アーキペラゴを探して

デニム、ヴィンテージ、旅、レビューのブログ

雨の沖縄の楽しみ方 / 赤黄箸を買いに牧志公設市場に

今週のお題「雨の日が楽しくなる方法」 

雨の日は沖縄の市場に 

牧志公設市場

観光で沖縄に行くと期待に反して雨天だったりすることがある。沖縄は意外と雨が多かったりする。

沖縄に行って雨だった場合、今なら美ら海水族館に行くのが間違いないだろう。美ら海も行き飽きたというリピーターであればやはり沖縄の市場に行くのが良いのではないか。アーケード屋根の面積が広大なので、一度市場に入ってしまえば濡れることはない。

牧志公設市場は沖縄に初めて来た人は誰でも訪れる観光地でもある。市場内の道が曲がりくねっているからなのか、迷宮のような楽しさがある。農連市場の方へ行ったりして、半日では歩き足りないぐらいだ。

この市場で選びに選んだスーチカー(豚の塩漬け)を買い、大阪に帰って泡盛で一杯飲む。至福の瞬間と思いきや、何かが違う。ヴィジュアルが違う。これはオキナワではない。何が原因だ。そうだグラスだ。やはり琉球ガラスでないと。グラスを変えても何か違う。盛りつける器が違うのではないかと試行錯誤してみるがどうしてもイメージが決定的に違う。一体何がダメなんだと自問自答する日々が続いた。  

 

沖縄の食材は赤黄の竹箸で

赤黄箸

今帰仁村でソーキそばを食べている時に突然答えが閃いた。箸だ。箸が違う。竹箸とも赤黄箸ともウメーシともうちなー箸とも呼ばれるこの箸でないとダメなんだ。ソーキが先か赤黄箸が先かと問われれば、赤黄箸が先だと今なら答えるだろう。ブレイクスルーの瞬間だった。竹箸というのは沖縄の食堂や沖縄そば屋さんで使っている赤と黄で塗り分けられたあの箸である。

ミミガーを輪島の塗箸でつまんではダメなんである。ミミガーがかんぴょうに見えてしまう。輪島の塗箸には輪島の塗箸に似合う食材がある。これからは食材にあわせて箸を変える時代が来るかも知れない。

その日は座間味島に行く予定であったが、雨が降ったこともあり、牧志の市場に赤黄の竹箸を買いに出掛けた。色んな店を観察しているとやはり面白い。かなり寄り道もしたが、最終的に赤木箸は電柱商店の電信柱で見つかった。10組で200円という格安ぶりであった。新品なのが不満なところであるが、やがて食堂やすば屋のようにいい感じに色褪せるであろう。使い古して変化していくエイジングの楽しみがあるのがなによりも良い。雨の日は赤黄箸を買いにまちぐわぁに足を運んで欲しい。(写真の下が半年ほど使ってエイジングした状態)  

 

竹塗箸

竹塗箸