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ザ・リッツ・カールトン京都の秘密-ピーター・レメディオス

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レメディオスによる贅を尽くしたインテリアが内部には展開

タイトルに秘密と仰々しく書いてしまったが、勝負玉と言った方がいいかも知れない。抑制されたデザインの外観からは想像できない贅沢なインテリアが内部に展開している。昔の言葉で言うのなら、裏地に凝るといった感じだろうか。
 
リュクス【luxe】贅沢。豪華。優雅。高価で上品なこと。仏語
ラグジュアリー【luxury】ぜいたくなさま。豪華なさま。英語
 
外観は鴨川沿いでひと際地味である。大手設計事務所の日建設計による設計。少し時間があったのでホテルの中を覗いて見た。京都のシークエンスを凝縮したようなアプローチと敷居の高いエントランスを通ってロビーに入る。良くここまで凝ったなという贅沢なインテリア。デザインのジャンルとしてはコンテンポラリー・ラグジュアリー。
 
大阪のインターコンチネンタルがコンテンポラリー・ラグジュアリーをデザインコンセプトとしている。同じデザインの方向性でもザ・リッツ・カールトン京都の方がアジアの感性に訴えかける。
 
外観は京都の街並みや景観条例を徹底的に意識した抑制されたデザインである。それに対しインテリアは源氏物語の空間をモチーフにしながら、起用されたデザイナーが思い切りラグジュアリーを極めてしまったという感じ。素晴らしいがこのデザインには既視感があり、調べてみるとレメディオス・デザインスタジオによる仕事であった。ザ・リッツ・カールトンは京都で敢えて日本のデザイナーを起用せず、勝負玉として使ったのはレメディオス・デザインスタジオである。
 

レメディオス・デザインスタジオ

香港の新しい方のマンダリンや新羅ホテルの内装がレメディオスによる仕事である。グランドハイアット東京もそうである。高級素材の質感の出し方、見せ方に同じテイストを感じる。メインデザイナーはピーター・レメディオス(Peter M. Remedios)。
 
レメディオス・デザインスタジオのウェブサイト
 Remedios Studio


商店建築4月号にザ・リッツ・カールトン京都の記事が出ていた。レメディオスは事前に日本を(一応)リサーチしたということが書かれていた。
 

商店建築4月号 | 月刊商店建築 | 商店建築ブログ


日本人が京都でデザインすることは極めて難しい。だから外装は京都の景観条例に配慮している。確かに正解のデザインかも知れない。
 
レメディオスの手掛けた内装は正解のデザインではないかも知れない。しかしリッツカールトンが京都で確実にプレゼンスを得ることのできる力と歴史、伝統に彩られた遊び心を持ったデザインである。
 
新羅ホテルのウェブサイトにピーター・レメディオスのインタビューが動画で掲載されている。レメディオス・デザインスタディオの仕事を通して見るとレメディオスとしか言いようのないクオリティがある。

 

PETER REMEDIOS - THE SHILLA

 

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