好きの聖地たかばし。新福菜館 本店と第一旭 たかばし本店がとなりあう僥倖のシチュエーション。
京都駅から近いので、東京からのビジネスマンが、リモワ のスーツケースをゴロゴロ引きながら食べにくるのを見かける。新副菜館に入るべきか、第一旭に入るべきか、実に悩ましい。
このたかばしという聖地で過ごす至福の時間を確保するために、東京のエリートがもの凄いスピードで仕事を終わらせたという。京都ではこうしたことは長く語り継がれる。
やはり、あの醤油が焦げたような色のラーメンとチャーハンが食べたいので、僕は新副菜館を選ぶだろう。
次は、たかばしの対面だ。山本まんぼだ。
まんぼ焼き「山本まんぼ」
次は、まんぼ焼き。薄い生地の中にホルモンなどの具を入れた京都流のお好み焼きのこと。山本まんぼが有名。
ストリートビューで入れなかったので、まんぼ焼きの写真をアップ。あまりに見事な焼き上がりに、店主から写真を撮ることをすすめられるだろう。遠慮なく撮ってほしい。場所的には、たかばしの前のバイパスをはさんだ向かいなので分かると思う。
山本まんぼがいっぱいでも、周辺のお好み焼き屋さんであれば、まんぼ焼きはあるだろう。まんぼ焼きの中には、京都で人気のあるホソというホルモンが入っている。ホソ多めのまんぼ焼きをホソまんぼと呼んでいるが、検索で出てこないので、少しディープだったかもしれない。
お好み焼き・鉄板焼き「あらた」
次は、粉もん系鉄板焼き。京都駅周辺では、アゴ部分のスジ肉をアギと言って好んで食べる。ソースは地元東寺のツバメソース。京都駅の南側、イオンモールの裏側あたりの、あらたとかが入りやすいだろう。アギが入った焼きそばとかホルモン炒めで生ビールが何杯もいける。粉もん系鉄板焼き屋さんはこのあたりは多く、はずれも少ない。生レバーが食べれる頃は、地元の人間と九条付近で良く飲んだ。
焼肉・ホルモン「はやし」
最後に焼肉。はやし 東寺店。場所はイオンモールの近く。はやしは、十条の本店が有名だが、京都駅に近いのは東寺店。ここは、すべて自家製のもみだれ仕様である。ハラミもホルモンもひとつのボウルにミックスされて出てくる。
焼肉は、もみだれなのかつけだれかなのかという根源的テーマで、地元の人間と長々と議論したことがある。結論的には、量が食べれるということで、もみだれに分があるということになった。
焼肉と白ごはんをおなか一杯食べたいなら間違いなくはやし。おとものゴマの葉もいける。ちなみに、本店には豚足を置いているが、独特の下味でおいしい。裏メニューという訳ではない。
おみやげにはかすがおすすめ
おみやげには、かすなんてどうだろう。関西には、ホルモンを揚げたかすという食材がある。油かすともいう。かすうどんに入っているかすである。自分で焼きそばをつくる時など、かすを入れて塩焼きそばにすると、ものすごくコクが出ておいしい。山本まんぼの東側のあたりが崇仁と呼ばれる地域で、そこのお肉屋さんでかすが売っていることが多い。おみやげに買って帰るといいかもしれない。道が意外と分りにくかったりするので、地元の案内がないときびしいかもしれない。
個人的な趣味として、こてこてB級グルメを案内してきたが、京都駅周辺がソウルフードの聖地であることの片鱗を分ってもらえたのではないかと思う。京都駅周辺のほかにも、伏見で新酒を味見したり、十条で焼肉を食べたりすると、また違った京都の景色が見れるだろうと思う。
(「ぶらり地元旅」 #地元発見伝)
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