大人って何だ?
かつて大人とは何かを知りたくて万巻の書物を探った。
結論的には、みんな大人なのでその問いには意味がないということだ。フィリップ・アリエスによれば、子どもの発見は近代の出来事であった。つまり、むかし子どもは「小さな大人」として大人のような格好をして働いていたというのである。本来はみんな大人。
心がざわつくだろうか。 ぼくもざわつく。
アダルトチルドレンやアスペルガーの症状は確かにある。 『まさか発達障害だったなんて 「困った人」と呼ばれつづけて』という本。タイトルを読むだけで自分もそうじゃないかとドキッとする。
ぼくは大人というものが良く分からなかった。
最近は大人という概念はくそくらえと思っている。だから「おとな」なんだろう。
本を読んでも、人に接しても分からなかった。みんな子どもっぽいところがあるよね。自分のなかでつくりあげてきた大人のイメージはすでに崩壊している。
強いて言えば心のドス黒い部分を隠しながら善であるように振る舞ったり、悪に支配されてもやせ我慢したりすることを大人というのかもしれない。ぼくもそうだ。
大人とは何かを理解したくて探した本の中から一冊紹介。『おとなになる本』(たぶんこれがベスト)
この本が理解できればまともな大人になれるような気がした。切望するほどには理解できなかったような気がする。
けれども誰かにしっくりする本になるんじゃないかと思う。
今週のお題「おとな」