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僕がマッサンを見る理由 / フロム・ザ・バレルと音楽CD

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NHKの朝ドラは世間で言われるほど面白いものだろうか。あまちゃんの放映時は、話題について行ってるように見せるため、ピンクのベストを着てみたりした。実は、朝から、オラ、オラ、オラと、二日酔いの頭に響くものがあった。ひそかに、朝オラと呼んでいた。きょうも、朝オラでも見るかと。しかし、最終回には本当に感動した。あのふたりと一緒に、トンネルの向こうに駆け出したくなったものだ。 

朝ドラの見方にはコツがある。8時15分で朝ドラが終わり、あさイチがはじまる。おなじみの二人(正確には三人!)が、朝ドラの感想を述べる。あさイチの受けというやつである。ここが勝負である。この時どんな表情をしているか。ウソは言っていないか。そこで、今やっている朝ドラが面白いのかが分かる。

 慣れてくると、朝ドラは見ないで、あさイチの冒頭の受けだけを見る。ああ、今はこういう流れになってるんだろうなと勝手に想像する。ときどき、花子とアンの伝助の時とか、某国営放送アナウンサーの妄想が入る。国営放送の妄想が入ると、ストーリーを追えなくなるので、朝ドラを見る。想像とまったく違う話が展開していて、驚愕する。あの二人はいったいどんな受けをしているのだ。 

 

今やっているマッサンは、8時から見ている。なぜ、僕はマッサンを見続けるのか、その理由を考えてみた。すぐ答えが出る。フロム・ザ・バレルをつくったニッカ創業者の話であるということが大きい。 

 フロム・ザ・バレル。2chでは愛称をこめてFTBと呼ぶ。気になるアルコール度数は51.4度。ブレンデッドの樽直出し瓶詰めウィスキー。この内容で、2000円程度。誰が逆らえよう。通常のウイスキーは40度くらいだから、FTBのアルコール度数がいかに高いかが分かる。泡盛でも、43度とかである。酩酊すると、畢竟、アルコールとは度数であーると思う。アルコール度数が高いほど、醸造で出来た分析できないような微妙な成分を閉じ込めていそうな気がする。酔いがまわると、微妙なテイストが分からなくなるということもあるかもしれない。

 また、瓶のデザインが素晴らしい。デザイナーがコンセプトから考えてつくった瓶だ。フロム・ザ・バレルのページから、デザイナーの言葉をそのまま引用。 

強くて濃いウイスキーが、どのようなボトルであるべきか。私は「小さな塊」にしたいと思った。濃いものは少ない量のほうが美味しそうである。・・(中略)・・味の濃いものは少ない量。つまり、小さな塊という隠喩に則ってこのような首の短い四角いボトルをデザインした。四角いボトルは同量の円柱ボトルとくらべ、正面から見て小さくなる。

フロム・ザ・バレル|NIKKA WHISKY

 

このボトルが、音楽CDに良く似合うのである。音楽ソフトは、ネットからのダウンロードが主流となっており、音楽CDをゴミ呼ばわりする人もいる。さびしいものだ。そうした言説をアチコチで聞いて帰ってくると、自分の持っている音楽CDもゴミに見えてきて、断捨離したくなる。そんな時は、フロム・ザ・バレルの瓶とあわせ置く。そのことにより、CDが魅力的に見える。フロム・ザ・バレルの瓶の肩の高さとCDケースの高さが丁度同じなんである。

ショットバーで、音楽CDをカッコよく見せているところがあるが、音楽CDとアルコール類の間には、もしかしたら、何らかの親和性があるのかも知れない。

フロム・ザ・バレルをロックで飲みながら、音楽CDを聴きたい。

 

 余談ではあるが、マッサンの放送はいいことばかりではない。マッサン効果で、ニッカの販売量が増えている。ニッカにとっては好ましいことかもしれないが、FTBファンには心配なところである。FTBはあまり大々的に売っていない。僕としては、余市とか竹鶴の購入をおすすめする。やはり、それもフェアでないので、一人一本までといったところか。

 

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