リーマンショックのあった2008年以降はGショックをつけることが多いですが、実際に、アジアを放浪したり、海に潜っていたりした時につけていた時計はオメガです。
オメガのシーマスターをアウトドアでかなり酷使してきましたが、結果としてついてしまった傷もそれほど気になりませんでした。スピードマスターの歴史を考えてもハードユースがオメガの本懐ですからね。
それをなぜかと考えた場合、オメガは単体でデザインを見るのではなく、手首につけた状態を考えてデザインされているため、身体になじむんですね。生きている過程でついてしまう傷は仕方がないというわけです。
オメガを買う場合のポイントは、実際に手首にはめて馴染むかになります。
目次
実際に酷使した腕時計はオメガのシーマスター200だった
10年以上使っていたのは、オメガシーマスター200プロフェッショナルのクォーツです。
当時は、時計の調整にかける時間がもったいないような気がしましたのでクォーツにしました。同じモデルの機械式はもう少ししましたが、クォーツは価格が10万円以下と買いやすかったということもあります。現在はクォーツでも10万円以下のオメガを探すのは難しくなっています。
海に潜る時は、フィリピンの田舎で木製の小舟をチャーターすることが多かったので自己管理が重要でした。長く潜っていたい欲望とボンベの信頼性やエア切れとの葛藤になりますのでベゼルが特に重要になります。
写真①のようにまずベゼルのルミナスポイントを長針に合せて海に潜ります。
ルミナスポイントからのずれが経過した時間を示しているのでアナログ的に潜水時間がわかるんですね。②の写真では、海に潜って35分ほど経過したことを示しています。
デジタルの数字よりもヴィジュアルで分かる方が安心感がありました。
このベゼルは便利なんですが、ゆるくなるとズレたりして致命的ですので普段はあまり使わないようにしていました。
大量に売れたモデルのようで現在でもユーズドで4万~8万ぐらいで入手できるモデルですが、コンディションの良いものは少なくなっています。みんな酷使してしまったんですね。
ダイビング時は左側のエクステンション機構で伸ばしてウェットスーツの上から着用します。
このモデルより後のシーマスターは、ジェームズ・ボンドと関係のあるボンドモデルと呼ばれています。外国人にボンドモデルは人気ありますからね。
このモデルは、ボンドモデル以前のモデルなのでプレ・ボンドとオメガのページには書かれています。
ヴィンテージウォッチ: Seamaster 200 "Pre-Bond" DB 396.1041 | OMEGA®
しかし、このシーマスターはジェラルド・ジェンタがデザインしたという話があります。ジェンタがデザインしたシーマスター ポラリスとブレスレットのデザインが同じなんですね。ウブロのデザインもジェンタの影響を受けていますので、ジェンタ・デザインのカテゴリーにはなります。
ジェラルド・ジェンタがデザインした時計
ジェラルド・ジェンタはパテックフィリップのノーチラスやオーデマピゲのロイヤル オーク、ブルガリのブルガリブルガリをデザインした時計デザインの神様みたいな人です。
ブレスレットのデザインがシーマスター200のデザインと似たニュアンスがありますね。かなり丁寧にひとつずつつくっていますのでドイツ車が買えるぐらいの価格になっています。
パテック・フィリップ ノーチラス 5712/1A-001 [新品] [並行輸入品]
オーデマピゲのロイヤル オークです。これも高価です。
1970年代からあるブルガリのアイコン的な時計です。ブルガリ本店のあるローマという感じがします。ブルガリは、パテックフィリップやオーデマピゲに比べるとお求めやすい価格となっています。
シーマスター200は、ジェンタがコテコテにデザインしたという感じではないと思いますが、ジェンダ・デザインとは知らずにシーマスター200を酷使したユーザーも多かったのではないかと思います。
使ってみてなんとなくこの時計は使いやすいなと思ったんだろうと思います。おそらく酷使できるようなデザインがされていたのだろうと思います。実用的な時計のデザインとしては大成功ですね。
それはジェンタの言葉でも語られています。
シャツの袖に引っかかるような時計はよろしくない
ジェンタのデザインは引っかかるような部分をなくしてるんですね。そのDNAがオメガのデザインに入りこんでいるように感じます。
現行品のオメガ 腕時計は、最新モデルとそれまでの新品がストックされますのでかなりの種類があります。
その中でもオススメはやはりシーマスターになります。
現行品のオメガ シーマスター
現行品のシーマスターの代表モデルを見てみましょう。
シーマスター300コーアクシャルです。コーアクシャルはオメガのムーブメントを特徴づけるハードユースに耐えうる機構名です。
1957年に発売されたモデルをイメージしたデザインです。ジェンタより前のデザインです。原点に帰ってみようということですね。
このシーマスター300は、ダイバーズウォッチでありながら威圧感のないシンプルなデザインです。ベゼルもシンプルでいいですね。短針がアロー型になっています。短針と長針のデザインを大きく変えることはスポーツモデルでは重要です。インデックスの夜光塗料もトリチウムの焼けた感じをうまくだしています。
ビジネスでも違和感なく使えそうでかなりおすすめのモデルです。
最安値ですと、40万円台から買えます。
Seamaster 300 Black Steel 41mm
完全な復刻デザインも限定本数であります。
Seamaster 300 1957 トリロジー - 234.10.39.20.01.001 | OMEGA®
ボンドモデルがあって、ジェンタデザインがあって、原点のデザインがあるわけですから、メーカーとしてはものすごく豊穣で贅沢な歴史軸です。
なぜダイバーズウオッチなのか
アジアを旅行していますと、メコン河につかってしまったり、突然のスコールでめちゃめちゃに濡れたりしますので、海に潜らなくてもダイバーズウォッチは安心感があります。
香港に寄ってペニンシュラのロビーでカプチーノでも飲んで日本に帰りたいなと思った場合など、多少いい時計をしていた方がいいケースもありますので、いろんなシチュエーションに対応できる時計です。
ちなみにオメガのページにはオリジナルのモデルの写真もあります。
シーマスターのファーストモデルは、ジェンタがデザインしたわけではありませんが、デザインとして完成しています。スピードマスターもレイルマスターもファーストモデルからデザインが完成しています。
007の映画にも使われたようでNATOベルトの限定モデルもあります。ベゼルや秒針のデザインを変えいたりオメガのマークも大きくなっています。メタルのブレスにしますと相当かっこいいです。
新品もプレミアがついてる感じですが残り少なくなっています。
オメガ シーマスター 300 マスターコーアクシャル "スペクター" 【未使用品】
1953年に発売されたロレックス サブマリーナのファーストモデルも見てみましょう。
オイスターケースの方が強いデザインになっています。
現在のモデルです。ダイバーにとって重要なベゼルが大型化しています。
サブマリーナのベゼルも見やすいですね。ベゼルの視認性がダイバーズウォッチ購入時のポイントでもあります。短針がベンツ針となりファーストモデルから使いやすくなっています。
オメガとロレックスのデザインの傾向は違いますね。
サブマリーナは完全にダイビングの道具という感じで渋いですが、つける人とTPOを選ぶという感じもします。
[ロレックス]Rolex サブマリーナ デイト 116610 メンズ 【並行輸入品】
この60年記念復刻シリーズは、オメガの代表的モデルであるスピードマスターでも、レイルマスターでもありますので、そちらも見てみましょう。
渋いですね。
[オメガ]OMEGA トリロジー スピードマスター 1957 60周年 [並行輸入品]
オメガ 1957 トリロジー レイルマスター 【新品】 [並行輸入品]
これもかっこいいですね。耐磁性に優れたモデルです。
3点セットもあります。通常のケースでは、どれかひとつ選ぶのがいいんでしょうね。
スペシャル 1957 トリロジー コレクション | OMEGA®
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