アーキペラゴを探して

archipelago - 群島、島嶼、多島海、そのニュース。 脱領域への考察と情報

ここではないどこかへ

f:id:nobujirou:20141024212845j:plain

 アナザーとかオルタナティブという言葉が好きだった。ここではないどこかを指している。ハンガン沿いの63ビルから見る景色は、東欧的というか、どこかアジア離れして、ここではないどこかという感じがする。アジアから離れ、ここではないどこかを思い浮かべた。

 

 生きていると、いい時もあるが、そのうちに、檻に囚われてしまったような気分になる。自分で望んだ状況なのに、いざそうなってみると、受け入れ難く感じる場合もある。そんな時には『ショーシャンクの空に』の主人公の気持ちを想像してみる。主人公が檻の中で、どんな感情だったろうかと長い時間かけてイメージしてみる。

 

冤罪で収監されてしまった男が、ショーシャンク刑務所で、困難な状況を生き抜いていく話。主人公のアンディと終身刑で調達屋のレッド、二人の男。アンディは脱獄を図り、レッドは刑期を勤め上げる。

 

 アンディは、やがて想像もつかない方法で脱獄を図る。一方、レッドは、まじめに刑期を終えて、外の世界に出るが、社会にはもう、自分の居場所がないことに気づく。途方にくれたレッドが、ここではないどこかを探すことに気づき、アンディの後を追う。

 

レッドは状況的に死の一歩手前まで追い込まれる。僕の中では、この映画の主人公はどちらかというとレッドである。レッドがアンディを見て、どんな状況からでも脱獄できることを知る可能性の物語。

 

f:id:nobujirou:20141024214249j:plain

 天才と勤勉が調和したようなアンディの方法で、誰もが今いる場所から脱獄できるという訳ではない。現実的な着目点は、アンディの日々の勤勉という不屈の精神にある。アンディの天才を持ってしても、脱獄には、あれ程の長い年月を要した。

 

ここではないどこかに、視点を切り替えても、その実現には時間がかかり、気が遠くなるほど勤勉な準備をする必要があることが分かる。

 

 新しい景色を見るためには、一旦、見ようと決めれば、すぐに見れる場合もある。しかし、脱獄の準備に時間をかけた方が感動は大きいだろう。アンディしか、脱獄後の景色を見ていないように、ひとりきりで、その景色を見ることになるかもしれない。もし、脱獄を決断するのであれば

 

レッドのように、ここではないどこかを探し、アンディのように脱獄の準備をはじめよう。

 

 f:id:nobujirou:20141024213036j:plain

 ショーシャンクの空に

 

 

関連記事

 

人生をジグザグに歩く - アーキペラゴを探して

 

囚われたままで生きる方法 - アーキペラゴを探して

 

物足りなさの美学 / いつもの香港 - アーキペラゴを探して

  

スポンサーリンク