アーキペラゴを探して

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変貌する那覇-桜坂ホテル

最近、那覇に遊びに行った時、明るい時間に桜坂通りを通ると、桜坂劇場の横にホテルが建設中であった。去年から工事していたようだが夜だからか全く気づかなかった。桜坂上空にドーンと現れたホテルのヴォリュームは、公設市場や桜坂通りには似つかわしくない建設規模である。

桜坂通りただいま変貌中

工事中の桜坂ホテル

まだ完成していないので、良し悪しを判断するのは早計だ。しかし、立ち上がってきた建物ヴォリュームや配置から判断する限り、一抹の不安を感じる。低層で拡がる町並みが魅力的な場所だっただけに嘆きも多いのではないかと思う。やちむん通りからの見え方も気になる所だ。

一般的には、その土地の人間でなくても慣れた親しんだ風景が変わのはギョッとすものである。その意味で建物の建設に関わる建築行政や都市計画家、デベロッパー、建築家、設計士の責任は極めて大きい。

桜坂ホテルの工事現場の仮囲いの標示を見ると、設計者は国建という設計事務所のようだ。調べて見ると沖縄を代表する設計事務所である。美ら海水族館や沖縄市役所を設計している。ブセナテラスも国建の設計ということだ。

建設中の桜坂ホテルも同じ設計事務所の設計であるから、那覇市役所のように低層部がセットバックする設計になっている可能性もあるのではないか。やはり餅は餅屋だ。しかし建物は出来てみないと分からないこともあるので、桜坂周辺の今後には引続き注視したい。