沖縄のムーンビーチで沈む夕陽を眺めている時、ひとつの疑問が浮かびました。
夕陽のきれいさはどこで見てもそれほど変わらないのではないか?
下町の夕陽とムーンビーチの夕陽
沖縄に来る直前に、大阪の下町にホルモン焼きを買いに行った時のこと。近くにある神崎川に行って、ホルモンをアテにコンビニで買ったビールを飲みました。風が吹いていて気持ちがいいです。アンダー・ワンコインで至福の瞬間(とき)です。
しばらくすると、陽が沈みはじめました。きれいな夕暮でした。神崎川の夕陽です。
神崎川っていったら、かつて大量に垂れ流された工場排水で極めて汚れてしまった川なんですね。今はきれいになりましたけど、やはり、むかしのイメージはあるんです。
その神崎川で見る夕陽が思いのほか美しかったんです。
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なぜなんだろうと、ムーンビーチの夕陽を見ながら考えました。
これがムーンビーチの夕陽です。
やはりきれいです。しかし、夕陽自体は、それほど変わらないのではという疑問は消せません。
気づきました。どこで見ても、見ているものは同じだったんです。
太陽はひとつだから、地球の果てまで、どこに行っても同じものを見ているわけです。同じものだから、どこで見ても、本質的には変わりないんです。
最新の宇宙図を見ても、太陽はやはりひとつのようです。
自分の導きだした結論に愕然としました。
どこで見ても同じとおかんは言った
実家に沖縄みやげの呉屋てんぷら屋のサーターアンダギーを届けに行った時、この発見した真実を得意気に話しました。
おかんいわく。なんや、今ごろ気づいたんか、とっくに気づいとったわ。エジプトでピラミッド越しに沈む夕陽を見ていて気づいたわということです。
なんや、同じもんみてるんやんかと。(それでもピラミッドが一番印象に残ったそうです) これって、うちのおかんだけ?
しかし、呉屋てんぷら屋のサーターアンダギーは他とは違うそうです。夕陽は同じものでも、サーターアンダギーは違うようです。生地の味がぜんぜん違うやろと。
ぼくにはもうひとつ違いがわかりません。
ウチでは夕陽はどこで見ても同じということになっています。
ヨソの家もそうなんでしょうか。まったく夢のない話ですね。
世界三大夕陽と言われるマニラ湾に沈む夕陽はすごくきれいでした。本当に同じ夕陽なんでしょうか。
たとえ同じものと分かっていても、違う場所に夕陽を見に行くんですけどね。
近くで夕陽スポットを探そう
もちろんご近所でお気に入りの夕陽スポットを探すのが一番のおすすめです。
今日は夕陽がきれいそうだなと思ったら迷いなく探しに行くんですね。探したらどこかあるんですね。正確に西の方角を知ることが重要です。
太陽はなくなりませんので。
絶対沈みますよ。それで夜になるんですね。
今週のお題「これ、うちのおかんだけ?」