アーキペラゴを探して

archipelago - 群島、島嶼、多島海、そのニュース。 ライフスタイルの情報と考察



レビュー

部族を考える現代的意味 /「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」の見どころ、おすすめ

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」の見どころ、おすすめ。今年のテーマは「TRIBE−あなたはどこにいるのか?」。(5月10日まで)TRIBE(部族)を考える現代的意味とは?

ヘブンリー・グリーン / 子どもの頃に欲しかったもの

子どもの頃、緑色のものが欲しかった。抽象的だけど、緑色のなにかが欲しかった。それはビー玉だったり、下敷きだったり、緑色の昆虫だったりした。緑色のビンを見に青島ビール工場に行ったこともある。緑色のなにかを見ていると、緑色の世界に吸い込まれる…

田中一村の絵を見る一泊二日の旅 / 奄美大島「田中一村記念美術館」

奄美に田中一村の絵を見に行った。 目次 田中一村の絵を見に奄美へ 1.田中一村記念美術館 2.田中一村終焉の家 3.金作原原生林 田中一村関連書物 田中一村の絵を見に奄美へ 奄美は大きな島であり、加計呂麻島などの群島に行くことを考えると本来は一週…

毎日の卵焼きの味がきまる / 朝ドラ「まれ」に登場する「桶作の塩」

桶作元次のつくる「桶作の塩」 朝ドラ「まれ」の塩職人 桶作元次。田中泯が元次を怪演中。この桶作元次がつくる「桶作の塩」を少し考えてみたい。去年買ってきて、少し使ってみた。もうひとつ良さが分からなかったので、使わなくなったままだった。正確には…

田中泯が海水を撒くシーンが決まりすぎている / 朝ドラ「まれ」の見どころ

本来、奥能登はあまり紹介したくないような気がする。日本でも景色がきれいでのんびりできる場所は「まれ」だからだ。今度の朝ドラ「まれ」は奥能登が舞台なので、思いっきり紹介されている。個人的に隠ぺいする必要もなくなった。 まず、最初に考えるべき問…

闇に拮抗する力 / 「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」

トピック「岡崎京子」について 「今月は岡崎京子の…を買いたいから…」紀伊国屋のマンガコーナーですれ違いざまに中学生ぐらいの女子二人連れが言うのを聞いた。 岡崎京子の作品が自分にとってどのような意味を持つのかにしか興味がなかった。女子の会話を聞…

カレーラーメン発祥の地へのDeparture(旅立ち)

カレーとラーメンはどこで出会ったのだろう? 日本人はカレーとラーメンが大好きである。ラーメンとカレーと言い換えてもいい。そんなカレーとラーメンの交配種にカレーラーメンがある。カレーとラーメンはインドと中国から別々に海を渡り、日本で出会った。…

スタンプ宇宙はめくるめく

成長の過程でスタンプ収集熱は起きるのかもしれない。子どもから大人へ。発展途上国から先進国へ。その途上の過程でスタンプコレクターが軽やかに出現する。本州ではノーライバルだ。沖縄や北海道では手強いライバルがあらわれる。中国人旅行者の一群だ。ス…

どて焼きとスジ煮込みをアリストテレスのようにカテゴリーする

酒場入門。どて焼きとスジ煮込みの違いをアリスとテレスのように考えてみた。

ふつうに良かったは怪しいひびき / 『ロスト・イン・トランスレーション』

ふつうに良かったと語る『ロスト・イン・トランスレーション』。女子の下品とおぼこの狭間で。ビル・マーレイ同好会の行方。

くちびるから散弾銃で不可視の内戦を生き抜く / 「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」

岡崎京子展を見る前に公式カタログを見ながらの主要作品のふりかえり。『くちびるから散弾銃』的世界観を通しての個人的な感想。

竹鶴と文庫本のマリアージュを愉しむ / マッサンから学ぶウイスキー入門

休日に竹鶴ピュアモルト三種類を飲みくらべながら文庫本を楽しむ。ニッカを飲むならブレンデッドから。マッサンから学ぶその理由。

ミッキー・ローク的であるということ / 『シン・シティ 復讐の女神』

今週のお題「さむい」 エンディングが終わり、館内の照明が灯された。座っているのは、ぼくも含めて三人だけ。ほかの客はエンディングの音楽が鳴りはじめると、とっとと出て行ってしまった。さむい。この寒さを熱に変えなければならない―― どう見るべきか『…

「言い訳」と「謝り」の真髄とは何かを考える / 『できる大人のモノの言い方大全』

以前勤めていた会社は、言い訳のプロや謝りのプロで満ち溢れていた。 反発心から、言い訳のプロや謝りのプロには決してならないでおこうと誓ったものだ。しかし、1900年代ののんびりしたビジネス環境とは違って、弱肉強食の2000年代は、仕事を覚えるより前に…

心がざらつく夜は焚き火を囲んで愛と絆を育もう / マイホーム焚き火とプラネタリウム

J McGuire | Flickr - Photo Sharing! 少し前に読んだコミュニティに関する記事が面白いと思いました。特に面白かったのがチーム・ラボの猪子寿之氏の発言。 場所からコミュニティは生まれるというのは幻想 場所からコミュニティが生まれるというのは幻想で…

なぜ『ベイマックス』だけが絶賛されるのか

スクリーンが閉じられるまで誰も動かない。誰も動かないと次の回の入れ替えに困るので、映画の方で感動させすぎない細工をしているくらいだ。 前の席に若いカップルが座っていた。映画が終わり、彼氏に「DVDが出たら買おうよ、買うよね!」と耳元でささやい…

大人って何だ? 『おとなになる本』

大人って何だ?かつて大人とは何かを知りたくて万巻の書物を探った。 結論的には、みんな大人なのでその問いには意味がないということだ。フィリップ・アリエスによれば、子どもの発見は近代の出来事であった。つまり、むかし子どもは「小さな大人」として大…

SUBWAYよ永遠であれ

何かに対して永遠を願うことはない。しかしSUBWAYについてはいつも心から思う。SUBWAYよ永遠であれと。いま、マリアナ海溝よりもはるかに業深いこの頭上で巨大なスカッドミサイルが爆裂したとしてもサブウェイだけには生き残って欲しいと思う。 長年のB級グ…

LGBT対応のジェンダーフリー更衣室は必要か

Orgullo LGBT 2013 | Flickr - Photo Sharing! LGBT ーーレズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った総称。 数年前にあるホテルのフィットネス施設を利用したときのこと。男性更衣室で、女性下着を上下ともつけた人が恥ずかしそうに更…

披露宴でボン・ジョヴィを歌ったアイツ

結婚式の余興で歌を歌う人がいる。かつてマイ・ウェイを歌った友人がいた。他にも記憶に残る歌があったことを思い出した。 知人の結婚式に出席した時のことだ。披露宴の余興で、新郎が挨拶もそこそこに歌いますといって、ボン・ジョヴィを歌ってしまった。感…

本物よりも花らしい造花の真実 / 僕が『ゴーン・ガール』を見た理由

『ゴーン・ガール』のエンディングが流れても誰も席から動けなかった。感動したというよりも、見づかれてぐったりしてしまったのだ。なかには始終クスクスと笑い続けていた宇宙人のような女子もいたが……。来年の流行語は宇宙人女子とか猛者の女といったとこ…

好きな時代の雰囲気を生きる

タワレコでスティーヴィー・ニックスの新作を視聴してみた。ナカミチのヘッドホンからシンプルでストレートなアメリカンロックが聞こえてくる。30年前に聞いたような音楽だけど、新鮮な感じがする。いま聴きたいのはこういう雰囲気の音楽だ。 Stevie Nicks -…

状況に関わらず支配的であり続ける / ジョルジュ・バタイユ「非‐知―閉じざる思考」

12月に入り、法事が続いた。彼らの人生と重なる幾分かの時間を思い出した。彼らの笑った顔しか思い浮かばない。違った表情を思い出そうとすればできるのだけれども、なぜ、彼らの笑った顔しか思い浮かばないのか考えてみた。 ジョルジュ・バタイユ。岡本太郎…

至上の娘愛ここに極まる / 『インターステラー』

『インターステラー』を見て、父娘の話はやはり鉄板だなと思った。娘を持つ父親をターゲットにした映画と言えるかも知れない。星間を超える至上の娘愛(むすめあい)を描いた作品。来年あたりに「親父の一番長い日」を主題歌にしたドラマがつくられるのではな…

京都駅前ソウルフード案内 / 「ぶらり地元旅」 #地元発見伝

京都駅から少し歩けば、東寺や水族館があるものの、京都駅直近には、これといった見どころがない。そのため、新幹線の出発時間まで、巨大な京都駅ビルや近鉄名店街で時間をつぶすことになる。しかし、B級グルメこてこて愛好家であれば、京都駅周辺を歩いてみ…

高倉健さんの指定席 / イノダコーヒ三条店

新しい景色を見たいと思う場合もあれば、そうでない場合もある。喫茶店は、後者である。同じ景色を見るために、同じ店に通い続ける。シアトル系とかスペシャリティの店にも行くが、どちらかというと、昔ながらの喫茶店の方が好きだ。京都ではイノダコーヒ三…

続・僕がマッサンを見続ける理由 / エア飲み会の夜

あさイチ見ていると、今日の「ちなんでFAX」のテーマは、「”マッサン”受け 私ならこう受ける」だった。朝ドラの「受け」を今後どうしたらいいのかとも、言っていたようにも聞こえる。いくら面白いとはいえ、これは自意識過剰だろう。いや、そうじゃない。朝…

ウィトゲンシュタインは究極のミニマリストか /「ウィトゲンシュタインの建築」

1. ウィトゲンシュタインの建築とは 90年代後半には閉店していたと思うが、西部美術館の横に「アール・ヴィヴァン」というアート系書店があり、アール・ヴィヴァン叢書というB4版の冊子を出していた。各冊子は決まったアーティストやムーブメントを特集し、1…

僕がマッサンを見る理由 / フロム・ザ・バレルと音楽CD

NHKの朝ドラは世間で言われるほど面白いものだろうか。あまちゃんの放映時は、話題について行ってるように見せるため、ピンクのベストを着てみたりした。実は、朝から、オラ、オラ、オラと、二日酔いの頭に響くものがあった。ひそかに、朝オラと呼んでいた。…

ボーカロイドはエーテルを体現するか

ヴォーカル。神がつくった至高の楽器。その座がしばらく前から脅かされているらような気がする。音声合成システム、ボーカロイドの影響は、だんだんと拡がり、看過できないレベルになっている。ヴォーカルと聞くと、この二曲が思い浮かぶ。 マーラーの交響曲…