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心がざらつく夜は焚き火を囲んで愛と絆を育もう / マイホーム焚き火とプラネタリウム

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少し前に読んだコミュニティに関する記事が面白いと思いました。特に面白かったのがチーム・ラボの猪子寿之氏の発言。

場所からコミュニティは生まれるというのは幻想

場所からコミュニティが生まれるというのは幻想ですよね、近代以前から100万年続いたんで、その幻想がいまだに残っていて。

 

本来は場所からコミュニティが生まれるという幻想を捨てて、そもそもコミュニティが既に場所と関係せずにありますと、場所に関係せずにコミュニティがあって、そのコミュニティに対して場所がアプローチするというアプローチの仕方に変えれば、もう少しそのギャップは減るかもしれない……。

 

さっきも言ったように、コミュニティにアプローチするような住む場所という概念が増えていくと思うんです。すごくいい例としてはニコニコ超会議とかはそうですよね。コミュニティが先にあって、後から場所が生まれるという。そういうアプローチをもうちょっと……。

 チームラボ猪子氏「ご近所付き合いなんて、今さら必要?」 マンションコミュニティを考える会でぶっちゃける | ログミー[o_O]

 

猪子氏は、場所ではなく、仕掛けや仕組みからコミュニティは生まれ、コミュニティから文化が生まれるといった主旨の発言をしています。

場所からコミュニティが生まれるとなんとなく思っていましたが、そうではないという発言です。

 要するに場所からコミュニティが生まれると考えますと、コミュニティは自然発生すると考えがちになるようです。逆に場所から生まれないと意識することで、コミュニティを生みだす仕掛けや仕組みにフォーカスすることが重要だと思います。

例えば、マイホームという場所があれば家族の絆は自然に成り立つんだと思っていたお父さん! そうではないんですね。 絆を成り立たせる仕掛けや仕組みが大事なんです!  といったところでしょうか。日本では土地や家の値段が高いのでコミュニティが生まれて欲しいという切実な願いがあったかもしれません。   

 

場所からコミュニティは生まれない
仕掛けからコミュニティは生まれる

 

この命題の証明はおいときまして、仕掛けからコミュニティは生まれるという命題を考察してみたいと思います。猪子氏といえばデジタルとかITとかネットとかに関連した仕掛けが思い浮かびます。

 

初詣の焚き火のまわりにコミュニティが発生していた

Camp fire

                           Camp fire | Flickr - Photo Sharing!

初詣に近くの神社に行ってみますと、焚き火に人がたくさん集まっていました。地元なんで、焚き火を囲んで自然と人の輪が出来ています。新年の挨拶をかわしながらゆるくコミュニティが発生しています。

 昔からある焚き火なんてどうでしょうか。焚き火。いいですよね。ITとかネットとは逆張りのアナログです。 

 

「たき火は世界最古で、世界最小の共有空間」

この発言をされたのは、現代美術家・小山田徹氏。女川の「迎え火プロジェクト」など、たき火を使った共有空間づくりの活動をされているようです。  

 

たき火は最古で最強で最小の共有空間だと思っています。たき火に勝るものはありません。(中略) できるだけ小さなたき火をたくさん…というのを基本方針にしています。そうすると、サイズ的に6、7人くらいが火を囲むことになります。6、7人くらいだと、名前を聞かずに話しができます。話しながら、火をくべる動作が間に入ることで、会話のリズムとか、沈黙のリズムとか、心地よい状態になる。これは何万年も火を見つめてきた人間が獲得してきた感覚だと思います 

ネットTAM:アートマネジメント情報総合サイト

 

 なんか無性に焚き火を囲みたくなってくるというか、すぐにでも焚き火を囲まないといけないんではないかという気がしてきました。

ホテルやバーに暖炉やファイアープレイスを置いてあるところがあります。こうした場所に行っても商業的に店を育むことにはなりますがコミュニティを育むといった主旨からは外れそうです。もっと簡単に体感できる方法はないか考えてみました。

 

マイホームでも焚き火を囲もう。満天の星空の下で。

 

FireWood

FireWood

 

 薪が燃える様子を見られる動画やアプリ - はてなニュース

 

時間も機会もない人は、こんなのいいんじゃないでしょうか。はてなニュースで紹介されていた焚き火のおもちゃ。音がバチバチ出てまるで本物の焚き火をしているようだと熱いレビューが多いようです。焚き火を研究されている方には申し訳ないほどのイージーさです。まずは、われわれが原始人の時代から持っている原初の感覚を呼び覚ますという意味で……。

 

他にも面白い製品がありました。デザイナー暖炉です。 燃料はバイオエタノールなので地球に優しいエコ仕様です。食卓の中央に置くのもいいかもしれません。飽きたからといってイカをあぶってはいけません。

  

 

おもちゃが嫌という方はもう少し高級なレプリカ暖炉なんてどうでしょう。電気で安全です。しゅーしゅー出るミストまで再現しているようです。少し高いですが。 ミストがない仕様のものは安いようです。

Dimplex オプティミスト電気暖炉 Piermont (ピアモント) PMN12J

Dimplex オプティミスト電気暖炉 Piermont (ピアモント) PMN12J

 

 

仕上げとして、家庭用プラネタリウムがあるとバッチリです。原始人が洞窟で星空を見上げながら焚き火をしたイメージで愛と絆を育むなんていいですね。 

HOMESTAR Classic (ホームスター クラシック) メタリックネイビー

HOMESTAR Classic (ホームスター クラシック) メタリックネイビー

 

Uintas

この焚き火と星空のセットを揃えて、お家でキャンプファイアーがこの冬のおすすめです。

場所からコミュニティが生まれるというのが幻想がどうかは分りませんが、愛や絆やコミュニティを育む仕掛けは大切にしたいと思いました。

 

 焚き火についてマニアックな本を発見!  レビューでも高い評価を得る専門書です。焚き火カルチャーには奥深い世界があるようです。

焚き火大全

焚き火大全

 

追記

暖炉が燃えているだけの番組の記事。前にも話題になっていた。

まきが燃え続けるだけの人気番組「暖炉」が日本の「Netflix」でも配信中 まきクラスタ「うおおおおお!」 - ねとらぼ