白黒フィルが1本あまっていたので、カメラを持って宮島と尾道に行った。大鳥居を白黒で撮ろうと思った。
少し前は、こうした時間が出来ると沖縄へ行った。桜坂にハイアットが出来たぐらいから那覇に行くことは少なくなった。沖縄一択というわけではなくなった。
宮島へは、大阪からなので18きっぷがあればいいのだが、9月なので18きっぷの期間外だ。
ただ、新幹線で広島まで行き、山陽本線に乗り換え、宮島口が見えてくる感じは良い。
宮島口から少し歩くとフェリー乗り場があり、10分ぐらい乗ると宮島に着く。
宮島口には有名なあなご飯の店があるので、そこで弁当を買うのもいいかもしれない。宮島にはすぐ着いてしまうのでゆっくり食べる時間はないと思う。
宮島に近づいてきた。
丁度潮が引いた時間帯で大鳥居の前に人がわらわら集まっている。ホテルに荷物を置いて大鳥居の近くに行ってみよう。
ホテルは新幹線の中で当日予約した。宮島もいちおう島なので、泊った方がその雰囲気はよく分かる。
竹富島なんかも泊った方が雰囲気が良くわかる。昔はどろぼうも警察もいないということで民宿の部屋には鍵がなかった(本当)。
今は、星野リゾートができてしまったのでダメだろう。建物も竹富島の集落に調和しているし、最終的には地元でも文句のつけようがないではないか。なぜダメなのか?
それは資本だからだ。資本を受け入れれば、やがて島をお金というひとつ価値感が支配するようになる。*1
宮島
潮が引いているので大鳥居の近くまで寄れる。すごい迫力である。
ピントがあってなくて申し訳ないが、 大鳥居のディテールもものすごい迫力である。
大鳥居から厳島神社を見る。
厳島神社から大鳥居を見る。
個人的には、潮が引いた状態の方が迫力を感じた。
カラーだとこんな感じ。
宮島で見るべきものは見たかという感じになったので、参道で焼きがきを食べる。
この日はたしか、2016年8月31日だったけど、ほぼ9月の"september"なので「er」がついてるはずだが、おいしくなかった。
おいしい牡蠣もあった。
牡蠣祝というカフェで食べた牡蠣のオイル漬け。一粒だけだけれど、身の詰まった高級なか牡蠣を使っていた。日は明るかったが、レモンのモヒートがあったのでそれを飲んだ。古民家を改装した店で、景色も素晴らしい。
景色がいいのは先程の牡蠣祝この店と、天心閣という喫茶店。2店とも表通りから斜面を少し入ったところにある。
天心閣 || 宮島で自家焙煎コーヒーを供する伊都岐珈琲、sarasvati
この日は、地元の小さなお祭りがあるということで山の方に見に行った。
たのもさんというお祭りらしい。町内会や店で作った船を厳島神社から流すらしい。精霊流しのような感じだろうか。*2
海に流すまで時間があるので、晩ごはんを食べることにした。
といっても、7時とか8時には、大方の店が閉じてしまう。 参道もシャッター通りになる。
ホテルの系列で居酒屋をやってるというので、そこに行った。旅館が多いので夕食つきだから、外食の需要は少ないのだろう。
紹介された店の料理は意外なほどおいしかった。カウンターに座れればといった感じではあるが。
そこで飲んだ川越(芋焼酎)の水割が2016年に飲んだ酒としてはベストに近いほどうまかった。酒がうまく感じる時はピークで、後は堕ちるだけなのだろう。ただ、底まで堕ちれば、それ以上堕ちないし、やがて上がることもあるかもしれない。
店を出て、厳島神社に行ってみると、たのも船は流し終っており、すっかり潮も満ちていた。
島に泊る特典として、厳島神社に潮が満ちて行くを見れるというものがあるが、見逃してしまった。
朝にも潮は引くはずだが、それも見逃すことになるだろう。外界への興味が減じているのだろう。
*
翌朝、宮島を少し見て廻ることにした。
ホテルを出て少し歩くと食堂の前で鹿がたむろっていた。
修学旅行生も鹿に関心がある。
厳島神社の山手に、千畳閣という寺があり、この内部が広々として気持ちいい。
スマホで撮ったカラーの方が感じがわかる。
磨き抜かれた床に外界のグリーンが映る。
外廊も立派だ。
山側にはロープウェーもあり、高いところからの景色が望める。
瀬戸内海らしい風景がひろがる。
ロープウェーで降りて、尾道へ向かった。