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アーキペラゴを探して

archipelago - 群島、島嶼、多島海、そのニュース。 脱領域への考察と情報

LGBT対応のジェンダーフリー更衣室は必要か

多様性

Orgullo LGBT 2013

LGBT ーーレズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称。 

数年前にあるホテルのフィットネス施設を利用したときのこと。男性更衣室で、女性下着を上下ともつけた人が恥ずかしそうに更衣していました。髪型も化粧も体型も女性でしたが肩のラインが少し骨っぽいようです。男子目線を気にしてもじもじしているのが伝わってきます。トランスジェンダーの人と推定しました。他の利用者が気まずいということもありますが、もしかしたら本人は恥ずかしさを通りこして屈辱に近い思いを感じていたのかもしれません。想像の域を出ませんが。彼女がしかたなく男性更衣室を利用する状況に違和感を感じました。

 

昨日、企業のLGBT受け入れの記事を読んでいますと、LGBTのトイレや更衣室の使い方について同じような不自由さがあることが書かれていました。やっぱり今でも不便なんですね。

LGBT、どう受け入れれば...企業の採用担当者向けセミナーで「ルール明確化を」

 

この記事から判断しますと、LGBTはまだ啓蒙とか理解とか受入れをどうするかといった段階で、日常でのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が考慮されるまでには至ってないんだろうと思いました。そのあたりどうなっているんだろうと、少し実情を調べてみますと、大学関係では国際基督教大学と農工大のサークルがLGBTの生活ガイドを公開していることが分かりました。

LGBT学生生活ガイド in ICU:トランスジェンダー/ GID編 - CGS Online

LGBT生活ガイドin農工大 - nokokamonohashi ページ!

 

このLGBT生活ガイドに目を通しますと、トイレについては多目的トイレを使う対応となっています。トイレは何とか対応できているようですが、更衣室については他の施設を代用するなど後手にまわっているような感じでした。LGBTへの理解が進んだ組織でもこのレベルの対応ですから、国レベルではほとんど対応できていないことが容易に推測されます。

国レベルでの整備を考えた場合、まずはLGBTが国でどのように認識されているか知る必要があります。良く知られているように各国のLGBT対応はまちまちで違法の国も複数あります。日本はどうでしょうか。議員レベルでは与党内に「性的マイノリティに関する課題を考える会」が結成され課題に取り組んでいるようです。しかし国としての公式な見解ではありません。


検索すると2014年5月21日の観光庁長官の外国人旅行者についてのコメントがありました。

(問)同性愛者、LGBTと呼ばれる方々を迎えいれる体制として検討はしているか。
(答)日本に来られる方には色々な属性をもった方がいると思うので、どんな方でも日本国として受け入れる様には考えているが、現段階では、今お話のあった方々への特別な対応についてはまだ進んでいない。

久保長官会見要旨 | 観光庁長官記者会見 | 会見関係 | 報道・会見 | 観光庁


このコメントから、国としてはLGBT対応の施設整備までは考えていないことが分ります。国は法整備や制度設計で時間がかかるのが常です。東京オリンピックはおもてなしがテーマですから開催までにはもう少し明確なコメントが必要になるのではと思います。

 

国の対応を待つ必要もありませんので、まずは、民間のパブリックレベルから、ジェンダーフリーの多目的更衣室を整備してはどうでしょうか。

私学の新キャンパスでは女子トイレにパウダーコーナーがあるのも今や普通です。教育機関は施設整備の重要性を良く認識していますので、LGBT生活ガイドを公開しているような私学はジェンダーフリー更衣室を率先してつくるべきでしょうし、パブリックスペースでもフィットネス施設などは今すぐにでも必要なんじゃないでしょうか。

個人的に施設整備に関わる機会があれば、ジェンダーフリー更衣室を提案してみたいと思いました。こいつはいきなり何を言い出すんだと思われるかもしれませんが、アップルCEOの記事にあったようにツラの皮厚くアピールしてみたいと思います。

 

LGBT参考記事

LGBT――もはや、知らないでは済まされない――

「LGBT当事者の声をもっと聞きたい」――国会議員へのLGBT施策インタビュー / 牧島かれん衆院議員(自民党)×明智カイト | SYNODOS -シノドス-

日本は、LGBTの取り組みが遅れている――国会議員へのLGBT施策インタビュー / 谷合正明参院議員(公明党)×明智カイト | SYNODOS -シノドス-

 

 LGBT参考書籍   

カラフルなぼくら: 6人のティーンが語る、LGBTの心と体の遍歴 (一般書)

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