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どうして新国立「コピペ疑惑」はグローバルに拡散しちゃっているのだろう?

SMAP解散回避報道を横目に「zaha hadid」で海外ニュース検索しますと「隈氏、ザハ案のコピー否定」といった同じようなタイトルがずらずらっと並びました。(新国立競技場問題は現在ヘビーな問題になりつつありますので、このエントリーはライトな内容にしています。)

「zaha hadid」関連ニュースのキャプチャ画像(2016/1/19)

「zaha hadid」関連ニュース

出典:google news

ほとんど隈研吾氏がザハ・ハディド案のコピーを否定したというタイトルです。「plagiarism , plagiarising(無断借用)」を否定したというタイトルまであります。たぶんグローバルに拡散しちゃっているんですよね。どれだけ読まれているのか分らないというのが救いではあります。

 

 どうして海外まで拡がっちゃっているのでしょうか?

拡散した理由は、ザハ氏がJSCから著作権を要求され拒否したことを英国のテレグラフ紙が報じたからです。それを受けての記事なんですね。

日本でも報じられた内容ですが、隅氏会見後のリアクションは、海外ニュースの方が「隈氏がコピーを否定」とポイントを絞った内容になっています。

発信元となったテレグラフ紙でも「隈氏がコピーを否定」を報じています。

www.telegraph.co.uk

サムネイル画像に味があります。

隈氏がコピーを否定

出典:Japanese architect denies copying Zaha Hadid's Olympic stadium design - Telegraph

こんなサムネイルです。ダース・シディアスっぽいポーズをしておられます。銀河皇帝がフォース・ライトニングを出すときのポーズです。*1

ざっと内容を読みますと、わりと具体的な内容になっています。

なぜここまで拡散されたか分析しますと、元記事にインパクトがあった考えられるわけです。日本語で紹介された記事しか読んでいませんでしたので、内容をチェックしてみたいと思います。

 

発信源となったテレグラフ紙の元記事をチェック

www.telegraph.co.uk

こちらのサムネイルの写真も味があります。

ザハ・ハディド氏

出典:JSC 'refusing to pay' British architect for 2020 Tokyo Olympics stadium designs - Telegraph

こちらの写真は、トラブルに巻き込まれた憂いを帯びたザハさんです。ぱっと見てダ・ヴィンチのあの絵に似てる思いました。 そうです。モナ・リザです。

モナ・リザ

2つを較べてどうでしょうか? 似てますよね。

ザハさんはこの写真に「パクリ疑惑」というメッセージを込めたのではないかと思いました。姿勢の角度や手の置き方が微妙に違うのは演出でしょう。真相は定かではありませんが。(ドラマ「相棒」のあの刑事の声で)

気をつけなければならないのは、こうしたサムネイルにもしっかりと仕事がされているのが海外メディアの特徴です。

本題に入りましょう。

気になった箇所を幾つかピックアップします。

まずは、ヘッドラインです。

①状況が一目瞭然のヘッドライン

Exclusive: Zaha Hadid Architects has reacted angrily to the attempt by the Japan Sports Council to effectively seize ownership of the copyrighted designs

独占記事:ザハ・ハディッド・アーキテクツは、JSCがザハ案の著作権を狡猾に奪い去ろうとしていることに対して怒りの行動にでました。

出典:Japan Sports Council 'refusing to pay' British architect for 2020 Tokyo Olympics stadium designs - Telegraph

どちらが被害者か分るヘッドラインになっています。かなり意訳していますが、こんなニュアンスではないかと思います。アントニオ猪木が相手からの攻撃に耐えに耐えて、ウガァーっと最後に延髄斬りをお見舞いするような感じでしょうか。

留意すべき点は、この元記事がExclusive(独占記事)であることです。サムネイル写真同様、しっかりと戦略を練ってつくられた記事だと思います。

 

②強奪めいたやり方を暴露

"Trying to grab the copyright and withholding payment is tantamount to extortion"

(情報提供者の語るところでは)著作権をもぎ取ろうとしたり、支払いを保留したりすることは強奪めいたやり方です。

出典:Japan Sports Council 'refusing to pay' British architect for 2020 Tokyo Olympics stadium designs - Telegraph

日本人としては、ざっと読むだけでお腹一杯の内容になっています。著作権と緘口令を受け入れないと残金は払わないよと言ったやり方が海外では受け入れられないのかも知れません。この辺りのやり方が許せないんでしょうね。

 

③具体的な酷似点を上げて指摘

Her architects had worked on the project for two years, while the new designers had a mere 14 weeks to devise a brand new concept. But the geometry of the stadium bowl, the ground level spectators' entrance, the internal planning, structural layout, landscape design, access strategies, service access and other components are considered to be virtually identical to the original design.

出典:Japan Sports Council 'refusing to pay' British architect for 2020 Tokyo Olympics stadium designs - Telegraph

ザハ事務所のスタッフが2年間かけて練り上げた内容を新しい設計者達は14週間で新しいコンセプトをつくりあげました。しかし、スタジアム・ボウルや内部プランや柱の位置やランドスケープやその他いろいろ似ているぞ!といった内容です。

 

どうしてA案はランドスケープまでザハ案に似ているのか?

読んでいてつらいのでこのあたりにしますが、注目すべき点がひとつありました。

ランドスケープも似ているぞ!という主張です。ランドスケープとは外構のことです。隈氏の説明のようにランドスケープも自動的に似てくるのでしょうか?

ちょっとだけ見てみましょう。

A案のランドスケープ

A案のランドスケープ

出典:JSC

ザハ案のランドスケープ

ザハ案のランドスケープ

出典:JSC

 

どうでしょうか?

似ていると言えば似ているし、こんなものでしょと言われればそんな気もします。

重ね合わせ図みたいなものが出てくれば明らかになるのかも知れませんね。仮にランドスケープまで似ていたとなると、エクスキューズはかなり苦しくなるのかもしれません。

とりあえずは、ザハさん関係者からランドスケープも似ているぞ!というコメントが出ていることには留意した方がよさそうですね。

 

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*1: ちなみに、ジョージ・ルーカス監督が好きなキャラは、ダース・シディアスとアナキンとヨーダです。